旅を仕事に!現役トラベルライターが教える、旅行ライターになる方法

近年、「旅を仕事に」というフレーズを目にする機会が増えたような気がします。

PC1台あれば世界中いつでもどこでも仕事ができる時代になったこともあり、それが決して夢物語ではなくなってきたことが大きいです。

「旅を仕事に」を実現する方法は色々ありますが、その一つがトラベルライター(旅行ライター)です。
旅を仕事にしたい人に向けて、現役トラベルライターの私が、ライター経験ゼロの状態からトラベルライターになる方法をシェアします。

トラベルライター(旅行ライター)とは?

「トラベルライター(旅行ライター)」とは、簡単に言うと「自分が旅行で訪れた場所や旅先で出会ったもの(グルメ、人、経験など)を紹介する記事を書く仕事」です。

ただし、「旅行に関する記事を書く人」以外の明確な定義は存在せず、自分が訪れたことのない場所について書く人がトラベルライターと呼ばれることもあります。

執筆媒体については、旅行サイトなどのweb媒体、書籍、雑誌などさまざまなメディアが考えられますが、今回はwebを中心に活動するトラベルライターについてお話したいと思います。

トラベルライターという仕事自体は以前から存在していたものの、インターネットにつながったパソコンさえあれば、いつでもどこでも仕事ができるようになった今、再びその存在に注目が高まりつつあります。

私はもともと日本で会社員をしていましたが、ドイツ移住を機にトラベルライターとして活動を始め、現在は複数の旅行サイトに寄稿し、原稿料で生活しています。日本での仕事は旅行やライターとはまったく関係のないもので、まさにゼロからのスタートでした。

今回は私の経験を踏まえ、ライター経験やコネのない方がイチからトラベルライターになる方法をご紹介します。

ただし私がたどってきた道筋にはムダもあったので、身近な人に「トラベルライターになりたいんだけどどうしたらいいかな?」と聞かれた場合に教えたい、極力ムダを省いた方法をシェアしたいと思います。(私が実際に歩んだ道のりはこちら

個人ブログを開設する

laptop

やる・やらないは最終的には個人の判断になりますが、本気で文章を書くことを生業にしたいなら自分のブログを開設することをおすすめします。

個人ブログがあれば、どこかで自分の記事を読んでくれた方が直接コンタクトをとる窓口として機能してくれるので、そこから新たな仕事につながることがあります。実際に、私も時々ブログ経由でありがたい仕事の依頼をいただいています。

個人ブログであれば、何にも縛られず自分の書きたいことを自由に書くことができるので、文章のトレーニングにつながります。また、PV(ページビュー)数や、読者がブログにたどりついた検索ワードなども細かく把握することができるので、自分の記事に対する読者の反応もわかります。

書くトレーニングや記事を企画・立案するトレーニングになるんですね。

さらに、ブログ自体のPVが上がってくればブログから広告収入などを得ることも可能。1ヵ月あたりにすればさほ大きな金額でなくても、自分のブログから毎月収入を得られるのは嬉しいですよね。

こうしたことから、トラベルライターとして生計を立てることを真剣に考えるなら、個人ブログはもっておくべきだと考えます。

SNSを活用する

個人ブログとあわせてぜひチャレンジしてほしいのが、TwitterやInstagram、FacebookといったSNSの活用です。

私の個人的おすすめはTwitter。Twitterは自分のブログや旅行サイトの記事のリンクをそのまま流せるうえ、文字情報の重要性が高いので、ライターという仕事と非常に相性の良いSNSです。しかも、良質なコンテンツを作り続けていれば、フォロワー数の多い有力アカウントにリツイートされて一気にフォロワーが増えるチャンスもあります。

さらに運良く観光局の公式アカウントなどに目を留めてもらえた場合、その観光局主催のプレスツアー等に招待されたり、コラボレーションの仕事を依頼されたりする可能性もあります。

たとえば、フランスが好きでフランスに行きたい方は、フランスの魅力を伝えるツイートを発信し続ければ、フランス観光局のアカウントにリツイートしてもらえたり、ツアーに招待してもらえたりするかもしれません。(※これはあくまで例ですので、フランス観光局がそのような施策をとっているかはわかりません)

私自身、Twitterで見つけていただいて仕事につながっている例があり、「SNSの威力は侮れないなぁ」と実感しています。個人的おすすめはTwitterですが、写真が得意な方や凝った写真を撮るのが好きな方はInstagramを活用してみるのもいいでしょう。

クラウドソーシングサイトに登録する

「ライター経験もコネもなく、いきなり特定のメディアで書くのは無理」、「まだ文章力に自信がないからまずはトレーニングしたい」という方におすすめなのが、クラウドソーシングサイトです

クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい人(企業など)と仕事をしたい人(個人)がそのサイトに登録し、条件にマッチすれば仕事を受注できる仕組みです

私自身はクラウドソーシングをほとんど利用しなかったのですが、当初受けていた仕事はあまりにも低単価(800文字270円くらい)だったうえ、案件を自分で選ぶことができなかったので、今となっては、そのような条件の仕事を受けるくらいなら、クラウドソーシングサイトで仕事を探したほうがいいと思っています。

数あるクラウドソーシングサイトのなかで、初心者にも使いやすいのはサグーワークス

「サグーワークス」ならプラチナライター制度というものがあり、所定のテストに合格すれば1000文字1000円など文字単価1円以上の仕事を請け負うことができます。プロのライターにとって文字単価1円は低いですが、ライター初心者にとっては割のいい仕事といえます。

サグーワークスに登録したら、誰でもできる案件でいくつか練習してみてプラチナライターテストに挑むもよし、文章力に自信があればいきなりプラチナライターを狙ってみるのもいいでしょう。

旅行メディアに寄稿する

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世の中にはたくさんの旅行サイトがあり、広くライターを募集しているところも少なくありません。寄稿ができるようになると記事の単価も上がることが多いですし、サイトによっては取材旅行をプレゼントしてもらえることもあり、初心者ライターにとっては大きなステップアップといえます。

何らかのwebメディアでの執筆経験を求められるケースが多いですが、未経験OKというサイトもあるので、すでに文章力のある方はいきなり旅行サイトのライター募集に応募してみるのもありでしょう。

「何らかの執筆経験」といっても、必ずしも企業が運営しているメディアでの執筆経験が求められるとは限りません。個人ブログも実績として認められる場合があるので、諦めず果敢に応募してみてください。

サイトによって選考方針は異なりますが、そのサイトにマッチするようなサンプル記事やお題に沿った文章を執筆して選考というパターンが多数。一度特定の旅行サイトで執筆実績を作ってしまえば、それ以降は過去に執筆した記事を実績として示すこともできるようになります。

旅行サイトへの寄稿に伴う報酬は、「一記事〇〇円」という定額報酬制の場合が多いですが、アクセス数に応じて報酬が支払われる従量報酬制をとっているサイトもあります。オープンにライターを募集している旅行サイトの場合、記事一本あたりの相場はだいたい1000円~5000円程度。

ただし、報酬が低めのサイトはライター紹介に力を入れているところが多く、ライターの個人ブログへの誘導につながりやすいなど、単に金額だけでは測れないメリットも存在します。

ひとつのサイトだけでは執筆できる本数が少なかったり、他のライターとネタがかぶってしまったりするのでサイトの内容や報酬額を踏まえ、自分書きたいサイトを複数選んで寄稿するのがおすすめです。

ライターを募集している旅行サイト(2021年2/17現在)

 LINE トラベル jp

未経験可。報酬は一記事300円の固定掲載料+アクセスに応じた従量報酬制のミックス。

PV(ページビュー)が多ければ多いほど報酬が高くなる仕組みで、6ヵ月以上間隔を開けずに新規記事を執筆し続ければ、過去に書いた記事に対しても、半永続的に報酬が発生し続ける仕組みです。

PVが稼げる記事ほど有利になるので、個人的には、海外よりは国内記事のほうが有利なシステムだと感じます。

LINE トラベル jpのライター募集ページを見る

GOTRIP!

今までに訪れた国が10カ国以上で、これまでに紙媒体やネット媒体で執筆経験があることが条件。

報酬は一記事〇〇円の固定報酬制。記事には自身で撮影した写真または著作権をクリアしている写真を使うことが前提。

 GOTRIP!のライター募集ページを見る

tripnote

ライター未経験でも応募可。一記事500円の固定掲載料+アクセスに応じた従量報酬制のミックス。PV(ページビュー)が多ければ多いほど報酬が高くなる仕組みです。

毎月2本以上、かつ1年以上継続的に記事を入稿できること、記事には自分で撮影した写真を3枚以上使用することが条件。

tripnoteのライター募集ページを見る

itta

ライター未経験でも応募可。
報酬はアクセスに応じた従量報酬制。ポイント制を採用しており、貯めたポイントを換金できる仕組みになっています。

記事に掲載する写真はすべて自分で撮影したものであることが前提。

ittaのライター募集ページを見る

旅らび.com

海外旅行専門メディア。15都市or10ヶ国以上の旅行経験があることが応募条件。

募集は記事10本単位で、報酬は3000文字以上の記事10本で15000円(1本1500円)。自分で撮影した写真を5枚以上の使用必須。
※記事の質が高い場合、その後も継続的に活動できる場合があるようです。

旅らび.comのライター募集ページを見る

SAGOJO

旅行サイトではありませんが、「すごい旅人を募集する」というコンセプトで、ライティングや写真撮影、移住やワーケーションのモニターなど、旅人向けの色々な募集が掲載されています。

案件数がものすごく多いわけではないので、競争率が高くなりやすいですが、旅を仕事にしたいなら登録しておいて損はないでしょう。

SAGOJOのサイトを見る

※報酬については、旅行メディア側で金額が公開されているもののみ具体的な額を記載しています。

寄稿のその先が勝負

今回は、ブログやSNS、クラウドソーシングサイトを活用しつつ、旅行サイトに寄稿するという、トラベルライターになるためのはじめの部分をご紹介しました。

とはいえ、旅行サイトに寄稿ができるようになったからといって、必ずしもトラベルライターとして十分な収入が得られるとは限らないのが現状です。というのも、オープンにライターを募集している旅行サイトの報酬は高いとはいえないケースが多いから。

しかし、旅行サイトへの寄稿やブログ、SNSなどでの情報発信を続けていくうちに、メディア業界や旅行業界にコネクションができ、オープンには募集されていない仕事を手がけられるようになっていく可能性は十分にあります。

オープンには募集されていない仕事の報酬は、オープンに募集されている仕事の報酬よりも高い傾向にあるため、旅行サイトに寄稿できるようになった後、どれだけ非公開の案件を手がけられるようになるかがライターとしての勝負ともいえます

トラベルライターとしての活動を始めてから約2年半。現在私は、月の収入の2~3分の1ほどを非公開の案件から得ています。

ライター初心者の場合、最初は思うように収入が得られず不安になることもあるかもしれませんが、経験なし・コネなしでいきなり大きな仕事を得るのが困難なのは当たり前。だからこそ、地道に情報発信やPR活動を続け、少しずつ実績を重ねていくことが不可欠なのです

旅行サイトでの執筆実績ができたら、それをひっさげてオープンにライターを募集していないサイトに直接アタックしてみる、観光局やPR会社に営業する、Wantedlyなどの求人サイトでより条件の良い業務委託のライティングの仕事を探すなど、さらに上のステージに行くためにできることは色々あります

大切なのは、大多数の人がやらないことをすること。

クラウドソーシングで案件を探したり、公開の募集に応募したりすることは大勢の人がやっていることなので、それだけをやり続けても収入を大きく増やすのは難しいのが現状です。だからこそ、公にはライターを募集していないところにダイレクトにアプローチするなど、他の人と違う行動をすることで、「その他大勢」から抜け出せます

おわりに

私自身今後どのようにしてキャリアを発展させていくか未知数の部分もありますし、「旅を仕事に」は簡単なことではありません

とはいえ、諦めてしまったらそこで終わりです。コネなし、ライター経験ゼロでトラベルライターを始めた私も、贅沢はできないまでも、半年ほどで書くことだけで生活していけるようになりました。

人生は一度きり。本気で好きなことを仕事にしたいのなら、思い切ってチャレンジしてみなければ始まりません。

はるぼぼ
トラベルライターになりたい人に知ってほしい、トラベルライターの現実やトラベルライター必要なスキルも別記事で書きました。あわせてどうぞ!
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