こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。1ヵ月半のシンガポール・マレーシアでの滞在を終え、日本に帰国しました。
「一時帰国」というには長いですが、これから4月半ばにドイツに戻るまで、日本に滞在します。
シンガポールとマレーシアでは、働きながら旅をする、いわゆる「ノマドワーク」をしていました。これは私にとっても初めての経験です。今回は1ヵ月半のシンガポール・マレーシアでのノマド生活からわかったことをお伝えしたいと思います。
シンガポールではエンゲル係数が大変なことに
シンガポールは物価が高いことがわかっていたので、今回のノマド体験では、10日間をシンガポール、残りの1ヵ月あまりをマレーシアで過ごしました。
シンガポールの物価は基本的に日本と同等なのですが、宿泊費については1日700円ぐらいで泊まることができました。(もっとお金を出せばよかったと後悔しましたが…)
シンガポールでは、屋台やフードコートではないこぎれいな店で食事をするとあっという間に1500円ぐらいは飛んで行ってしまいます。日本では、素敵なカフェやレストランでも、ランチなら1000円かそれ以下で食べられたりするので、シンガポールでの外食費はむしろ日本より割高なくらいです。
仕事柄、節約に徹するよりも評判のお店や人気のお店にも行っていたので、シンガポールでの滞在費の7割が食費という事態に…
マレーシアに着いたとき、マレーシアの物価の安さに感動したのはいうまでもありません。やっぱりノマドをするなら物価が安い国に限りますね。
ノマドは意外に疲れる
1ヵ所にゆったりと滞在して、仕事をしながら暮らすように旅するノマドはとても気楽なイメージがありましたが、実際にやってみるとそれほどラクではないことがわかりました。
私は今回ほとんどドミトリーに泊まっていたので、自分一人でゆっくりリラックスできる機会は少なかったですし、同室の人が出す光や物音でよく眠れないこともありました。荷物の管理も面倒です。
かといって、個室に泊まった日はよく眠れたかというとそうでもありませんでした。やっぱり自分の家ではない場所で心からくつろぐのは難しいように思います。
個人的には、今回の1ヵ月半は長すぎたような気がします。また機会があれば似たようなことをしてもいいとは思っていますが、次からは1ヵ月以内にしたいです。
仕事の生産性は上がらない
やっぱり旅しながら働くというのは、あまり生産性が良いとはいえません。デスクのある個室に泊まれば別ですが、そもそも落ち着いて作業ができる環境を確保するのが難しいですし、ネット事情が不安定だと能率ががくっと下がります。
カフェに行って仕事をしていても、椅子の座り心地が悪かったり、混んでくると退散しないといけなかったりで、快適に作業ができる環境を見つけるのは簡単ではありませんでした。
さらに、他の旅行者のダラッとしたムードが移って、「旅先でそんなにシャカリキに働かなくてもいっか」という気分になったり、観光に出かけると仕事に充てる時間が減ったり…
今回のシンガポール・マレーシア滞在では、そこまで根を詰めて仕事をするつもりではなかったので「まぁいいか」と思えましたが、作業環境を重視するなら、共用エリアが充実していて快適なホステルを選ぶなど、宿選びがすごく大事だと感じます。
カフェで仕事もいいですが、一日中同じカフェに居座るわけにはいかないので、やっぱり宿が肝になりますね。
ペナン島のネット事情は悪い
今回想定外だったのが、マレーシアのペナン島のネット事情がすごく悪いということ。現地の人いわく、ペナン島の中心都市であるジョージタンは特に悪いのだとか。古い建物が多くて、ネット環境改善のためのインフラ整備が難しいのだそうです。
無料Wifi自体はあちこちにあるのですが、あっても使えないことがしばしばあります。宿のWifiも、一日に何度も再起動させないとすぐ機能しなくなりますし、機能しているときでも速度はものすごく遅いです。
クアラルンプールや他の街ではさほどストレスを感じませんでしたが、ジョージタウンのネット事情があんなに悪いとは…
ネット事情の良くないところでがっつり仕事をしたい場合は、ポケットWifiをレンタルするなど、無料Wifiに頼らない方法を考えたほうがいいですね。
おわりに
思っていたほどラクではないノマド生活でしたが、仕事をしながらゆっくり旅ができるのはありがたいなぁと改めて実感しました。「会社員からフリーのトラベルライターになってよかったと思う7つのこと」でもお話した通り、仕事が持ち運べるからこそ、お金の心配をせずに長期滞在ができるわけですからね。
一日に予定を詰めて張り切って観光する必要がなく、「今日は何しようかな」とゆるりと過ごせるこの感覚はなかなか普通の短期旅行では味わえません。今後の執筆ネタもたくさん集まりましたし、けっこう疲れましたが、やってよかったと思います。