こんにちは、はるぼぼ(@haubobo_nikki)です。
先日の記事「ドイツで暮らしたら東南アジアもホームに感じるようになった話」でも少し触れましたが、トラベルライターである私は最近「仕事」として旅をするようになりました。
そこで今日は、旅を仕事にするとはどんな感じなのかをお話したいと思います。
トラベルライターの旅は忙しい
私は現在ドイツに定住し、時折(夏のあいだは一ヵ月に1~2回)旅に出るという生活を送っています。一回の旅行は一週間前後という限られた期間のため、旅行中のスケジュールはなかなかタイトです。
とはいえ時間が足りずじっくり見れなかったなんてことになってしまうと本末転倒なので、無理のない範囲でできるだけ充実した旅になるようプランを組みます。
やはり仕事として旅をするとなると、旅の費用を最大限有効に活用するようにしなければなりません。個人的な遊びの旅行だったら「疲れたからちょっと宿で休もうかなぁ」となるところでも、仕事となると体力の限界まで頑張ります。
さらに観光施設がオープンする前の朝の時間、あるいは夜の時間は普通の観光客はまだ寝ていたりゆったりとくつろいでいるところでしょう。しかし、私はそんな時間にも旅行記事やこのブログの記事を書いているので、基本的に「暇な時間」というのがありません。
一ヵ所に定住せず各地を転々とするスタイルのトラベルライターなら旅が日常なのでそんなに忙しくする必要はありませんが、私のように短期の旅にちょこちょこ出かけるスタイルだとある程度忙しくなってしまうのは避けられないのではないかと思います。
トラベルライターの旅はたくさん学び、たくさん感じる
個人的な遊びの旅行なら「キレイだった」「楽しかった」でもいいかもしれません。しかし、トラベルライターの旅はそうはいきません。「キレイ」とは具体的に何が美しいのかを言葉で伝えなければなりませんし、その街や施設の歴史的背景などの説明も必要になります。
そのため、仕事として旅をするようになってからは以前よりガイドブックや各施設のパンフレットなどを熟読するようになりました。観光スポットにある説明書きなども注意して読むようになりましたし、後で見返せるよう写真にも撮っています。
さらに、「キレイ」や「すごい」の理由を説明するために、その場所をよりじっくりと観察し、感じることを意識するようにもしています。たとえばステンドグラスが美しいパリのサント・シャペルに行ったとき、そのステンドグラスが「巨大な万華鏡」のようだと感じだので、その言葉をノートに書き留めておきました。
その瞬間は感動しても残念ながら時間がたつと忘れてしまうのが人間なので、その場にいる瞬間の感覚というのはとても大切です。
トラベルライターとして旅をするようになってから、入ってくる情報量が飛躍的に増えただけでなく、訪れる場所一つひとつにおいて、その場所ならではの魅力や面白さを見つけられるようになった気がします。
トラベルライターの旅は「ネタ」に貪欲
トラベルライターとして旅をしていると、自分個人としてはさほど興味のない場所にも出かけることが結構あります。それが「ネタ」になると思うからです。ネタをたくさん集めれば集めるほどたくさんの記事が書けるし、それは収入にもかかわってきます。
たとえばポーランドのクラクフで訪れたシンドラーの工場。映画「シンドラーのリスト」の舞台ですね。クラクフ中心部からちょっと遠いうえに、混雑していたら入場できない可能性もあったので、個人的な遊びの旅行なら行かなかったかもしれません。でも、「ネタになる」という思いが私を奮い立たせました。
結果的に、シンドラーの工場にはとても感動しました!当時のユダヤ人の境遇、当時のクラクフの様子、戦時下の時代の空気がリアルに伝わってくる見事な展示で2時間かけて見入ってしまいました。
このように、ライターとして「ネタになる」という動機で行った場所を結果的にとても気に入るということもありますし、知ろう・学ぼうという気持ちがあれば基本的にどこに行っても楽しめるので、トラベルライターとして旅をすることは私個人の興味も幅を広げてくれているといえます。
トラベルライターの旅は写真を撮りまくる
もともと旅先で写真を撮るのは好きでしたが、トラベルライターとして旅をするようになってからは撮る写真の数がケタ違いに増えました。たくさん撮っておかないと、撮った瞬間は気付かなかったけどブレていたということもありますし、記事を作成するためには多彩な写真が必要です。
撮った写真を消すのは簡単ですが、過去に行った場所に戻って写真を撮るなんてことはそうそうできません。ありすぎても困るということはないのだからと思い、恥ずかしいと思いながらも大量に写真を撮っています。
そんなこともあって、最近私が欲しいのは新しいカメラ!次回日本に帰国したらちょっといいのを買おうかなぁと思っています。
おわりに
トラベルライターとして「仕事」として旅をするとなると責任が伴うので、完全に遊び気分で気を抜いていられるわけではありません。
とはいえ基本的に旅先は自分の行きたいところを選ぶことができますし、旅好きな私にとっては旅が楽しいことに変わりはありません。
旅を仕事にすることは、根っから旅が好きな人以外には荷が重いかもしれませんが、私は自分の好きなことを仕事にできている現在の状況を本当に幸運だと思っていますし、そのことをとても感謝しています。(関連:「旅を仕事に!現役トラベルライターが教える旅行ライターになる方法」)