定番から穴場まで!南ドイツの6都市の魅力とおすすめ度を一挙ご紹介

こんにちは、南ドイツの周遊旅行から帰ってきました、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。今回はダーリンと車での旅だったので事前の計画があまりいらずとってもラクチンでした。

さて、今日は今回の旅で私たちが周った6都市を、訪れた順に一挙にご紹介したいと思います。

「進撃の巨人」の舞台・ネルトリンゲン

聖ゲオルク教会の塔から
聖ゲオルク教会の塔から

ロマンティック街道沿いにある城壁に囲まれた小さな街、ネルトリンゲン。日本では近年「進撃の巨人」の舞台として注目が集まっています。

しかもこの街、1500万年前の隕石の衝突でできたという盆地にあって、見事な円形をしているのです。街の成り立ちからして「そんなことあるの!?」と思ってしまう嘘のような本当の話です。

中世の城壁を歩く
中世の城壁を歩く

ネルトリンゲンの街はぐるっと城壁に囲まれていて、中世時代の城壁がこれほど完全に近い形で残っているのは珍しいのだとか。この城壁はのぼって実際に歩くことができ、城壁の上から眺めるネルトリンゲンの街は情緒たっぷりです。

城壁内にもたくさんの民家があって「こんなところで日常生活を送っている人がいるんだなぁ」と思うとなんだか不思議な気分になりました。

おすすめ度 ★★★★☆
観光所要時間 半日

夜警が現れる中世の街・ディンケルスビュール

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子供祭りで有名な、ロマンティック街道の街、ディンケルスビュール。ネルトリンゲンと同様、城壁に囲まれた中世の面影を色濃く残す街です。

正直そこまで期待していたわけではなかったのですが、これが予想以上によかったです。ディンケルスビュールはとにかく建物の一つひとつが可愛くて、とことん歩き尽くしたくなります

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特に印象に残っているのが、夜になると現れる夜警。中世時代に街を守っていた夜警が毎晩21時(11~4月は金・土のみ)に聖ゲオルク教会の前に登場します。

ディンケルスビュールの主なホテルや名所を回りながら、街の説明や角笛、歌声を聞かせてくれます。夜、中世の街に響く角笛と歌声はなんともいえない風情があって素晴らしかったです

おすすめ度 ★★★★★
観光所要時間 半日(夜警に会うためにも宿泊がおすすめです)

ロマンティック街道で一番人気!ローテンブルク

市庁舎の塔から
市庁舎の塔から

「ロマンティック街道のハイライト」と言われ、日本人に大人気のローテンブルク(ローテンブルク・オブ・デア・タウバー)。ドイツに行ったことがなくてもこの名前や風景を知っているという人は少なくないはず。中世の面影をほぼ完璧に残す街並みは「中世の宝石箱」とたたえられています

実はローテンブルク行きは2度目。6年ほど前に一人でオランダ・ベルギー・ドイツを旅したときに一度行ったことがありました。ドイツの風景が見慣れたものとなった今ではそれほど感動しないかもしれないと思っていたのですが、2度目でもローテンブルクの街並みにはやっぱり興奮しました!

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有名なだけあってものすごく観光地化されていますが、それはそれでテーマパークのような非日常感があって楽しいです。心躍るメルヘンな街並みはやっぱり文句なしに素敵で、日本人が見たいドイツの風景が凝縮された夢の世界のようだなぁと感じました

おすすめ度 ★★★★★
観光所要時間 半日~1日(半日でも観光は可能ですが、ゆったり過ごしたいなら一日見ておいたほうがいいです)

おもちゃの街・ニュルンベルク

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古城街道沿いにある、中世の面影を残すレンガ色の街ニュルンベルク。旧市街は全長5キロの城壁に囲まれています。

街を見下ろす高台にあるお城・カイザーブルクや、おもちゃの街・ニュルンベルクらしいおもちゃ博物館など見どころも充実。木組みの建物が残る川沿いの一角は特に風情があります。

カイザーブルクの塔から

一つひとつの名所は見ごたえのあるニュルンベルクですが、街全体の印象は特別良くはありませんでした。おとぎの世界のようなローデンブルクを訪れた後だったので、よけいにギャップが大きかったのかもしれませんが・・・

旧市街の中心部から外れると現代的な無機質な建物が並んでいたことに加え、あまり柄がいいとはいえない人が多かったために、若干居心地の悪さを感じたのです。危険を感じるようなことはありませんでしたし、それでも魅力ある街であることに変わりはありませんが。

ダーリンが調べたところによると、ニュルンベルクの人口約50万人のうち、42パーセントが外国人なのだとか。やはり大きな街になると移民の割合が増え、怪しげな人(外国人・ドイツ人ともに)も多くなるので、ドイツでメルヘンな風景を求めるなら小さな街がおすすめです。

おすすめ度 ★★★☆☆
観光所要時間 1日~1日半(博物館を周るなら1日半見ておいたほうがいいです)

旧市街は世界遺産!バンベルク

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レグニッツ川を臨む古都・バンベルク。日本ではあまり知られていませんが、旧市街は世界遺産にも登録されています。

現在は人口7万人の地方都市ですが、かつて神聖ローマ帝国の宮廷が置かれ、司教都市として発展した歴史を持つことから小さな街には不釣り合いなほど壮麗な建築物が並んでいます。

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川沿いには「小ヴェネツィア地区」と呼ばれる趣ある一角があり、壮麗なバロック建築と可愛らしい木組みの建物、運河が織りなす風景には独特の美しさがあります。個人的には「プラハとストラスブールを混ぜ合わせたみたい!」と感じました。

全体的に街が清潔で雰囲気も非常に良く、案外ショッピングスポットも充実しているので、住みたくなる街です。

おすすめ度 ★★★★★
観光所要時間 1日(丸一日はかかりませんが、半日だと厳しいです)

マイン川を抱く古都・ヴュルツブルク

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ロマンティック街道の北の起点となるマイン川のほとりの古都ヴュルツブルク。8世紀から司教都市として発展してきたことから、ローデンブルクに代表されるメルヘンな街並みとはまた違った重厚で落ち着いた街並みが魅力です。

この街にある大司教の宮殿・レジデンツは世界遺産に登録されている南ドイツ・バロックの代表建築物

マリエンベルク要塞の庭園から
マリエンベルク要塞の庭園から

小さな街ではありますが、個人的にはこの街の歴史を感じさせる落ち着いた雰囲気がとっても好きです。街を見下ろすマリエンベルク要塞からの風情ある風景も必見。

おすすめ度 ★★★★☆
観光所要時間 1日(丸一日はかかりませんが、半日だと厳しいです)

おわりに

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ドイツは「観光の国」を自称しているだけあって、見どころが多いなぁと改めて実感しています。今回は南ドイツのバイエルン州の街ばかりでしたが、今後他のエリアもご紹介していきたいと思います。

ちなみにダーリンに「どこがよかった?」と聞いたら、「ディンケルスビュールもよかったけど、バンベルクかなぁ」と言っていました。

実は、今回星4つにしたネルトリンゲンとヴュルツブルクも星5つにしようか迷ったぐらいなのですが、それでは差がつかなくなってしまうので星4つにしました。みなさんの旅先選びの参考になれば幸いです。