私は新卒で会社員として6年働き、その後フリーのトラベルライターとして4年間活動。その後さらに会社員として1年間働き、2021年1月に再びフリーランスに戻りました。
再びフリーランスに戻ってから、会社員時代と比べると、さまざまな変化がありました。会社員から在宅フリーランスになって起こった8つの変化をまとめてお伝えしたいと思います。
労働時間が減った
フリーランスになってから、労働時間が大幅に減りました。私の場合どこまでが仕事でどこからがプライベートなのかわかりにくい部分もありますが、少しでも仕事の要素があるものはすべて「仕事」にカウントしたとしても、働いている時間は会社員時代と比べて半分くらいになっています。
フリーランスになって労働時間が減ったのは、私が労働時間を減らしたいと思っているからであり、世の中のフリーランスはみんな労働時間が短いというわけではありません。
それでも、「定時」などの概念がない以上、会社員に比べて労働時間のコントロールが圧倒的にしやすいのはフリーランスならではですね。
今後月によって労働時間が増えることもあると思いますが、会社員時代の3分の2以内に押さえようと思っています。
通勤のストレスから解放された
会社員だった昨年12月までは、電車とバスを乗り継いでドアtoドアで片道1時間近くかけて通勤をしていました。通勤のために毎週10時間近くも費やしていたことになります。
しかも、私が利用していたバスはしょっちゅう遅れるので、バスが遅れたせいで電車に間に合わず、駅で15~20分待つということもちょくちょくありました…。
ところが今は基本自宅で仕事をしているので、そういう面倒やストレスが一切なくなりました。
「通勤がなくなる」というメリットはものすごく大きいです。片道1時間かけて通勤している場合、通勤がなくなっただけで1日2時間もの余剰時間が生まれるわけですから…
今の日本では、毎日「時間が足りない」と感じている方が圧倒的多数だと思うので、「1日2時間増えたら、もっと自分のやりたいことができる!」と思う方は多いのではないでしょうか。
睡眠時間が長くなった
会社員時代は、基本23時に寝て7時に起きるという生活でした。一般的な日本人ビジネスマンからすると、これでもかなり睡眠を長くとっていたほうだとは思いますが、私はロングスリーパーで、9時間以上寝ないとすぐ身体に不調をきたします。
でも、会社員時代は9時間寝ることが物理的に難しかったので、8時間睡眠でガマンしていたのです。ところが今は「何時にどこに行かないといけない」ということがほぼないので、好きなだけ寝ていられます。
自宅で仕事ができるフリーランスは、私のようなロングスリーパーの人や、身体があまり丈夫ではない人にぴったりかもしれません。
好きなときに出かけられるようになった
家も会社も繁華街から離れているので、会社員時代は基本的に休日しか出かけられませんでした。しかし今は平日にも病院に行ったり、役所に行ったり、買い物に行ったり、マッサージに行ったりと、好きなときに出かけることができます。
今はコロナ禍であまり旅行や遊びには行っていませんが、海外旅行ができる状況になれば、「好きなときに好きな場所に出かけられる」という在宅フリーランスの恩恵を今以上に受けられそうです。
人に会う機会が減った
私が勤めていた会社はコロナ禍でも基本全員出社だったので、平日は毎日職場の人と会っていました。フリーランスになってそれがなくなったわけですから、当然人と会う機会が減ります。
コロナ禍の今は、取材やプライベートで人に会う機会が多くないのでなおさらですね。
ただ、「出社」をしなくなり、人に会う機会が減ったことが寂しいかというと、意外とそれほどでもありません。
以前勤めていた会社の仕事も一部業務委託として継続していますが、今はメールやZoom等でやりとりができるので、リアルで会う機会がなくても「つながっている」と感じることができるからです。
嫌な仕事をやらなくてよくなった
当たり前ですが、会社員であれば仕事を選ぶことはできません。もちろん、「どの会社でどの職種で働くか」というのは選択の余地がありますが、Aという職種で入社してもBという職種に異動になることもあれば、会社の判断でAという職種にBという職種を追加されることもあります。
もちろん、日々の個別の仕事に対して、「これは私には向いていないのでやりたくありません」なんて言えるはずもありません。基本的に、会社員にとって目の前の仕事を放棄することは、会社を辞める覚悟をすることとイコールです。
ですが、フリーランスであれば仕事を選ぶことができます。なかには「この仕事は積極的にはやりたくはないけどお金が必要だから」と、気が進まない仕事を引き受けることもあるでしょうが、それも含めて自分の自由意思に基づいた判断ですよね。
フリーランスの仕事には(会社員もそうですが)、ひとつの仕事であっても、クライアントのやりとり含め、そのなかに色々な要素があります。
だから、そのなかに1ミリでも「嫌だな~」とか「面倒だな~」と感じる要素がゼロという仕事はほとんどないのですが、今は総合的に判断して「やりたい」と思う仕事だけをやることができています。
フリーランスになって、やりたくない仕事や自分に向いていない仕事を無理やりやるストレスから解放されました。
平日にご飯を作れるようになった
フリーランスになって時間に余裕ができたので、平日にご飯を作れるようになりました。万歳!
直近の会社員時代は、定時になって即帰ったとしても、帰宅したら20時。帰宅が21時22時になる日も珍しくなかったので、平日の夜は基本的に大学院生である夫が夕食を作ってくれていました。
しかし、今年の4月からは夫が就職するので、それも難しくなるでしょう。「このまま会社員を続けていたら家事が回らなくなるな~」と戦々恐々としていました。
フリーランスになってからはそんな心配とも無縁に。時間に余裕を持って夕食の準備をすることができ、「人間らしい生活になったな~」と実感しています。
家の居心地が気になるようになった
在宅フリーランスになって家にいる時間が劇的に増えたので、家の居心地が気になるようになりました。最低限清潔に保つようにはしているのですが、家のなかに余計なものがあってごちゃごちゃしているのが気になったり、家具の使い勝手が気になったり…
会社員時代は忙しくてそんなことに気を回す余裕がなかったのですが、フリーランスになって在宅時間が増えるにしたがって色んなことが気になるようになり、一時期はそれがすごくストレスでした。
今は気にしすぎないようにして、ゆっくり部屋を整えていきたいと思っています。
これから変えていきたいこと
労働時間と収入の最適解を見つけること
フリーランスにとって「永遠の問い」といっても過言ではないのが、「どこまで働いてどこまで稼ぐか」ということです。
特にフリーランスライターというのは単純に仕事をすればするだけ収入が増えるので、休むのに勇気がいったり、仕事をしていないと落ち着かなかったりします。私のトラベルライター時代の反省はまさにそれでした。
会社員を挟んで再度フリーランスに戻った今は、休むことに変な罪悪感を覚えることなく以前よりは上手に休めるようになりましたが、それでもフリーランスに戻ってまだ1ヵ月。あまりガリガリ働きたくない気持ちと仕事にやりがいを求めたい気持ちが混在していて、どれぐらいの時間働くのが自分にとってベストなのか、まだ完全にはわかっていません。
どれぐらい働いてどれぐらい稼げば最も幸福度が上がるのか、最適解を見つけることが今後の課題です。
フリーランス同士の横のつながりを作ること
以前フリーランスをしていたときは、仕事上での人のつながりが少ないことが一抹の寂しさにつながっていました。
今は中長期的に仕事上でつながれる人が増えてきたので以前ほど孤独感はありませんが、「フリーランス仲間」というのがほとんどいないので、今後はフリーランスや個人事業主の方と横のつながりを作っていきたいと思っています。
「私も同じことを考えてた!」というフリーランス・個人事業主の方はブログのお問い合わせフォームやTwitterなどからお気軽にご連絡ください♪
おわりに
会社員からフリーランスになって変わったことはたくさんあります。ここに書ききれなかった変化も色々あって、すべてが100%プラスのことばかりというわけではありませんが、総じて考えるとフリーランスになったことは圧倒的にメリットが大きいです。
大学卒業後、「会社員(正社員)⇒フリーランス(専業トラベルライター)⇒会社員(正社員)⇒フリーランス(今ココ)」というキャリアを歩んできましたが、社会人12年目にしてようやく自分にとってベストな働き方を見つけられた気がしています。