【京都】「香港飲茶 星街」のランチをブログで実食レビュー~香港出身の点心師が作る絶品点心!

古都・京都は美食の町。「京料理」や「抹茶スイーツ」などの和のグルメを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、イタリアンやフレンチ、タイ料理やベトナム料理といった各国料理のレベルも高いんです。

もちろん、定番ジャンルの中華料理もおいしいお店がたくさん。

中華料理のなかでも本格的な飲茶がいただけるお店は限られますが、京都・四条烏丸にある「香港飲茶 星街(ほしまち)」は、本場の飲茶が楽しめる貴重なお店のひとつ。京都はもちろん、東京在住の香港人のあいだでも有名なお店なんだそうです。

先日、「香港飲茶 星街」のランチをいただいてきたので、そのお味を実食レポートします。

在日香港人も太鼓判を押す「香港飲茶 星街」

「香港飲茶 星街」は、京都市内中心部・四条烏丸に2019年11月にオープンした飲茶専門店。香港出身で、点心師として40年以上のキャリアを積んできたという何鋭敬(カ エイケイ)シェフのお店です

「点心師」というのは中華圏における調理資格の一種で、文字通り「点心のプロフェッショナル」といえる存在。何シェフは、以前は神戸元町の人気店「圓記(ユンキー)」でも腕をふるっていたそうですよ。

オープンからまだ2年あまりしか経っていませんが、何シェフ自慢の点心がいただける「香港飲茶 星街」は、日本在住香港人のあいだでも京都トップクラスの飲茶専門店として認識されているとか。室町通に面した小さな一軒家のお店ながら、中華圏の方々を含め、お客さんがひっきりなしにやってきます。

「香港飲茶 星街」は平日限定ランチがお得

「香港飲茶 星街」の価格帯は、3個入りの点心が600~750円程度と、決して安くはありません。点心2品とハーフのおかゆ、中国茶、デザート1品を頼んだだけで3000円前後の出費になります。

クオリティを考えると決して高いわけではないのですが、お店の雰囲気がカジュアルなので、安く食べられるお店が多い中華ジャンルのなかでは少々お高めに感じてしまうかもしれません。

「香港飲茶 星街」の本場の味をお得に楽しみたいなら、断然ランチタイムの定食がおすすめ。色んなものが少しずつ食べられるので、おひとりさまにも最適です

ただし、ランチタイムの定食は平日の昼限定。平日の昼間に動ける人は「ラッキー!」と思ってぜひ1度行ってみてください。

「香港飲茶 星街」平日ランチの定食メニュー

「香港飲茶 星街」の定食(平日ランチ限定)は以下の2種類。

① 飲茶定食(1200円)
・お粥
・焼きそば
・シェフおすすめ点心4種

② 星街定食(1400円)
・お粥
・シェフおすすめ点心5種
・デザート

「飲茶定食」と「星街定食」の違いを具体的に挙げると、「星街定食」は「飲茶定食」に付く焼きそばがないかわりに点心が1品(チャーシュー饅頭)増え、かつデザート(タピオカ入りマンゴーミルク)が付きます。

ボリューム自体は「飲茶定食」のほうが多そうなので、ボリューム重視なら「飲茶定食」を選ぶか、「星街定食」に単品の点心メニューを追加で頼んでもいいでしょう。

「星街定食」を実食レビュー

今回、私はデザートに惹かれて「星街定食」を注文。星街定食の点心は下記が基本形となっています。

※メニューに「料理内容が写真と異なることもございます」と書かれているので、日によっては変更になることがあるかもしれません。

・海老餃子
・キノコと海老の蒸し餃子
・干し貝柱とほうれん草の蒸し餃子
・チャーシュー饅頭
・大根餅

大根餅とお粥

最初に運ばれてきたのが、大根餅とお粥。大根餅はけっこうヘビーなイメージがありますが、「香港飲茶 星街」の大根餅はとろけるように柔らかく、食べやすいです。中にベーコンのようなものが入っていて、さっぱりした大根餅の良いアクセントになっていました。

お粥は具がほとんど入っていないプレーンな白粥ですが、薄味でありながらダシがきいていて、とっても癒されるお味。やっぱり中国茶とお粥の相性は最高ですね。

定食には中国茶も付いてきます。

「海老餃子」が絶品!

続いてせいろで点心4品(海老餃子、キノコと海老の蒸し餃子、干し貝柱とほうれん草の蒸し餃子、チャーシュー饅頭)が運ばれてきます。

「香港飲茶 星街」の蒸し餃子は、そもそも皮からしてそ別物なんですきれいに透き通っていて見た目にも美しいですし、モチっとした弾力があって噛みごたえがあるにもかかわらず、とっても柔らかいんです。これだけのモチモチ感と柔らかさを両立した皮ってなかなかないと思います

個人的なイチオシは「海老餃子」。「こんなにプリプリの海老なんて食べたことあったっけ!?」と思うほど、中の海老が驚くほどプリップリ。しかも臭みがまったくなく、柔らかな皮とあいまってとても上品な仕上がりになっています。安易に「絶品」という言葉を使うのは好きではありませんが、この海老餃子はまさに「絶品」という表現がふさわしい逸品です

「キノコと海老の蒸し餃子」「干し貝柱とほうれん草の蒸し餃子」も素材そのものの風味が堪能できる品々。「香港飲茶 星町」の点心は、皮の厚みやつなぎでボリュームを出すのではなく、具材がたっぷり入っているので、見た目以上の満足感が味わえますよ

「チャーシュー饅頭」はやや好き嫌いが分かれるかも

やや毛色が異なるのが「チャーシュー饅頭」。フワッフワのふっくらとした皮の中に甘辛いチャーシューあんが入っているのですが、本場の中華料理特有の独特の風味があります。

これは唯一日本人のあいだでは好き嫌いが分かれるかも…。旅好きの私は「台湾で口にした風味だな~」と懐かしい気持ちになりました。

「タピオカ入りマンゴーミルク」は濃厚なのにさっぱり

お料理を食べ終わると、デザートの「タピオカ入りマンゴーミルク」が登場。東南アジア料理店でもよく見かけるメニューですが、「香港飲茶 星街」はデザートもひと味違いました。

まず、マンゴーの風味が濃い!なのにすっきり。果実そのものの濃厚な味わいがありながら、わざとらしい甘みはなく後味はさっぱりしているのです

グレープフルーツの果肉が混ざっていて、それがスッキリ感に一役買っているのでしょう。細かいところまで手が込んでいます。

待ちたくないなら予約がベター

平日限定のランチ定食でも1200円~と、「香港飲茶 星街」は決して安いお店ではありません。しかし、総合的な満足度はお値段以上。以前、ディナータイムに訪れたこともあるのですが、春巻きもパリッパリで最高においしかったです。

店内は1階がカウンター席で2階がテーブル席という構造。人気店のわりに席数が少ないため、食事時には並ぶことも多々あります。

長居する雰囲気ではないので(特に1階)、回転は比較的早いですが、待ちたくない方は予約がベター。ただし、ランチは11:30~、ディナーは17:00(金・土・日・祝)~または17:30(月・火・水)~しか予約を受け付けていないため、予約するにしてもピークタイムを外して行くことになります

おわりに

「香港飲茶 星街」のスタッフは、ニコニコしていて愛想が良いという感じではありませんが、一生懸命な雰囲気が伝わってくる接客でサービス面でも好感が持てます。

コロナ禍で観光客が減っているため、現状は来店客数も落ち着いていますが、今後観光業が本格的に復活してくるとますます人気が高まりそう。点心が好きな方は、絶対に訪れて損はない名店です。

店名:香港飲茶 星街
所在地:京都市中京区鯉山町532番地
電話:075-708-8885
公式サイト:https://dim-sum-restaurant-238.business.site/
営業時間:月~水曜日 11:30~14:30、 17:30~20:30  金~日曜日 11:30~15:00,、17:30~20:30
定休日:木曜日