意外なアノ国!世界を旅して発見した、日本以外にサービスのいい国2つ

日本に一時帰国して、日本のサービスの安心感にどっぷり浸かっているはるぼぼ(@harubobo_nikki)です。

最近、日本国内外で「日本のサービスは素晴らしい」との評価を耳にすることが増えたように思います。「日本のサービスは世界一」との声もあるほど。

確かに日本のサービス水準に慣れていると、海外のサービスにがっかりしたり、ショックを受けたりすることはしょっちゅうあります。それでも、私が旅した35か国の中で、サービスがいいと感じた国が2つありました。その2か国をご紹介します。

ミャンマー

ミャンマー人

素朴で穏やかな人が多いお国柄のミャンマー。「勤勉で控えめな国民性で、日本人にもっとも近い」という説もあるほど。

そんなミャンマーでは、ホテルやレストランでは、たいてい穏やかな微笑みで迎えられます。日本をはじめとする先進国のように、サービスの「型」があるわけではありませんが、サービスする側から「できる限りお客さんの力になろう」という心意気が感じられるのです。

例えば、無数の仏教寺院が立ち並ぶ聖地・バガンでのこと。バガンの遺跡は広大なので、スクーターをレンタルして観光していました。

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ランチのためにレストランに入ったら、そのレストランのスタッフが、私たちのスクーターのシートの上に座布団を置いておいてくれたのです。しかもそういった経験が一度ではなく、何度かありました。

乾燥した大地に強烈な日差しが降り注ぐバガンのこと。短時間でもシートをさらしていたら、シートは超高温、砂まみれになっていたはずです。

レストランのスタッフなのだから、本来スクーターのケアまでする必要はありません。でも、「自分の仕事はここまで」と線引きせずに、お客さんの役に立とうとする心遣いに、ミャンマーの人々の温かさを感じました。スクーターに慣れない私が取り扱いにてこずっていたときもやはり手を貸してくれました。

「自分の仕事はウェイターだからそれ以外のことはしない」という姿勢ではなく、「できる範囲でお客さんの力になる」という姿勢は日本のサービスに似たところがあるのではないでしょうか。

トルコ

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人懐っこく、旅行者に親切な人が多いトルコ。「旅人に親切にするように」とのイスラムの教えもあってか、旅行者を「客人」としてもてなす文化が根付いているのを感じます。

お土産物屋さんに入ればチャイをごちそうしてくれることもしばしば。日本人としては「お茶をごちそうになったら何か買わないと」と思ってしまいますが、買いたいものがなければ買わなくても問題はありません。私自身、チャイをいただきながらお店の人と世間話をしただけで帰ったことが何度もあります。(はじめから「買うつもりはない」と言っても強引にチャイを勧められることがよくあります。)

地元の人が行くロカンタ(食堂)では、英語がほとんど通じないことも少なくありませんが、それでも「これならどう?」「こんなのもあるよ」と、一生懸命どんなメニューがあるか伝えようとしてくれますし、チャイを無料でサービスしてもらったことも何度もあります。

トルコの人々はお金を払ってチャイを飲んでいるのに、外国から来た旅行者だから特別にサービスしてもらえることがあるのです。お会計が異様に安く、「安くしてくれたのかな」と思ったこともありました。

トルコは親日国でもあるので、日本人であればなおさら良くしてくれることも多々あります。

高級な場所を除き、ミャンマー同様、洗練されたサービスの「型」があるわけではありませんが、人情味たっぷりのおもてなしが受けられます。(ちなみにトップ写真はトルコのロカンタのお兄さんです。)


おわりに

安定感と安心感のある日本のサービスは素晴らしいですが、時にマニュアル的で心がこもっていないと感じることもあります。それに対し、効率や安定感には欠けるものの、ミャンマーやトルコのサービスは人情味があって、心温まります。

どちらがより優れているとか、単純に比較できるものではありませんが、サービスの本質は相手に寄り添うこと。ミャンマーやトルコでは、その原点を思い出させてくれる体験がありました。

【2017/2/16追記】
この記事を書いた6ヵ月後にポルトガルを訪れましたが、ポルトガルも親切な人が多く、ヨーロッパのなかではサービスが良いという印象を受けました。