ドイツで暮らす私が日本に一時帰国して感動したこと5つ

現在一時帰国中。東京と京都での滞在を終え、和歌山の実家に帰ってきたはるぼぼ(@harubobo_com
今日は今回の一時帰国で感動したことをお伝えしたいと思います。

 

1.日本語

日本に帰国したとき、周りの人の会話が日本語、看板や広告などあらゆる表示が日本語なのを見て、「わぁー日本語だ!」
自分の周りで起こっていること、大げさに言うなら、「周囲の世界を理解できる」という感覚に、なんとも言えない快感と安堵感を覚えたのです。

それは同時に、ドイツ語がおぼつかない状態でドイツで生活するとに対するストレスを実感する機会でもありました。

ドイツで暮らしている日頃はそういったストレスを自覚することはあまりありませんが、周りの人が何を言っているかわからない、看板や商品のパッケージ、新聞などを見ても何を書いている のかごく部分的にしかわからないというのは、わけのわからない世界に放り込まれているような落ち着かなさや、不安感のようなものを覚えさせるものなのだと実感しました。

自分が暮らす国の言語を覚えるのは、やはり何より自分のためになるのですね。

 

2.食べ物がおいしい

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このブログでも折に触れて書いてきましたが、やはり日本の食のレベルは高い!
今回日本に帰国して最初に食べたご飯は、「豚汁定食」。

その時は一人だったため声には出しませんでしたが、心の中で「おいしいー!日本のご飯はなんでこんなにおいしいのー!」と叫びながら日本のご飯が食べられる幸せをむさぼったものです。

ドイツに戻ってからの食事のことを考えると、正直憂鬱な気分になります。
グルメな国に生まれると、食への要求レベルが高くなって大変ですね(笑)
(関連:「日本とドイツの食文化は悲劇的に違う」)

 

3.サービスが良い

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ドイツでも買い物や食事の場面でフレンドリーに接客してもらえることはありますが、日本のように「どこに行っても少なくとも不快に感じない程度のサービスを受けられる」というこ とはなく、店によって、サービスする人によって、またその人の気分によってかなりムラがあると思ったほうがいいでしょう。

日本で一般的なサービスの概念を外国に持ち込むと、がっかりしたりイラッとすることが少なくありません。
今回一時帰国して実感したのは、「日本でサービスを受けると悪いようにはされない」という安心感です。

日本では「できるだけお客様が気持ちよくサービスを受けられるように」という配慮が浸透していますし、何か不手際があればちゃんと謝ってくれたり、責任をとってもらえたりします。

サービスする側に不手際があったら謝る、責任をとるというのは日本では「常識」と思われていますが、海外では必ずしもそうではありません。
それはドイツにも当てはまり、その人個人に明らかな非がなければ謝ってすらもらえないケースもあります。

日本に到着した日、久しぶりに紙の本を読めるのが嬉しくて通りかかったブックオフ(古本屋)に立ち寄りました。
レジに商品を持っていったのですが、ちょうどそのとき店員さんが背を向けて作業をしているところでした。

私は「そのうち気付いてくれるだろう」と思い、おとなしく待っていました。
(今思えば、これはドイツで身についた習性ですね。)

そしたら店員さんは案の定すぐ私に気づき、「いらっしゃいませ!」と飛んできてくれたのです。
ドイツで店員さんが飛んできてくれるなんてちょっと考えられないので、もうびっくりして感動してしまいました。
海外のサービスに慣れている状態でそんな対応をされると、「数百円の本を買ったぐらいでそんな大げさな」と感じてしまったのです。

 

4.公共の場所がキレイ

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ドイツ人は自分の住まいはものすごく神経を遣ってキレイに保ちますが、公共の場所は日本のほうがはるかにキレイです。
ドイツでは、街や駅のホームにはタバコの吸い殻やゴミがたくさん落ちているし、落書きも多いです。
(6年ほど前に観光でドイツに行ったときはそう感じなかったので、観光地は違うかもしれません。)

それにひきかえ日本は、世界でも最大規模の大都会・東京でも新宿や渋谷といった一部の繁華街を除けばゴミはほとんど落ちていないし、落書きを目にすることもほとんどありません。

地下鉄のホームの清掃現場を目撃したときは、「そんなところまで掃除するの!?」と感嘆したものです。
あまり汚れることがなさそうなホームの柵まで小さいヘラのようなものを使って丁寧に掃除されていたのです。

日本の公共の場所のキレイさは、もともと利用する人のマナーが良い上に、清掃が徹底されていることが理由なのでしょうね。

 

5.平和な空気

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日本は世界でもトップクラスの治安の良さを誇るだけあって流れる空気も平和です。
でも日本の平和な空気というのは、ただ治安がいいというだけでは十分な説明がつかないように感じるのです。

おそらく、外から見ているとドイツは経済的にも豊かで、教育レベルも高いイメージがあるのではないかと思います。
でも日本と比べると意外にも教育格差が激しいのがドイツ。

特に貧しい国の移民の子どもは親の教育程度が低かったり、ドイツ語が十分に身についていなかったりすることもあり、落ちこぼれてしまうケースが少なくありません。

もちろん日本でも教育格差や経済格差はありますが、ドイツに比べると国民全体が一定の良識や常識を共有しているという安心感があるのです。
街にゴミや落書きが多いと、何となくすさんだ空気が漂ってくるので、さきほど挙げた「公共の場所がキレイ」もこの点に多いに貢献していると思います。

今回の一時帰国はドイツ人のダーリンも一緒ですが、今回の訪日で「近い将来日本に住みたい!」という思いをますます強くしたようです。

外国人パートナーが自分の母国を愛してくれるというのはとても嬉しいことですし、海外に住んでいても帰るのを楽しみにできる祖国をもつことは幸せなことだと改めて実感しています。

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