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貧しい国で外国人から多くお金を取るのは「悪」なのか?

time 2016/11/26

貧しい国で外国人から多くお金を取るのは「悪」なのか?

こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。現在マレーシアのクアラルンプールに滞在中です。

今日お話したいのは、「貧しい(物価の安い)国で、外国人から多くお金を取るのは悪なのか」についてです。

「私は外国人だから倍の金額を請求される」

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そんな話をするのは、同じ宿に滞在している韓国人女性(おそらく40代)の発言を受けて思うところがあったからです。その女性は、「マレーシアの飲食店で、自分は外国人だから倍の値段を請求される」と言っていました。

宿にあったレストランのパンフレットを見て、「自分が払った値段と違う」と言うのです。しかもそのお店だけでなく、何度か多めに請求された経験があったのだそうです。

実際のところ、その韓国人女性が言うように、本当に外国人だから多く請求されたという確証はありません。経済成長著しいアジアではモノの値段が上がるなんてよくあることで、単純に値上げしたとか、何らかの勘違いがあった可能性もあります。

本当のところは私には確かめようがありませんが、「自分は何度かマレーシアの飲食店で外国人だから多めに請求された」というのがその韓国人女性の主張です。

外国人から多くお金をとるのは「悪」なのか

その韓国人女性は、外国人だから多めに請求する人々について、とても憤っていました。

私が「3リンギットでも5リンギットでも、大した差じゃないから私は特に気にしない(1リンギット=約25円)」と言ったら、「それはお金の問題じゃない。確かに金額は小さいけれど、外国人から多くお金を取ろうとする人たちの悪い心が許せない」という答えが返ってきました。

皆さんは、貧しい国(あるいは日本より明らかに物価の安い国)で、外国人から多めにお金を取ろうとする現地の人たちに対してどう思いますか?その韓国人女性の言うように、それは「悪いこと」なのでしょうか。

ところ変われば価値観が変わるのは当たり前

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数年前の私ならば、おそらくその韓国人女性の言い分に全面的に同意していたと思います。でも、今はそうではありません。

なぜなら、「(お得意様割引などを除いて)モノには決まった値段があって、相手を見て値段を変えるなんてことはしてはいけない」というのは日本における常識だからです。おそらく韓国もだいたい同じでしょう。「現地人には安く、外国人には高く売るなんておかしい、不公平だ」というのは、こちらの言い分でしかありません。

ところ変われば価値観が違います。貧しい国の人々が「お金を持っている人間がより多く払って当たり前だ」と考えていたとしても、私はそれを悪いことだとは思いません。

そもそも、インド、スリランカ、ウズベキスタンなど、観光地の入場料を現地人料金と外国人料金に分けて設定している国もあります。たとえばインドのタージマハルの外国人料金は現地人料金の30倍以上です。

「外国人だから多く払うなんておかしい、納得できない」と思っていたらそんな国は旅行できません。ちなみにインドでは、インドのお金持ちは庶民より高く買わされることが多いんだそうで、外国人でなくてもお金を持っている人が多く払うのは特別なことではありません。

また、イスラム教には「喜捨(貧しい人に施しをすること)」という考え方があり、五行(イスラム教徒の5つの義務)の一つです。

マレーシア人が必ずしもそう考えているとは言いませんが、マレーシアはイスラム教徒の多い国。仮に外国人に多めに請求した人がいたとして、その人が「多めに払うのは喜捨なのだ。お金を持っている人の義務なのだ」と考えていたとしても特段驚くことではないと思います。

海外では、自分や自国の常識では計れないことがたくさんあるのです。

そもそもこの世界は不公平

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そもそもこの世界は不公平で、日本や韓国といった豊かな国に生まれるのと、インドのアウトカースト(カーストに属することすらできない人々、「不可触民」とも呼ばれる)に生まれるのと、どちらが恵まれた人生を送れる可能性が高いでしょうか。答えは明白だと思います。

わかりやすくするためにやや極端な例を挙げましたが、マレーシアは「貧しい」とは言えないにしても、日本より明らかに物価の安い国です。私の肌感では、日本の3分の1ぐらいでしょうか。(ただし、高級品に関してはそこまで極端な割安感はありません。)

つまり、日本人が日本円を持ってマレーシアに来たら、事実上円の価値が3倍になったかのようなオイシイ思いができるわけです。そんな物価安の恩恵を受けられるのも、自分が豊かな国から来たからこそ。「物価の安い国で安く滞在させてもらっているんだから、ちょっとぐらい多めに払ったっていいじゃないか」。そう思うのです。

そもそもこの世界が不公平なのだから、ちょっと多めに払わされたぐらいで「フェアじゃない!」なんて騒いでも意味がないわけです。個人的にはこの世界における厳然たる貧富の差のほうがよっぽど「フェアじゃない」と思います。

その韓国人女性の言い分もとてもよくわかるのですが、豊かな国から来た人間が、自分より豊かでない人たちが外国人から少々の小銭を得ようとしたことに対し、「モラルがない」などと一方的に断罪するのは、金持ちのエゴではないかと感じます。


細かいことにこだわりすぎると自分が楽しくない

私が仮に多少過大請求されたとしても気にしないのは、上記の理由のほかに、「あまり細かいことにこだわりすぎると自分が楽しくない」というのがあります。

50円多く請求されたことに憤り、「このお店も自分が外国人だから多めに請求してくるんじゃ…」なんて疑心暗鬼になってしまうと、旅が楽しくなくなります。だから、「一銭たりとも多く払わないぞ!」と身構えるよりも、適当なところで気持ちに折り合いをつけておきたいのです。

外国人だから多めに請求するという行為がいいことだとは思いませんが、多少の過大請求ならチップを払ったつもりでいればいいんじゃないかと思っています。

金額に同意した時点で自分の責任

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レストランで「いくら?」と聞いて「○○リンギットです」と言われてその金額を払ったら、それは自分がその金額に同意したことになります。

「思ったより高い」と感じたら、値切るという選択肢もなくはないですし、そもそも「思ったより高い」という場面を防ぎたいなら、ちゃんとしたメニューがなくてもちゃんと値段を確認してから注文すればいいわけです。もちろんメニューを見て注文したら、その時点でその金額に同意したことになります。

また、お店で「○○ルピー」と言われて買ったら、自分がその品物にその金額を出してもいいと判断して買ったわけですからやっぱり自分の責任です。同じお店で他の人がもっと安く買ったからといって、「騙された」とはいえません。

値札のない場所では、自分の見る目や判断力が問われるのです。

でも、明らかな詐欺とは戦います!

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これまで「ところ変われば価値観も変わるんだから、ちょっとぐらい多めに払わされても目くじら立てなくていいじゃない」というようなことを述べてきましたが、どんな場面でもそうだというわけではありません。

たとえば、インドでオートリクシャー(インド版トゥクトゥク)に乗ると、100ルピーで交渉成立したにも関わらず、支払う段階になってドライバーに「やっぱり150ルピーだ」なんて言われることがよくあります。そんな場面では「いや100って言ったでしょ」と言って、あくまでも100しか払いません。そのドライバーさんが良い人ならチップを上乗せしてもいいかもしれませんが、もともと150で合意したかのように言ってこられるとそんな気も失せますね。

また、ベトナムのホーチミンでシクロ(自転車タクシーのようなもの)に乗ったら、支払いの段階になって、ドライバーが「最初に言った金額は1分単位の料金だ」と言って、当初は見せもしなかった料金表を見せてきたことがあります。そのドライバーは、目的地をわざと間違えて遠回りして時間を稼いでいたのですが、分料金と言われて「そういうことか!」とわかりましたね。もちろんそんな手口に屈するわけがありません。

そのドライバーは「日本人はチョロイ」と思っていたのか、私が怒るとちょっとたじろいでいました。最終的には、私が妥当だと思った金額を払って決着。

「約束が違う」とか、「ここで屈したら日本人がまたカモにされる」という場面では、言われるがままにお金を払ったりはしません。インドのリクシャーの場合、「ダメ元で一応言ってる」という感じのドライバーが多くて、なんだか憎めなかったりもするのですが(笑)

おわりに

日本国内でも、「これは善だ」「これは悪だ」と白黒つけられない問題はたくさんありますよね。海外に出ると、違う価値観や世界観のなかで生きている人がたくさんいるのだからなおさらです。

今回述べた私の考えも、あくまで「私の考え」であって、私の考えが正しくて、冒頭の韓国人女性の考えが間違っていると言うつもりはありません。単にとらえ方が違うだけです。

ただ、世界を旅するのなら、自分や自国の常識でなにもかも判断するのではなく、できるだけ現地の人が何を考えているのか想像をめぐらせてみたほうがいいと思います。そのほうが、きっと旅から学ぶことも多いでしょうし、単純に楽しいはずです。

最後にマレーシアの人々の名誉のために付け加えておきますが、私はマレーシアで過大請求されていると感じたことは一度もありません。外国人に多く請求する人もまれにいるのかもしれませんが、基本的にはとても親切で温かい人が多い国だと思っています。

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はるぼぼ

はるぼぼ

旅するライター&ブロガー。 会社員時代にドイツ人のダーリンと恋に落ち、ドイツ移住を決意。退職、5ヵ月のアジア横断旅行を経て、2015年11月ドイツ生活をスタート。ドイツを拠点に各国を飛び回り執筆中。 お問い合わせはharubobonikki@gmail.comまで! [詳細]

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