在住者が語るドイツのいいところ、好きなところ7つ

こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。

以前、「居住国ドイツを好きになりたいのに、なれなくて苦しんだ話」で、いまひとつドイツを好きになれないというお話をしました。でも、浅からぬ縁をもつことになった国である以上、もちろんドイツが嫌いというわけではありません。

ドイツ人のダーリンとの結婚手続きに、すでに9ヵ月かかっていて、それが原因で離ればなれになったりもしているので、結婚手続きの話になったときは「ドイツなんて嫌い!」と言ったりすることもありますが(笑)

とにかく、ドイツに関してイヤだと思うこともあるけれど、いいなと思うこともあるわけです。今回は「ドイツに住んでみて思う、ドイツのいいところ、好きなところ7つ」をご紹介したいと思います。

ドイツはエコ(環境意識が高い)

ドイツ人の自然好きは一体どこからくるのだろうと思うほど、ドイツ人は自然が好きな人が多いです。ドイツ人は「自然のものは素晴らしい」「人工物や過度な近代化はよくない」と考えているふしがあって、できるだけ自然のものを取り入れて、環境に優しい暮らしをしようとします。

スーパーで無料のレジ袋がないのは当たり前。最近ではアパレルショップなどファッションのお店でもショッピングバッグが有料のところが増えています。だから、ドイツで買い物に出かけるとなると、マイバッグやマイかごを持って行くのが常識です。

洗剤などの日用品やコスメも、環境に優しいという認定マークがついているものがたくさんあって、環境に優しい商品を優先的に買う人も少なくありません。

ドイツにはたまに「エコ至上主義」みたいな人がいて、それはちょっとどうかと思うこともありますが、できるだけ環境に負荷をかけない生活をするのがいいことであるのは間違いありません。

ドイツは人権を尊重する

過去のナチス・ドイツの戦争犯罪に対する反省もあって、ドイツは人権を重んじる国です。「人権を守る」「差別をしない」は今のドイツの国是にもなっています。

ドイツの人権意識が高いのは、メルケル首相がヨーロッパ諸国のなかでも率先して難民を受け入れてきたことからもわかるでしょう。

人種差別にも敏感で、一般にドイツ人は人種差別と受け取られかねないような言動はしないよう、慎重に振る舞います。私自身、ドイツでドイツ人から「差別されているのではないか」と感じるような経験をしたことは一度もありません。

地域によって差がある場合もありますが、私が住んでいるドイツ南西部は旧西ドイツで、戦後の反ナチス教育が徹底されてきた地域です。それもあってか、少なくとも表面的には外国人だからといって特別視されるようなことはありません。

日常生活において、人種差別などに怯えずにすむのは非常にありがたいと感じています。

ドイツは弱者にやさしい

「人権を大切にする」とも関連しますが、ドイツは弱者にやさしい社会です。電車やトラムにお年寄りが乗り降りするときに、いくら時間がかかっても周囲の人はあたたかく見守りますし、必要そうであれば手を貸す人が絶対にいます。

ベビーカーを電車に乗せるときも、必ず誰かが当然のようにサッと助けに入ります。ドイツのベビーカーは、日本のものに比べ巨大ですごく場所をとるのですが、公共交通機関の車内などでもベビーカーに対して白い視線を向ける人はいません

ベビーカーを利用している親たちも「邪魔になって申し訳ない」といったそぶりは見せず、赤ちゃんをつれたお母さんやお父さんは「当然の権利」とばかりに堂々としています。

日本で最近、妊婦が妊婦であるという理由だけで暴言を吐かれたり、突き飛ばされたりするという「マタニティ・ハラスメント」が問題になっていますが、ドイツではそんなことは考えられません。

日本人は長時間労働で疲れている人が多いですし、特に都市部では人口密度が高く、何かとストレスが溜まり、弱者にやさしくする余裕がなくなってしまうのもわからないではありません。

でも、本来「日本人がドイツ人に比べて心が冷たい民族である」ということはないはずです。弱者に対するドイツ人の振る舞いを見ていると、「日本人がもっと心の余裕を取り戻せたら」と願わずにはいられません。

ドイツは社会的プレッシャーが少ない

ドイツは「こんなふうに生きるべきだ」という社会からのプレッシャーが少ない国であるように思います。

どんな仕事に就くか、結婚するかしないか、どんな服装をするか・・・生き方やライフスタイル全般に対して、「個人の選択」という意識が強いです。ちなみに、私が今まで出会った世界を放浪している人はドイツ人率が高かったです。

ドイツでは、法律や倫理に反していない限り、「どんな生き方を選ぶのも個人の自由であり、他人がとやかく言うことではない」という感覚があるように思います。

「○歳だからもう遅い」とか、年齢で制限を設ける考えも日本ほど強くなく、中高年になって大学で学び直すとか、70歳を過ぎて新たな恋を始めた人が奇異に見られることもありません。

出る杭は打たれる日本に比べ、ドイツは社会的プレッシャーが少ない自由な国だと感じています。

ドイツは古い街並みを大切にする

戦争の被害であまり古い街並みが残っていない地域もありますが、基本的にドイツはどこに行っても古い街並みが残っています

ドイツでは、次々に新しい建物を建てるよりは、歴史と伝統ある建物を残し、代々受け継いできた景観を守るべきだという価値観が主流です。

ドイツ人のダーリンは「ドイツは古い建物ばかりでつまらない」と言うのですが、私はドイツのカラフルな木組みの建物や、重厚なレンガ造りの建物がとても好きです。

私が住んでいる南ドイツはカラフルでメルヘンチックな建物が多いですが、北に行くと北欧風の重厚な建物が増えたりと、地域によって違いがあるところも面白いです。

日本の街はごちゃまぜ!ドイツに住んで気づいた日本とヨーロッパの街の違い」でも書きましたが、もっと計画的に古い街並みを保存していれば、日本でも街全体が世界遺産に登録される場所が一つや二つは出てきただろうにと残念でなりません。

ドイツは高品質なコスメが安い

これまでにも紹介してきましたが、ドイツは自然派コスメ大国です。ドイツに行って驚いたのが、オーガニックのフェイスクリームが10ユーロ(約1200円)くらいから手に入ること。

日本では、ドラッグストアで何万円もするクリームが売られたりしていますが、ドイツではドラッグストアやデパートなどで普通に売られているコスメは、高くても60ユーロくらいです。中心価格帯は20ユーロ台でしょうか。

ドイツで20ユーロ出すと、日本でも人気のある「ロゴナ(LOGONA)」などのちゃんとしたオーガニックコスメが買えます。日本でもファンの多いスイスのオーガニックコスメ「ヴェレダ(WELEDA)なら、たいていのアイテムは20ユーロ以下、北ドイツ発のオーガニックコスメブランド「ラヴェーラ(lavera)」にいたっては10ユーロ前後です。

ドイツ人は商品の価格と価値のバランスにシビアなので、必要以上に高い化粧品は売れません。日本人のように「高いならいいんだろう」とは考えず、高いものには高い理由を探そうとするからです。

女性誌と結託して価格を釣り上げたりせず「いいものを適正価格で提供する」。私はドイツコスメのそんな姿勢がとても好きです。まぁ、そもそも高いと売れないからというのが大きいんでしょうけど・・・(関連:「ドイツの安いオーガニックコスメを見てわかった、日本の化粧品は高すぎる!」)

ドイツの労働環境は実に人間的

ドイツと日本の社会を見比べて、歴然としているのが労働環境の違いです。日本では、残業や休日出勤は当たり前、有給休暇なんて病気のときぐらいしかとれないという人は少なくありませんが、ドイツではまったく状況が違います。

ドイツでは、「時間内に仕事が終わらない」=「能力が低い」という考え方があるため、残業はあまり一般的ではなく終業時間になるとすぐに職場を後にする人が多いです。

ダーリンの両親も、遅くとも19時ごろには帰宅し、2人でワインを飲みながらテレビを観るなど、平日でも夜のリラックスタイムをたっぷりとっています。

毎日の生活だけでなく、休暇も充実。クリスマス休暇などとは別に、年に2回ほど1~2週間の休暇をとる人も多いです。ドイツ人がなによりも大切にするのはプライベートの時間。仕事よりも、自分のための時間と家族との時間を重視します。

本人が好きでそうしているわけではないとはいえ、残業、休日出勤が多く、長い連休も取れないという人が少なくない日本に比べ、ドイツ人の生活はとても人間的で健全だと感じます。

おわりに

こうして挙げてみると、ドイツのいいところ、結構ありますね!難民政策など、ここに挙げたことが別の問題を生んでいる場合もありますし、「この点に関しては日本のほうがいいな」と思うことだってたくさんあります。

しかし、日本社会がドイツから学ぶことも決して少なくないといえるのではないでしょうか。