ヨーロッパ旅行なら、ポーランドがコスパ最強な7つの理由

「物価が高い」というイメージの強いヨーロッパですが、ヨーロッパにも物価の安い国はあります。

私はヨーロッパだけで35ヵ国ほどを旅してきましたが、最もコストパフォーマンスが高いと感じたのがポーランド

物価の安さだけでいえば、コソボやジョージアのほうが上回っているような気もしますが、単に物価が安いだけでは「コスパが高い」とはいえません。

「コスパが高い」とは、出すお金に対して得るものが大きいこと。ポーランドは、物価が安く旅行費用が抑えられるわりに、得られるものが非常に多い国なのです。

ポーランド旅行で得られるものとはなにか。ポーランドがヨーロッパで最もコスパが高い国である7つの理由をお伝えしましょう。

物価が安い

高いコストパフォーマンスを実現するうえで、物価が安いことは大前提。いくら素晴らしい風景があったとしても、ノルウェーやスイスのように物価が高い国は、旅行するうえでコスパの高い国にはなりえません。

その点、ポーランドの物価はまだまだ安いです。どこで、何にお金を使うかによってさまざまですが、現地での滞在費用はおおむね日本国内の半額程度で済むでしょう

たとえば、街なかのミニスーパーで買うペットボトルの水は35円、おしゃれなカフェ風のレストランで食べるボリューム満点のピエロギは500円ちょっと、ワルシャワ~クラクフ間の長距離バスや特急列車は1000円台~(予約する便や予約タイミングによって異なります)と、なんともお財布に優しい!

また、大規模な城など一部例外もありますが、一般的なポーランド観光スポットの入場料は150~400円ぐらいです。

一口に「ヨーロッパ」といっても、ノルウェーやスイスのように物価の高い国と、ポーランドのように物価の安い国では同じ費用でもできることがまったく違います

ノルウェーでは、ベーカリーやカフェのサンドイッチが1000円以上することもよくあるほど物価の高い国。日本よりも物価が高いので、ポーランドと比べるとさらに開きがあります。

もちろん物価の安さだけで旅先を選ぶことがベストだとは思いませんが、ノルウェーのような物価の高い国とポーランドに同じだけ興味があるとしたら、ポーランドに行ったほうが間違いなくお得です。

治安が良い

物価が安いヨーロッパの国のなかには、治安面での懸念があり、旅慣れていない人にはあまりおすすめできない国もあります。

「東ヨーロッパは治安が悪い」と思っている人も多いかもしれませんが、ポーランドはそうではありません。観光客がまったく訪れないような場所はともかくとして、少なくとも観光地として知られるような町はきわめて安全

貧しい移民や難民がほとんどいないので、私の体感ではドイツやフランスといった西ヨーロッパよりもむしろ安全ではないかと思います。

実際、ポーランドの治安は近年改善傾向にあり、身体に危害を加えるような暴力的な犯罪やテロの危険は比較的少ないといえます。その背景には、ポーランドがEUに加盟し、ポーランド人が西ヨーロッパの豊かな国々に出稼ぎに行けるようになったということが大きな要因として挙げられます。

とりわけ、観光シーズンにあたる夏は夜10時ごろまで明るいうえ、中心部は夜遅くまで賑わっているので、町の中心部に滞在している限りは女性の一人旅でも安心

もちろん、スリや置き引きなどの軽犯罪への警戒は必要ですが、海外旅行における常識的な注意を怠らなければ危険な目に遭う可能性はかなり低いでしょう。

詳細:外務省海外安全ホームページ 安全対策基礎データ

観光スポットが豊富

物価が安いヨーロッパの国のなかには、「物価が安いのはいいけれど、見るところがあまりないな」と思ってしまうような国もあります。けれども、ポーランドはとても観光資源が豊富

首都ワルシャワの歴史地区や、「ポーランドの京都」とも呼ばれる古都クラクフの歴史地区、中世都市トルン、ザモシチの旧市街などは、まるごと世界遺産に登録されていますし、バルト海に面した港町グダンスクの旧市街は世界遺産候補。世界遺産でなくてもヴロツワフやポズナンなど、中世の面影を残す可愛らしい町がたくさんあります。

ポーランドは陶器や刺繍などの雑貨が可愛いことでも注目を集めていて、雑貨やフォークアートが好きな人には、陶器の里ボレスワヴィエツや、花柄のペイントが施された家並みで知られるザリピエ村などもおすすめ。

さらに、負の世界遺産としてあまりにも有名なアウシュビッツ博物館もクラクフ近郊の町オシフィエンチムにあります。

その複雑な歴史ゆえ、単なる「観光スポット」と呼んではいけないような、戦争にまつわる遺産もたくさんありますが、それも含めてポーランドの観光資源は実に豊富

カラフルな中世の町並みが好きな人や、人類の負の歴史を学びたい人には絶対におすすめです

食事がおいしい

いくら物価が安くても、食事がおいしくないと気分が盛り下がりますよね。どことは言いませんが、「物価が安い」といわれるヨーロッパの某国では外食のクオリティがひまひとつで、食事を楽しみにする気分にはなれませんでした。

物価が安いということは、その国の人々の生活レベルがさほど高くないということなので、外食産業があまり発達していないのも仕方ないのかもしれません。

でも、ポーランドは違います。ポーランド料理といってもほとんどの日本人にはなじみがありませんが、ポーランドは豊かな食文化を持っていて、たくさんの名物料理があります

まずは「ポーランド風餃子」とも呼ばれるピエロギ

茹でたものが定番で、ひき肉やマッシュルーム、チーズ、ほうれん草、タマネギなどさまざまな具材が使われるので、日本の餃子よりもバリエーション豊富。専門店で作りたてを食べると本当においしいです。

あと個人的におすすめしたいのがスープ!ポーランドにはトマトスープや豆のスープ、マッシュルームのスープなどさまざまなスープがあるのですが、共通しているのがとっても具沢山なこと。味も素材の風味を生かした優しい味わいで、日本人が食べても塩辛すぎるということはありません。

ポーランドは肉料理が豊富ですが、野菜を使った料理も多く、ヘビーなヨーロッパ料理は苦手な人でも食べたいものが見つかるはずです

ドイツやフランスなどと比べると、ポーランドにおける外食費は半額~3分の1程度なので、非常にお得感があります。単に安いだけでなく、安くておいしいなんて最高ですよね。

交通インフラが整っている

物価が安いヨーロッパの国のなかには、移動のハードルが高い国もあります。

そもそも外国語での情報が限られていて、公共交通機関のスケジュールを調べるのが大変、ネットで長距離バスや鉄道の予約ができない、1日に2本しか便がない、エアコンのない古いミニバンで悪路を揺られるなど、場合によっては日本人が一般に想像する「ヨーロッパ」とはかなり違う体験が待っている場合もあります。

そういう手ごたえのある旅を好む人もいるとは思いますが、快適に移動したいという人が大半でしょう(笑)

さすがに日本と比べると見劣りはするものの、ポーランドは鉄道やバスが発達していて、思いのほか移動が簡単かつ快適

日本の新幹線ほどスピードの速い鉄道はありませんが、主要都市間は特急で結ばれていますし、バスも各都市間をきめ細かく結んでいます

主要な観光都市をめぐる場合、鉄道とバス両方の選択肢がある場合が多く(長距離なら飛行機も)、スケジュールや所要時間、料金を見比べたうえで好きなほうを選ぶことができます。

ちなみにポーランドの長距離バスは、車両が新しく、Wifiも完備が基本でとても快適。長距離バスに関しては、日本より設備が整っているといっても過言ではありません。

ホステルのレベルが高い

物価が安いポーランドでは当然宿泊費も安く、首都ワルシャワの場合、ホステルのドミトリーなら1000円前後から泊まることができます。参考までに、日本でドミトリーに泊まるとおおむね2500~3500円程度。

単純にいえば、ポーランド旅行の宿泊費は日本の半額程度に抑えられることがわかりますね。

けれども、「安かろう悪かろう」ではなく、ポーランドのホステルは新しい施設が多いこともあって、とても清潔で快適で、立地も良いという素晴らしい宿がたくさんあります

実際、ホテル予約サイトのBooking.comでも、口コミスコアが9.0を超えるようなホステルが多数。そんな高スペックホステルにも1000円前後で泊まれてしまうわけですから、ポーランドは節約派の旅行者にはなんともありがたい国なのです。

ここではドミトリーを例に挙げましたが、もちろん個室も安く、ワルシャワ中心部の場合、2名1室で3000円程度(2名料金)から部屋を見つけることができます


英語の通用度が高い

東ヨーロッパというと、英語は通じるのかと不安を持たれる方もいるかもしれませんが、ポーランドはおそらく日本よりもずっと英語の通用度が高い国です

外国人観光客がまったく来ないような小さな村はいざ知らず、ある程度の規模の町や観光地に行けば、若い世代はほとんどみな流暢な英語を話します。

私自身、ポーランドで英語が通じずに困ったことはまったくありません。外国人観光客がさほど多くないヴロツワフで、通りすがりの男性(おそらく50代)に道を聞いたのですが、見事な英語で返してくれました。

東ヨーロッパの国のなかにはまだまだロシア語が強く、観光に携わっていない一般の人々にはあまり英語が通じない国もありますが、普通の観光旅行をしている限り、ポーランドでコミュニケーションに困るということはほぼないでしょう

バルト海に面した港町グダンスク

続いては、私が個人的におすすめしたいポーランドの町をご紹介します。まずは、ポーランド北部・バルト海に面した港町グダンスク

「ポーランドで最も美しい」といわれる町のひとつで、ポーランドのみならずヨーロッパのなかでも特におすすめしたいイチオシの町です。

1000年の歴史を誇るグダンスクは、14世紀にはバルト海沿岸で隆盛を誇ったハンザ同盟に加盟し、繁栄を謳歌しました。

バルト海沿岸に位置し、過去には自由都市、ポーランド領、プロイセン領と、その帰属を変えてきたからか、グダンスクの町並みや雰囲気はポーランドのほかの町とはずいぶんと違っています。

国際的な港湾都市だけに、雰囲気は自由で開放的。旧市街にはゴシック、ルネッサンス、バロックといった各時代の歴史的建造物がひしめき合っています

パステルカラーのカラフルな建物と、レンガ造りの重厚な建物が見事に融合した美しい風景が印象的で、どっしりとした貫録と、女性的な華やかさを併せもつ町並みは、ハンザ都市の貫録たっぷり

個性的な建造物が多く、どこを切り取っても絵になるグダンスクの旧市街は最高にフォトジェニック。何をするでなくても、ただ歩いているだけで幸せになれる町です

グダンスクは琥珀の一大産地としても有名。琥珀を使ったアクセサリーなどが日本よりもずっと安く買えるうえ、クラシカルなデザインから若い女性向きのモダンなデザインまで、幅広いバリエーションが揃っているのも魅力です。

メルヘンな小人の町ヴロツワフ

もうひとつ、ポーランドの穴場的な観光地としておすすめしたいのがヴロツワフ

日本ではほぼ無名のこの町、実際に外国人観光客もあまり多くないのですが、これがびっくりするほど可愛い町なのです。

私が一目ぼれしたのが、複雑なシルエットをもつ個性的な市庁舎の建つ広場。一度見たら忘れられないほどインパクトのある市庁舎と、周囲を囲むパステルカラーの建物があいまって、絵本から飛び出してきたかのようなメルヘンチックな風景が楽しめます

また、ヴロツワフは「小人の町」としても有名

市内には、アイスクリームを差し出す小人、ベッドでいびきをかいている小人、消防士に扮した小人など、さまざまな姿の微笑ましい小人像が160体以上あり、彼らを探しながらの町歩きがとても楽しいのです。

中には電灯の上など、意外なところに潜んでいる小人もおり、「次はどこで小人に出会えるかな」と考えながら歩くとワクワクします。

ワルシャワやクラクフなどに比べると外国人観光客がずっと少なく、素朴でのんびりとした風情が味わえるのもヴロツワフの魅力。宿泊費や外食費などが安いのも嬉しいところです。

ポーランドの可愛い小人の街・ヴロツワフが最高だったワケ

おわりに

まだまだ日本ではメジャーな旅先とはいえないポーランド。

日本での人気がまだ高くないのは、おそらくどんな観光スポットがあるのかあまり知られていないうえ、なんとなく治安が良くないイメージを持たれているからではないでしょうか。

しかし、実際のポーランドは、この記事では書ききれないほど多彩な観光資源をもつ国で、最低限の注意を怠らなければ女性一人でも安心して旅行ができる国です。

そのうえ、コスパも高い!これまで訪れたヨーロッパ35ヵ国のなかでも、ポーランドは特におすすめの国のひとつ

東ヨーロッパに対して「人がフレンドリー」というイメージはありませんでしたが、ポーランドは親切な人が多く非常に居心地がいいのです

これを読んで一人でも多くの方が「ポーランドに行ってみたい」と思ってくださったら本当に嬉しいです。