こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。
先日「140都市旅した私がおすすめする、ハズさない世界遺産【アジア編】」で、私が実際に行ってよかったアジアの世界遺産をご紹介しました。
今回は、ヨーロッパ編をお送りしたいと思います。順番はランキングではなく、ざっくりと東から西に並べています。
プラハ歴史地区(チェコ)
中世ヨーロッパの美しい街並みを見たいならプラハで決まり!神聖ローマ帝国の都として栄えたころの面影を色濃く残す壮麗な街並みには誰もが魅了されるはずです。
プラハほど、広範囲に中世の街並みが残っている街は見たことがありません。「世界遺産の黄金の街「やっぱりプラハは別格だ!と感じた3つの理由」でもお伝えしたように、プラハは数あるヨーロッパの中世の街のなかでも特別な場所のひとつだと思います。プラハは、まさに「中世ヨーロッパにタイムスリップ」という表現がふさわしい街です。
チェスキークルムロフ歴史地区(チェコ)
しばしば「世界で最も美しい街」ともいわれるチェスキークルムロフ。ボヘミアの森に囲まれた田舎街ゆえ、近代化から取り残されたことで、最盛期のルネッサンス時代の街並みがそのまま残されました。その美しさから「眠れる森の美女」と称されることも。
高台にそびえるチェスキークルムロフ城をはじめ、小さな街には似つかわしくないほど壮麗な建築物の数々に圧倒されます。オレンジ屋根の建物と、大きく弧を描いて流れるヴルダヴァ川、街を取り囲むボヘミアの森…これらが見事の調和したチェスキークルムロフの風景は、まさに絵画のような美しさ。
どこを切り取っても可愛らしく美しい、パステルカラーの街を歩けば夢見心地になれるはずです。
チェコに行くなら、プラハだけでなく必ずチェスキークルムロフにも足を延ばしてください。プラハからバスでおよそ3時間。日帰りも可能ですが、せっかくなら宿泊をおすすめします。
ザルツブルク市街の歴史地区(オーストリア)
映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台となったザルツブルク。モーツアルトの生誕地としても知られ、毎年ザルツブルク音楽祭が開催される音楽の都としてもその名をとどろかせています。
こじんまりとした街ですが、アルプスの山々を望むバロック様式の壮麗な街並みがとにかく素敵。街の雰囲気が良く、歩いているだけで心満たされる癒し系の街です。個人的にはウィーンよりも印象に残りました。
私が行ったのは2月だったので、夏の景色が美しい時期にまた行きたいです。
バンベルク市街(ドイツ)
ドイツって、すごく有名なスポットや素敵な街でも世界遺産になっていないところが案外多いです。ノイシュバンシュタイン城に、ローテンブルク、ハイデルベルク…
ノイシュバンシュタインとローテンブルクが世界遺産にならない理由はわかりますが、ハイデルベルクは正直不思議です。ハイデルベルクが世界遺産だったらハイデルベルクを推すところでしたが。
余談が長くなってしまいました。アーヘン大聖堂とレーゲンスブルクと迷ったのですが、今回はバンベルクをご紹介します。(関連:「南ドイツの穴場、世界遺産の古都レーゲンスブルクが素敵すぎた」)
バンベルクは南ドイツのニュルンベルク近郊に位置する古都。神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ2世の時代に宮廷がおかれました。そんな華やかな歴史から、小さな地方都市とは思えないほど壮麗な建物が並んでいます。
プラハを思わせる華麗な建築物があったかと思えば、ドイツらしい素朴さの残るカラフルな木組みの建物があったりと、多彩な表情を見せてくれる街です。
人口7万人の街なので、すぐ見終わってしまうかと思ったのですが、思った以上に広く、歩きごたえのある街でした。観光エリアだけでなく、地元の人が行くショッピングエリアも含め、全体的に街の雰囲気がとても素敵です。
ストラスブールのグランディル(フランス)
ドイツとの国境に近いフランス、アルザス地方の中心都市がストラスブール。フランスとドイツの文化が混在した独特の街並みや雰囲気が楽しめます。
あまりにも優雅で美しいノートルダム大聖堂や、木組みの建物が集まるプティット・フランス地区など、地方都市ながら見どころもたくさん。プティット・フランス地区は歩くだけで心躍る、絵本の世界から飛び出してきたかのような可愛らしさです。
パリで活躍するピエール・エルメ氏をはじめ、多くのパティシエを輩出した「お菓子の街」としても知られているんですよ。
ストラスブールに行くなら、世界遺産ではないですが「ハウルの動く城」のモデルになったといわれるコルマールや、リクヴィル、エギスハイムといった美しい村もぜひあわせて訪れてみてください。ストラスブールに限らず、アルザス地方は私もイチオシの大好きな場所です。
(関連:「フランス世界遺産の街、ストラスブールの5つの魅力」)
ヴェネツィアとその潟(イタリア)
イタリアでは、フィレンツェやローマ、アマルフィ海岸などにも行きましたが、おすすめしたいのは何といっても水の都ヴェネツィア。
他の街と決定的に違うのが、いたるところに水路が張り巡らされているヴェネツィア本島には車の乗り入れができないこと。そのため、移動は徒歩かボート。車がないゆえ、「夢の島」を思わせるような異次元の風景や特別な雰囲気を楽しむことができるのです。
ヴェネツィアは恋人たちのためにあるような、最高にロマンティックな場所です。友達どうしや家族で行くのもいいですが、できたら恋人や夫婦で行くのが理想的。わりと一人でどこにでも行く私ですが、ヴェネツィアに一人でいくのはさすがに寂しいです…
コルドバ歴史地区(スペイン)
スペイン南部、アンダルシア地方に位置するコルドバは、かつて後ウマイヤ朝の都として栄えた輝かしい歴史をもつ街です。コルドバ最大の見どころ、メスキータをはじめ、イスラム支配の時代に造られた建物が数多く残る街並みは、ヨーロッパとは思えないほど異国情緒たっぷり。
コルドバをここに選んだ最大の理由はやはりメスキータ。現在はキリスト教の大聖堂として使用されていますが、もともとはモスクとして建てられたもので、アーチやミフラーブなど、イスラム建築の特徴が今も随所に残るコルドバの代名詞的存在です。
「円柱の森」と呼ばれるどこまでもアーチが続く幻想的な空間は圧巻。あっという間に「メスキータワールド」に魅力されてしまいました。
白壁の家々と迷路のような路地が連なる旧市街の街歩きも楽しく、のんびりと滞在したくなる街です。
ポルト歴史地区(ポルトガル)
「ポルトガル発祥の地」とも呼ばれるポルトガル北部の街、ポルト。坂の多い街に立ち並ぶオレンジ屋根のカラフルな建物が郷愁を誘います。
住宅街を歩くと、道端でおばさんが魚をさばいて売っていたり、共同の洗い場で年配の女性たちが仲良く洗濯をしていたり…先進国では失われてしまった古き良き時代の光景が目に飛び込んできて、なんだかなつかしい気持ちに。
ドウロ川沿いのリベイラ地区には、おしゃれなカフェやレストラン、ショップに改装された歴史ある建物が並び、とっても賑やか。ユニークな建造物が目を楽しませてくれるポルトの風景は、他のどの街とも違っていて、まったく飽きることがありません。
ポルトガルはリスボンとその近郊にしか行かないという方も多いかもしれませんが、ポルトこそぜひ訪れてほしい街です。
(関連:「経験者がポルトガルとスペイン・アンダルシア旅行のおすすめを教えます!」)
おわりに
素敵な国や街がたくさんあるヨーロッパ。たくさんあるヨーロッパの世界遺産のなかから8つに絞るのは簡単ではありませんでしたし、私自身まだまだ訪れたことがない場所もあります。
次に狙っているのは、ドブロヴニクをはじめとするクロアチア。来年の初夏あたりに行けたらなぁと企んでいます。