コロナ禍で海外旅行ができないこともあり、ホテルステイにハマり中。
7月上旬に大阪にある「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」に泊まってきたので、その模様をレポートしたいと思います。
2020年3月開業の「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」は、2021年7月現在、日本に2軒しかない（もう1軒は東京汐留）「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック」ブランドのホテル。
宿泊客向けのラウンジを備えていて、宿泊するタイミングによっては、1泊1万円以下（1名1室）でラウンジアクセス付きのお部屋に泊まれてしまうなど、コスパの高さで人気を集めているんです。
「ロイヤルパークホテル」って？
「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」の紹介に入る前に、「ロイヤルパークホテルってどんなホテル？」というところを簡単にお伝えしたいと思います。
ロイヤルパークホテルは三菱地所系列のホテルグループで、大きく分けて「ロイヤルパークホテル」「ザ ロイヤルパークホテル」「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック」「ザ ロイヤルパーク キャンバス」の4ブランドがあり、全国に17以上のホテルを展開しています。
これだけではどこがどう違うのかわかりにくいですが、ざっくりまとめるとこのような感じになります。
ロイヤルパークホテル
東京・横浜・仙台の3ヵ所。「ロイヤルパークホテル」の名を冠したホテルの中では最上位の位置づけで、特に東京のロイヤルパークホテルはフラッグシップ的な存在。
ザ ロイヤルパークホテル
宿泊主体型のシティホテル。施設によってクラス感には差があるものの、ざっくり言ってしまえば、「おしゃれでこぎれいなビジネスホテル」という印象。
ザ ロイヤルパークホテル アイコニック
「アイコニック（象徴的な）」という名前の通り、「ザ ロイヤルパークホテル」の上位版。「洗練された空間と心地よい接遇」をより重視したブランドラインだそうで、通常の「THE（ザ）」シリーズの施設と比べると、ぐっと高級感がアップしています。
ザ ロイヤルパーク キャンバス
最近各地で急激に増えているのが、この「ザ ロイヤルパーク キャンバス」。いわゆる「ライフスタイルホテル」のカテゴリーで、手頃な料金と高感度なデザインが評判です。
「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」へのアクセス
「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」の最寄り駅は、大阪メトロ御堂筋線淀屋橋駅。地下鉄を降り、淀屋橋駅の13番出口から3～5分ほど歩くとホテルに着きます。13番出口には奥まったところにエレベーターもあるので、重い荷物を持っていてもご心配なく。
御堂筋線は梅田・心斎橋・難波などを通る大阪の主要な地下鉄路線なので、他のエリアとの行き来にも便利。新大阪駅にも一本で行けます。
周辺はオフィス街なので、ホテルのすぐそばにたくさんのお店があるような環境ではありませんが、徒歩圏内にポツポツとカフェやレストランが点在しているので、食事に困るということはないと思います。
「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」の概要
「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」は2020年3月に開業した新しいホテル。25階建ての高層ビルの上階にあり、大阪の夜景を眺めながら洗練されたひとときが過ごせます。
「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」が占めているのはオービック御堂筋ビルの15階～25階。建物自体はいかにもオフィスビルという感じなのですが、建物の中に入ってホテル専用のエレベーターまで歩いていくと、なんともシックな感じの表示。これは期待が持てますね。
レセプション（フロント）は25階。ロビーはものすごく広いわけではないのですが、大阪の街を見下ろす最上階にあるので、とても開放感があります。
夜のロビーこんな感じ。洗練された大人の雰囲気で素敵ですよね。
客室は16階～25階にあり、スタンダードフロアの客室が16～23階、エグゼクティブフロアの客室が24階と25階、エグゼクティブフロアの宿泊客が利用できるラウンジは25階にあります。
客室（エグゼクティブスタンダードキング）
今回私が「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」で宿泊したのが、24階のエグゼクティブフロアにある「エグゼクティブスタンダードキング」。1人での宿泊だったので、ベッド1台の部屋を選びました。
宿泊費は、コロナ禍の7月上旬（緊急事態宣言発令なし）、平日、1名1室という条件で9,360円。ラウンジアクセス付きで1万円を切るというお手頃価格です。ラウンジアクセス付きということを考えれば、コロナ禍でなければ2万円は下らないんじゃないでしょうか…
2020年3月に開業したばかりとあって、どこもピカピカで清潔。電化製品などもスタイリッシュで全体的に落ち着いた雰囲気にまとめられています。
エグゼクティブスタンダードキングの客室の広さは26.01～27.81平米。普段から部屋の広い高級ホテルに泊まり慣れている人には物足りないかもしれませんが、一般的なビジネスホテルは14～20平米くらいの部屋が多いので、それに比べるとかなりゆったりとした造りです。
居室部分はもちろん、洗面台やバスルームのドア、調度品などすべてに上質感が感じられ、「ビジネスホテルとは一線を画したワンランク上のホテルだな～」ということが実感できます。
電気系統のコントロールパネルもシンプルでスタイリッシュ。
電気ケトルはもちろん、ネスプレッソや無料の水も用意されていて、部屋でゆっくりくつろげます。
アメニティも必要なものはひと通り揃っています。バスソルトがあったり、かや織のボディタオルがあったりするところが普通のビジネスホテルとは一線を画している感じですね。
バスルームはこんな感じ。ゆったりと足を伸ばせる広めのバスタブに加え、レインシャワーも備わっていて、至れり尽くせり。
ボティソープ、シャンプー、コンディショナーは、持ち帰れる小分けのボトルではなく、備え付けのボトルタイプ。イタリア製のオーガニックボティケア＆ヘアケアブランド「ミレニアムオーガニックス」のものです。
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今回、特に眺望などは気にせず泊まったのですが、眼下には大阪のビル群が。あいにくの雨でしたが、夜景はなかなかのものでした。
エグゼクティブラウンジ
「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」では、エグゼクティブフロアのお部屋に泊まると、ラウンジアクセスが付いています。ラウンジの営業時間中なら、飲み物や食べ物を好きなだけ追加料金なしでいただけるという仕組みです。
25階にあるエグゼクティブラウンジの入口にはお花が飾られていて高級感たっぷり。シックな黒に鮮やかな黄色が映えますね。
エグゼクティブラウンジ内には、くつろぎ感重視のソファ席、気取らないテーブル席、スタイリッシュなカウンター席など、異なる雰囲気の席があり、人と語り合ったり読書をしたりしながらのんびりしてもいいですし、PCを持ち込んで作業することもできます。
11:00～17:00までのリフレッシュメントサービスの時間帯は、ソフトドリンクや軽食を自由に取ってラウンジ内で楽しめるスタイル。
私が宿泊したときは緊急事態宣言は発令されていませんでしたが、17:00～20:00までのカクテルサービスの時間帯は、アルコールを飲まない人はラウンジ内で飲食可、アルコールを飲む人は飲み物や軽食を部屋に持っていって楽しむというスタイルでした。
※本来のエグゼクティブラウンジの営業時間は6:30～21:00。
「アルコールなしならラウンジで飲食ができるのに、アルコールが入った瞬間NGって、そんな対策意味あるの？」と思わないでもないですが、実際に体験してみると、部屋に食べ物や飲み物を持ち込んでくつろぐのも案外悪くありません。
エグゼクティブラウンジで供されるフードは、鴨のハムやホタテのマリネ、サラダ、ポンデケージョ、焼き菓子、チーズ、サンドイッチ、ナッツやドライフルーツなど。17:00～20:00までのカクテルサービスの時間帯には部屋に持って行きやすいようプラスチックのパックに詰められていました。
フードは簡単に用意できるものが中心で、あまり手の込んだものはなく、味も特段おいしいとは思いませんでしたが、宿泊費を考えればそれも当然。1泊5万円以上する高級ホテルのラウンジと同じクオリティのフードが出せるはずがないので、不満はありません。
個人的にはイギリスのオーガニックハーブティー「PUKKA」が揃っていたのが一番嬉しかったです。コーヒーに比べお茶のラインナップはないがしろにされがちなので、お茶好きとしてはそこにコストをかけてくれるホテルはポイント高し！
エグゼクティブラウンジでの朝食
「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」でエグゼクティブフロアの客室を予約した場合、朝食はレストランではなくエグゼクティブラウンジでいただきます。
私は朝からあまりたくさん食べられなタチなのでテーブルの上が寂しいですが、パンやフルーツ、サラダ、ソーセージといった朝食の定番はもちろん、さつま芋とキャベツのポトフ、白味噌麻婆など…料理も変わったものがあり、過度な期待をしない限りは満足のいくラインナップだと思います。
ビュッフェ台に置かれている食べ物は自分で自由にとり、別途好きな卵料理を注文できるというスタイル。
個人的にはフルーツがあったこと、サラダの野菜の質が良かったこと、食パンがおいしかったことが良かったです。食パンは、大阪の食パン専門店「高匠」のもの。薄切りでももっちり感は格別でした！
「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」の良かった点
・駅から近い
単に駅から近いというだけではなく、最寄りの地下鉄出口にはエレベーターがありますし、道幅も広く段差なども少ないので、キャリーケースがあっても行きやすいです。
・真新しく、施設全体がどこもピカピカでスタイリッシュ
・コスパが良い
コロナ禍の平日だったということもありますが、ラウンジアクセス付き・朝食ありのエグゼクティブフロアに泊まって、宿泊費は1万円以下。
この「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」に限らず、ロイヤルパークホテルは宿泊費を大幅に下げてでも稼働率を上げる戦略をとっているようで、コロナ禍の今はかなりお得です（ただし、東京・大阪・京都・広島以外の地方都市はあまり安くないことも）。
「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」の悪かった点
正直ベースで、悪いところは特にありませんでした。ただし、サービス面はビジネスホテルの延長線上のようなところがあるので、普段高級ホテルに泊まり慣れている人は物足りなさを感じるかもしれません。
例えば、高級ホテルでチェックイン前に荷物を預けたら、チェックインまでに部屋に運んでくれていることが多いですが、今回、「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」で事前に預けた荷物は、普通にレセプション受け取りで、自分で部屋まで運びました。
とはいえ、ラウンジアクセス付きで1万円を切る宿泊費だったことを考えると、十分すぎるといってもいいくらいのサービスレベル。チェックアウト時には、支配人かそれに近い立場と思しき洗練されたたたずまいの男性がエレベーターのボタンを押して見送ってくれましたし、施設もサービスも全体的に好印象でとても満足できる滞在でした。
基本的に、宿泊費とかけ離れた過大な期待を抱かなければ、これといった不満を抱くことはないでしょう。
淀屋橋は観光ではあまり行かない立地ですが、思ったよりは便利だったことも新しい発見でした。
「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」の総括
実際に泊まってみて、「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」に受けた印象は、「ワンランク上の出張ホテルを求めるビジネスマン向けのホテル」。ダブルやキングの部屋が多いので、ちょっぴり贅沢な気分を味わいたいときの1人ステイにぴったりです。
全体的に「大人のホテル」という感じなので、小さいお子さん連れのファミリーにはあまり適さないかなぁという印象。
ホテルって高級になればなるほど、1人で泊まっても2人で泊まっても宿泊費が変わらないので、1泊何万円もするホテルに1人で泊まるのはもったいないと感じてしまいがち。
その点、「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」は外資系高級ホテルなどと比べると圧倒的に宿泊費が手頃なので、気軽にワンランク上の1人ステイが楽しめるところがありがたいですね。