正反対?ドイツと日本の女性のファッションは激しく違う

日本では「ドイツは日本と似てる」なんて言われることが多いですが、実際には違うところのほうが多いです。

遠く離れたアジアとヨーロッパの国。違いがたくさんあるのは当然ですよね。

ドイツで暮らすようになってつくづく実感しているのが、日本人とドイツ人へのファッションに対する感覚の違い。ドイツにいると、ファッションに対する価値観を根本から揺さぶられるような気がします(笑)

とにかく機能性重視

ドイツのファッションにおける価値観を一言で表すなら、「機能性重視」。それは、基本的には男性も女性も同じです。

そのため、ドイツ人のファッションを見ていても、はっきり言ってあまり変わり映えせず、正直言って見飽きてしまいます。ベルリンなどのおしゃれタウンに行くと違うんでしょうが、いかんせん住んでいる場所が地方都市なのでしょうがありませんね・・・

ドイツの冬のファッションは、ニットかトレーナーの下にジーンズかスキニーパンツを組み合わせるのが定番。足元はスニーカ-かヒールのないショートブ-ツが多いです。そんな感じなので、ファッションにおける男女差があまりありません。

色にしても、日本の若い女性が身に着けているような、パステルカラーの服などはあまり見かけず、女性でも黒・グレー、カーキーなど暗めの色の服を着ている人が多いです。

女性もほとんどがパンツ着用

特筆すべきは、ドイツ人女性のパンツ着用率が半端ではなく高いこと!スカート(特に膝上の)を履いている人は外国人率が高く、特に冬にスカートを履いている人はめったにいません。街で観察してみると、スカートを履いている人は20人に1人いるかいないかぐらいでしょうか。

ダ-リンいわく、「ドイツではスカートを履く人っておしゃれさんなイメージがある」そう。私は日本ではパンツよりスカートを履くことが多かったので、大量のおしゃれアイテムを持っていることになりますね。

よく「欧米では日本と違ってセクシ-なファッションが好まれる」という話を耳にするのですが、ドイツの女性のファッションは男性との違いが少なすぎてセクシーという印象も受けません。

イタリアやスペインに行くと、「私はオンナよ!」という心の声が聞こえてきそうなセクシーアピールの強い女性がたくさんいて、日本人女性とはまた違った意味でドイツ人女性との違いを感じます。

職場でもカジュアルファッション

ドイツのファッションがカジュアルなのは職場でも同じで、女性の場合よほどお堅い仕事でない限り、仕事着と普段着の区別はぼぼないと思われます。日本のような「OLお仕事ファッション」という概念はほとんどないに等しいです。

市庁舎や外人局などの役所などでもカジュアルな服装で働いている人が多く、ジーンズやスニーカーもOK。男性でも、大都市を除きスーツを着ている人はほとんど見かけません。

ドイツに比べると、日本のファッション習慣はずいぶん形式的だなぁと感じます。どちらがいい悪いの問題ではありませんが、職場でもカジュアルスタイルで通せる選択肢があるのはいいことですよね。お金も無駄にかかりませんし。

メイクをあまりしない女性が多い

日本では、「ナチュラルメイクは社会人としての身だしなみです」などと言われることがありますが、ドイツではそれはありえません。そんなことを言えば「男女差別だ!」と言われるでしょう。

ドイツでは、オン・オフ問わず、メイクをしない、あるいは口紅などごく簡単なポイントメイクで済ませるとう女性が多数派です。「メイクがマナー」などという意識はなく、本人がしたければするし、したくなければしない。それだけです。

もちろん個人差もありますし、都会か田舎かでも違いますが、「メイクバッチリでスカートを履いている女性」は外国人率が高いです。

ファッションに必要以上にお金をかけない

一般的に、ドイツ人がファッションで重視するポイントは「機能性」なので、ファッションに必要以上にお金をかけない人がほとんどです。

一部の大都市を除き、ヴィトンやグッチなどの高級ブランドのバッグなどを持っている人もほとんど見かけません。

日本では地方都市でも百貨店に行けば高級ブランドのブティックがありますが、ドイツでは考えられないことです。高級ブランドの商品が普通に売られているのは、フランクフルトやミュンヘン、デュッセルドルフなどそこそこの都会だけです。

身に着けるものに必要以上にお金をかけたり、おしゃれのために何かを我慢したりしないのは、ドイツ人らしい合理主義の表れですね。

「おしゃれ・ファッショナブル」=「モテ」ではない

そもそも、「なぜドイツ人の女性があまりフェミニンに着飾ることをしないのか」につながりますが、ドイツでは「おしゃれ・ファッショナブル」=「モテ」ではありません

あまりにも尖ったファッションや個性的すぎるファッションの人は敬遠されがちですが、日本では基本的に流行を取り入れたおしゃれな女性ってモテますし、過剰でない限り、着飾ったり外見を磨いたりすることはポジティブに受け止められます。

でも、ドイツでは流行を追いかけようとするのはむしろ「ダサい」と思われる傾向にありますし、着飾ることが好きな女性は男性から「お金がかかりそう」「中身がなさそう」などと、マイナスイメージをもたれることすらあるのです

それを踏まえれば、ドイツ人女性の多くが男性とそう大差のないカジュアルファッションをしているのも理解できる気がします。

おわりに

今思い返してみれば、ファッションやメイクをばっちりキメて、女磨きを怠らない「トウキョウ」の女性たち・・・まぶしすぎます!

ただ、根っからのファッション好きな人以外は、常におしゃれに気を遣わないといけないのもちょっと疲れる気がします。なので、おしゃれに気を遣う必要がない(遣う意味もない)今の環境は気楽といえば気楽です。

ドイツでは、私から見てかわいい服もあまりないので、物欲もなくなりました。(ドイツに移住してこう言う日本人女性はとても多いです)

ドイツでは、服屋さんより、ス-パーを見ているほうが物珍しくてよっぽど楽しいです。服を買うなら日本かトルコ(安くてかわいいものが結構あるのです)にしようと思っています。

はるぼぼ
ファッションも含め、日本とドイツの文化や習慣の違いがユーモラスに紹介されています。