日本と対極、ヨーロッパで幅をきかせる「カップル文化」

こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。本日のテーマはヨーロッパの「カップル文化」について。

日本にいる頃から、本などで「ヨーロッパはカップル文化が強い社会」だというのを読んだことがありました。実際にドイツに暮らしてみると、やはりそうだと実感しています。

「カップル」の地位が高いヨーロッパ

子どもが生まれたら両親と子どもが同じ部屋で「川の字」で寝るなど、日本ではカップルよりも「家族」の単位のほうが重視される傾向があります。

もちろん、ヨーロッパでも家族という単位はとても重要ですし、ドイツを含め残業が少なく休暇が多いヨーロッパ諸国では、家族で過ごす時間は日本よりも多いのではないでしょうか。とはいえ、一方で「カップルあっての家族」という考え方もあり、子どもが生まれたからといって必ずしも子ども中心にはならないのがヨーロッパです。

もちろん私たちに子どもはいませんが、子どもがいる・いないにかかわらず、ヨーロッパの「カップル文化」を実感する瞬間があります。

パーティーにはパートナー同伴が当たり前

例えば、ダーリンのお父さんは知人と共同で小さな会社を経営していて、ダーリンもそこでアルバイトをしているのですが、クリスマスの前になると会社主催のディナーパーティーがあります。

ほとんどの出席者がパートナー(奥さんや彼女)同伴で、私も出席しました。日本でも従業員の家族を招待するイベントはありますが、子どもなしでパートナーだけが招かれるケースというのはあまりないのではないでしょうか。

また、昨年の11月にダーリンのおじいちゃんが80歳を迎えたので親戚を集めてパーティーを開いたときのこと。もちろん私も出席したのですが、ちょっと驚いたのはダーリンのいとこの彼女が出席していたこと。

二人はまだ付き合いはじめて間もないそうで、日本では「付き合い始めたばかりの彼女を祖父の誕生日パーティーに連れていく」というのはあまり一般的とはいえないですよね。ダーリンに「あれは日本ではなかなかないことだよ」と言うと、「えっ、そうなの?」と逆に驚かれました。

ドイツでは、結婚や婚約をしているかどうかや付き合いの長さはそれほど重視されず、わりとカジュアルに家族の輪に受け入れられるようです。

ヨーロッパのカップル文化はめんどくさい

花びら二枚

こういう文化なので、ドイツ人のパートナーになると、何かと招かれたり誘われたりする機会が増えます

ダーリンのお父さんの会社主催のパーティーにしても、当たり前のように招いてくれるのはとてもありがたかったのですが、18時半から23時という長丁場で、周りの会話もろくにわからない私は途中からちょっと意識が遠のきそうになりました。

また、ダーリンの親友がダーリンを遊びに誘うときは、私も参加する前提で声をかけてきます。ダーリンの親友とその彼女と私たち4人でハイキングに行かないか、といった具合です。嬉しいのですが、急な誘いもあるので、「たまには男同士で遊んだら?」と思います。

ドイツでは、「親友のパートナーと交流するのは当たり前」といった感覚があるように感じます。ダーリンの友達が私とも仲良くしようとしてくれるのは本当にありがたいのですが、いつも数に入れられるのって、自分の状況次第では正直めんどくさいと思うこともあります。

外国人でも当たり前に受け入れられるのは嬉しい

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たまにめんどくさく感じることもあるヨーロッパのカップル文化ですが、結論としてはやっぱりありがたいし、嬉しいです。パートナーの家族にも「自分の息子(娘)にふさわしいかチェック」といった品定めなしに自然に受け入れてもらえますし、ダーリンの親友は私のことも友達と思ってくれているようです。

ダーリンが若いゆえにダーリンの友達も20歳くらいなので、「私アラサーなのにそんな若い子たちと付き合えるのかね」と思ったりもしましたが、どうやら大丈夫そうです。むしろ「歳が違うから無理」と自分が壁を作ってしまったら無理なんでしょうね。

パートナーの家族や友人に気負いなく受け入れてもらえるのって、外国人としてドイツに移住して人間関係をイチからスタートさせる私のような立場の人にとってはこの上なくありがたいことです。

そう考えると、「お付き合い」もめんどくさがらずに頑張ろう!と思いますね。