ほとんどのお店が休業!日曜日のドイツでのお買い物にご用心

ドイツ旅行に行かれる方に注意していただきたいのが、日曜や祝日の買い物。

なぜなら、日曜日のドイツではスーパーやドラッグストアも含め、ほとんどのお店が休業になるからです。

「日本と正反対」ともいえる、ドイツでのお買い物事情についてご紹介します。

対照的な日本とドイツの商習慣

「休日は稼ぎ時」と考える日本の小売店は、元日以外は無休で営業しているところも多いですし、コンビニやスーパーなら年中無休のお店も数えきれないほどあります。最近は元日すら休業しないショッピングセンターも増えてきました。恐るべし、日本の商売魂!

急に「あ、トイレットペーパーが切れてる」なんてことがあっても、日本ならいつでも簡単に手に入りますよね。

ところが、ドイツではそういうわけにはいきません。24時間営業しているお店なんて、私の住む地域ではマクドナルド以外見たことががありませんし、ドイツでは、日曜日や祝日には、スーパーマーケットを含めほとんどのお店が休業になるのです。

これは、1900年のドイツ帝国時代に「小売店の営業は平日の朝5時から夜の9時まで」と定められた「閉店法」の名残だそう。なぜそんな法律ができたかというと、日曜日を安息日と考えるキリスト教の影響と、労働者を長時間労働から保護する目的からのようです。

2006年のサッカーW杯を機に、抜本的な見直しがなされ、現在では法律による制限はずいぶん緩やかになったようですが、100年にもわたって続いてきた「伝統」が急にがらっと変わるわけではなく、いまだに日曜に休業するお店が多数派なのです。

一部のベーカリーや薬局などは日曜もお昼過ぎまでは開いているところもありますが、見事に休業のオンパレードで、日曜のショッピング街はがらんとしています。

お土産が買えなかったドイツ旅行

私は5年ほど前にオランダ・ベルギー・ドイツを一人で旅したことがあるのですが、最後の滞在地だったドイツのミュンヘンでまとめてお土産を買うつもりでいました。そしてちょうどその日が日曜日だったのです。

過去に中欧を旅したとき、ハンガリーでは日曜でも14時くらいまではだいたいのお店が開いていたので、「経済大国のドイツならもっとお店が開いてるだろう」とタカをくくっていました。

ところがどっこい!ベーカリーやレストランを除き、まったくお店が開いていないのです。カフェやレストランですら休業しているところがあったと記憶しています。

結局日曜日のミュンヘンではまったくお土産が買えず、空港の売店でビールを買って帰った苦い思い出が・・・

ドイツでのお買い物は計画的に!

ドイツでは、駅のキオスク(売店)はありますが、年中無休・24時間営業で、食べ物から日曜品まで身の回りのものがそろう、日本のコンビニのようなものはあまり期待できません。

ドイツで旅行や滞在をするなら、お土産に限らず、日用雑貨などで必要なものがあれば早めに買っておくようにし、日曜日はパンなどのちょっとした食料品以外は手に入らないという心づもりでいたほうが身のためです。

こうやって比べてみると、日本ってつくづく便利な国なんだなぁと実感しますね。ちなみに、日本に一時帰国したときにドイツ人のダーリンが一番初めにしたいと言ったことは、「コンビニに行きたい」でした(笑)