ドイツ生活最大の不満は、灰色の天気と暗く長ーい冬

こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。

今日のテーマは、「目下ドイツ生活で最も不満なこと」。基本的に愚痴っぽいことは書かないようにしていますが、ドイツ生活のリアルをお届けするというのがこのサイトの主旨の1つでもあるのでここはあえて。

といっても、前置きするほど深刻な話ではありません。私が最近ドイツ生活で最も不満に思っていること、それはズバリ天気です

以前は最もつらいことは食だったのですが(詳細はこちら)、ダーリンと2人暮らしになっていつでも自由に料理ができるようになったこと、そしておそらく欲しい食品が思うように手に入らない環境に慣れたというのもあって、以前ほど食に関して強い不満を感じることがなくなってきました。(それでも日本のごはんが食べたいとは常に思いますが)

それに代わって浮上してきたのが天気の問題です。

永遠に続くのか!?ドイツの長く暗い冬

私がドイツに移住したのは2015年11月のこと。

南ヨーロッパの一部を除き、「冬のヨーロッパは天気が悪い」と相場が決まっているので冬の天気が悪いことはもともと覚悟していました。そのぶん、「春になったら天気が良くなる」と心待ちにしていたのです。

しかし4月になってもいっこうに天気が良くなりません。

そこで「5月までの辛抱」と思って4月を耐え忍びましたが、5月になっても相変わらず冬のような日々が続きます。「いくらなんでも6月になったら…!」と期待しましたが、やはり天気が良くなる気配はありません。

私が昨年の11月にドイツに来てからいったい何日「晴れ」と呼べる天気の日があったのでしょう。さすがに10日はあったと思いますが、20日もあったかどうか自信がありません・・・

月に3日晴れの日があれば7ヵ月で20日を超えるので、晴れの日が20日あっても不思議ではありませんが、6月に入ってから晴れた日は1日だけなので、20日を切っていても驚きではない気がします。

6月なのにヒートテックが手放せない

まだ気温も低く、6月なのにヒートテックを着ている始末。(これは私が寒がりだからというせいもありますが。)特に朝は冷えるので、最近は朝にオレンジジュースを飲むのは控えています。

私が住んでいるバーデンヴュルテンベルク州のキャッチフレーズは”The sunny side of Germany”(ドイツ南西部は天気がいいといわれている)なんですが・・・「“sunny”の意味わかってる?」と言いたくなります。

ただし春になってもこんなにずっと冬のような天気が続くのは異常なことだそうで、本来はもう少し天気が良く気温も高いはずなのです。今となっては嘘のようですが、去年の5月に一週間ドイツに来たときは滞在中だいたい晴れていましたし。

これにはダーリンも「もう耐えられない」と言っています。2人して「南仏に行きたい!スペインに行きたい!」と天気のいい場所への憧れを募らせているのです。この長ーく暗い「冬」はいつになったら終わるのでしょうか。

日本と違ってドイツの天気はメリハリがない

umbrellas

私はドイツで暮らすまで、この国の天気がこんなに悪いとは知りませんでした。たまたま旅行で来た時の天気が割と良かったので、東京とたいして変わらないようなイメージを持っていたのです。

実際、ガイドブックなどに載っている降水量を見ればベルリンよりも東京のほうが雨は多いです。12~2月はだいたい同じくらいですが、3~11月にかけては東京の降水量はベルリンの倍かそれ以上です。

ヨーロッパ諸国に比べるとたいてい日本のほうが圧倒的に降水量が多いので、ドイツに住むまで「日本は雨が多い国」だと思っていました。

降水量だけ見れば確かにそれは間違ってはいませんが、日本の雨の特徴は「まとめて降る」ということ。雨も多いですが、晴れと雨が比較的はっきりしているので、日差しも多く天気にメリハリがあります。

しかしドイツやその周辺国では日本のように強い雨が一日降り続くということはほとんどありません。一日中どんよりしていて時折雨が降ったり、弱い雨が数時間続いた後一時的に晴れたりと、はっきりしない天気が目立ちます。

そのため、降水量だけ見ると雨が少ないように見えますが、降雨日数は思いのほか多いのです。日本に住んでいたときは梅雨がイヤでしたが、今となっては1ヵ月半ぐらいで終わってくれる梅雨はまだかわいいものでした。

ヨーロッパ旅行の服装選びは慎重に

ドイツや周辺国を旅行される方は「ヨーロッパの天気のパターンは日本とはかなり違う」ということを覚悟しておいたほうがいいかもしれません。

特に気温に関しては慎重に判断することをおすすめします。「6月ならもう夏でしょ」と思って夏服しか用意せず凍えてしまってはいけませんからね。(関連:「予想以上に「寒い」ことも、夏のヨーロッパ旅行の服装はどうしたらいい?」)

ちなみに今この瞬間の私の服装は長袖ヒートテック+長袖Tシャツ+カーディガンですが、それでもちょっと寒いです(室内)。もし外に出るなら春用のジャケットが欲しいなあという感じです。

ぁぁ、日差しを浴びたい・・・!それにしても私の不満って食やら天気やら、実に原始的ですね。裏を返せば一刻を争うような深刻な悩みはないということで、それはとてもありがたいことだと思っています。