こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。
みなさんは人間関係に悩むことはありますか?生まれてこのかた一度も人間関係に悩んだことがないという人はおそらくいないでしょう。
今日は人間関係の悩みに大きく影響する「期待」についてお話したいと思います。
私たちはいつも周囲に「期待」している
私たちは、周囲の人に対して多かれ少なかれ絶えず期待を持っています。「体調がすぐれないときは気遣ってほしい」とか、「誕生日には素敵なプレゼントがほしい」とか・・・
ささいなことから重大なことまで、家族や恋人、友人、同僚、お店のスタッフなどなど、自分が接するあらゆる人に対して何かしらの期待を抱いているといえるでしょう。
そして、相手が身近な人であるほど、自分にとって大切な存在であればあるほど期待が大きくなるのが普通です。
職場の同僚が誕生日を覚えてくれないのは何とも思わなくても、恋人や配偶者に誕生日を忘れられると悲しいですよね。平たく言うとそういうことです。
過剰な期待は人間関係を破壊する
自分が付き合う相手に対し、「期待」を抱くのは人間として当たり前のことです。でも、もし人間関係で悩んでいる人がいたら、自分が相手に過剰な期待をしていないかどうか考えてみてほしいのです。
私たちが周囲の人に期待するとき、それは自分の考えや価値観に基づいています。「私なら大切な人にはすぐにメールを返す」とか、「恋人の誕生日には豪華なプレゼントを贈るのが当たり前」などです。
でも、それは自分にとっての「常識」であり、相手も同じように考えているとは限りません。他人だからむしろ違うことのほうが多いのです。なのに、相手の反応が自分の期待と違うと裏切られたような気分になってしまうんですよね。
ちょっとがっかりするぐらいで済めばいいですが、それを理由に相手を責め立てるようなことをすると相手にとっては理解不能。「悪いことをしてないのに何で責められなきゃいけないんだ!?」となり、二人の関係に溝が生まれることになりかねません。
これは男女関係で特に多いパターンではないでしょうか。そういう私も過去に相手に期待しすぎて失敗した経験があります。
過去のさまざまな経験から「他人が自分の期待通りに動くなんてあり得ない」「過剰な期待は自分を苦しめるだけだ」ということを学んだのです。
ドイツ人ダーリンから「期待」に反するプレゼントをもらって
ここでひとつ私の実体験をお話します。ドイツ人のダーリンと付き合って初めて迎えた誕生日。私はアクセサリーなどの素敵なプレゼントを「期待」していたのですが、フタを開けてみるとダーリンからのプレゼントはドイツ生活の指南本。
今となっては笑い話ですが、そのときは実用的すぎるプレゼントにショックを受け、ダーリンが予想していたであろうリアクションをすることはできませんでした。当時の私は、「恋人は誕生日に高価なプレゼントをくれるのが当たり前」という思いこみにとらわれていたのですね。
せっかくのダーリンのまごころを踏みにじってしまったと、その後大いに反省しました・・・
今ではダーリンからのプレゼントに大した期待をすることはなくなったので、むしろ思いがけなくアクセサリーをプレゼントされたときなどは、心の底から喜べるようになりました。
誕生日やクリスマスにロマンティックなプレゼントをもらえることが当たり前だと思っていないからこそ、喜びが2倍、3倍に・・・こんなところでも「期待しない」ことの効果を感じています。
期待はほどほどにして感謝を増やす
もちろん、恋人や家族など身近で特別な人に一切期待をしないのは不可能です。
ダーリンが私に何の期待もしなくなったとしたらそれはそれで寂しいですし、適度な期待はお互いに「相手を喜ばせたい」というモチベーションになり良好な関係維持につながります。
でも、「言わなくてもわかってほしい」「これぐらいしてくれて当然」という気持ちが強い場合は要注意。相手に「察してほしい」「自分から動いてほしい」という期待はできるだけ捨てたほうが自分がラクになれます。
相手が自分から進んで何かしてくれることを期待せず、「してくれたら儲けもの」という感覚でいればいいのではないでしょうか。そんな感覚でいると、相手が進んで何かしてくれたときに感謝の気持ちが大きくなるからか、かえって相手が喜ばせようと努力してくれるような気さえしています。
ここでいう「過剰な期待をしない」というのは、相手を見くびるなどネガティブなニュアンスを含むものではなく、「こうしてくれて当然」という感覚を捨てることです。「これぐらい当然」という感覚がなくなると、相手のちょっとした行動がとてもありがたいと感じられるようになります。
おわりに
あなたに感謝の気持ちが増えれば、相手はあなたに何かしてあげることがもっと楽しくなります。そうすれば「期待」なんて意識する必要がなくなるほど、相手があなたにもっとたくさんの愛情や厚意を寄せてくれるようになるかもしれません。
これは恋愛に限らずあらゆる人間関係にいえること。側にいてくれること、自分と時間を共有してくれることに対する感謝を忘れないこと、それが大切なのではないでしょうか。
【人間関係の悩みに効く一冊】