ヨーロッパの暮らしは案外不便?ドイツ生活で困ること8選

こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。

ドイツは世界屈指の先進国なんだから、日本と同じくらい便利で快適。以前はそう思っていました。

でも、実際にドイツで暮らしてみると案外不便なことも多く、ヨーロッパの生活は日本ほど便利でないというのが実感です。それはどういうことなのか、今回はドイツ生活で困る8つのことをご紹介したいと思います

日曜・祝日にほとんどのお店が休業する

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ドイツでは、スーパーも含め、日曜日にはほとんどのお店が閉まります。日曜日に多くのお店が休みになるのは、過去のドイツ旅行の経験から知っていましたが、ドイツで暮らし始めて日曜日はスーパーまで休みになると知って驚きました。

さらには祝日も休業なので、クリスマス休暇の時期などは何日も続けてスーパーが休みになることもあります。食料品や日用品ならいつでも手に入る環境の日本で生まれ育った人間には衝撃以外の何物でもありません・・・

日曜日には一部のベーカリーや一部の薬局が午前中だけ店を開けている程度。ドイツには日本でいうコンビニはないので、何か買い忘れがあるとけっこう困ります

大都市の中央駅にあるミニスーパーや、ガソリンスタンド併設のキヨスクなどは日曜や祝日も営業していることがありますが、数が限られるうえ、値段も割高なので日常的にそこで買い物することはありえません。

日曜日に多くのお店が休業する習慣はヨーロッパ各国でみられますが、大きなショッピングセンターは営業していたり、スーパーは営業していたりする国が案外多く、ドイツほど見事に休業のオンパレードの国は少数になりつつあるように思います。(関連:「お土産も買えない?日曜日のミュンヘンの買い物・観光事情」)

ちなみに、ドイツにおける日曜日は、「休む日」「静かに過ごす日」なので、掃除機をかけるなどして騒音を出すのもNG。宅配便も届きません

寒く長ーい冬に鬱になる

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南欧は別として、曇りがちなどんよりとしたヨーロッパの冬。

私が住むドイツ南西部は、ドイツのなかでは天気がよく、比較的暖かい地域なのですが、それでも永遠に続くかと思われるような暗く長い冬に気が狂いそうになることがあります。

今年(2016年)は特にひどかったそうなので余計ですが・・・今年は5月になっても6月になっても天気が悪く気温も上がらなかったので、7月までは雨と曇りばかりで春らしい陽気はほとんど感じられませんでした。

ドイツの寒くどんよりとした長い冬は、なかなか耐え難いものがあります。何が辛いかというと、寒さよりも日差しを浴びたり、青い空を見たりする機会がきわめて少ないことですね。

気温が低くても空が青ければ気持ちが明るくなるものですが、ドイツの冬の空はたいてい鉛色。ドイツ人が太陽を求めて南仏やスペインにバカンスに訪れる気持ちが、今ならとってもよくわかります。

ドイツの食事が合わない

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これは、私のドイツ生活における最大の問題のひとつです。ドイツ料理がマズイというわけではないのですが、一般的にいって、ドイツ料理はあまり日本人の好みや体質に合っているとはいえません。

肉、バター、チーズ、クリーム、ジャガイモなど、日本人にとっては胃に負担のかかりやすい食材を多用するうえに、味付けも濃いめで直球。しかも味付けのバリエーショもが少ないからです。

短期間の旅行でドイツ料理を楽しむくらいならいいと思いますが、バリエーションの少ないドイツ料理はすぐに飽きてしまいますし、胃がもたれるので続けては食べられません

普段は日本食含むアジア料理中心の生活ですが、ドイツでは思うように日本の調味料や食材は手に入りませんし、手に入ったとしても日本価格の2~4倍という高級品。どうしても作れる料理の種類が限られてきて、これまたワンパターンに陥りがちです。

住んでいるのが田舎町ということもあって、近くに手頃でおいしいアジア料理のレストランはなく、もちろんアジアのお惣菜が買えるお店もないので、日本で暮らしていたときのように、自炊する気分じゃないからといって気軽に外食したり、お惣菜を買って帰ったりということができません。

日常生活において、手頃な値段でおいしく健康的な食事をする唯一の手段が自炊というのはなかなか疲れることです。ある程度慣れや諦めも出てきますが、そうはいっても食事は毎日のことなので、「日本のおいしい食べ物が恋しい」という渇望感はぬぐえません(笑)

食の問題はドイツ在住日本人にとっては定番の「あるある」で、私の知っているドイツ在住日本人の多くは「できるだけ日本食を作るようにしている」といいます。

私はもともと魚を食べないので問題ありませんが、ドイツでは手に入る魚の種類が限られるうえ、値段も高いことが多いので、魚が好きな日本人からは「おいしい魚が恋しい」という声もよく聞きます。(関連:「日本人には辛い?日本とドイツの食文化は悲劇的に違う」)

服・靴のサイズが合わない

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ドイツ人は背が高く、骨格もしっかりしている人が多いです。男性なら身長180センチ、女性でも170センチは普通なので、日本でも小柄といわれる身長150センチがドイツでサイズ問題に直面するのは当然

ドイツで「S」と表示されているカットソーが、日本なら「これLでしょ!」という大きさで愕然としたことも・・・

そんなこんなで、ドイツで「これいいな」(こう思うこと自体が珍しいのですが)と思っても、サイズが38や42だったりして話になりません。

結局ドイツに移住してからの10ヵ月で、ドイツで買った服はデニムスカート1点のみ。「もう買い物はフランスか日本でする!」と決めています。フランスのほうが可愛いものが多いですし、体型もドイツ人よりは小柄だからです。

靴に関してはほとんど諦めている状態で、日本に一時帰国したときにまとめて買おうと思っています。

【2018.02.15追記】

ドイツにも、小柄な日本人女性に対応するファッションブランドがありました。それが「オルセー(ORSAY)」。

 

ドイツブランドにしてはフェミニンなアイテムが多く、質のわりに値段が安いので、今はすっかりオルセーのオンラインショップで買い物をしています。サイズはアイテムによって32または34から揃っていますし、丈も長すぎないので日本人女性の体型にも合いやすいですよ。

やたらと待たされることが多い

ドイツは「待つ」習慣が浸透している国です。たとえば、病院に行きたいときは緊急時を除き予約を入れるのが基本で、1ヶ月以上待たされることもよくあります

スーパーに買い物に行ってもやっぱり待ちます。日本でもお店が混んでいればレジで待つのは普通ですが、ドイツではお店が混んでいなくても待つ羽目になることがほとんど

というのも、ドイツのスーパーは日本に比べて明らかに稼働しているレジの台数が少ないのです。同じ規模、同じ混雑具合で比較したら、日本の半分くらいでしょうか。

ドイツではサービスする側もされる側も対等。日本のように「お客様をお待たせしてはいけない」という意識はあまりないので、店側は「待たせて当然」と思っているし、お客さんも「待って当たり前」と思っています

しかも、お客さん一人ひとりも「自分がモタモタすることで他のお客さんを待たせてはいけない」という意識が薄いので、後ろに人が並んでいてもレジのスタッフと世間話をしたり、買った商品を詰めてからやっと財布を取り出したりするような超マイペースな人が少なくありません。(特に中高年層)

「もうちょっと周囲に気を遣ってほしい」と思うこともありますが、それは日本的感覚。「郷に入っては郷に従え」ということで、ひたすら忍耐です。

効率的で気持ちの良いサービスが当たり前の日本と違って、ドイツで暮らすと忍耐力が磨かれる気がします。

ドイツの電車は遅延やトラブルが多い

「ドイツ人は勤勉で時間に正確」といわれますが、ドイツの電車にそのイメージを当てはめると痛い目に遭います。

特にドイチェバーン(ドイツ鉄道)の遅延や運休等のトラブルの多さは有名で、ドイツ人のあいだでもかなり不評。「ドイチェバーンの悪口を言うことは非常にドイツ的なふるまい」なんだそうです。

さすがにインドのように何時間も電車が遅れるようなことはあまりありませんが、10分以内の遅延はデフォルトといってもいいくらいで、まったく遅れないよりは少し遅れることのほうが多いくらいかもしれません。(少なくとも私の住む地域周辺ではそうです)

日本でいう新幹線にあたるICEだからとって安心はできず、乗ったICEが遅れた経験は何度もありますし、ICEが30分遅れてローカル線に乗り継げず、結局目的地に着くのが一時間遅れたこともあります。

さらに、線路故障などで特定の区間が数ヵ月にわたって完全不通になり、代替バスを利用しなければならなかった経験も・・・日本では線路などのトラブルがあっても復旧が早いですが、ドイツではけっこう時間がかかるので何かあったときがやっかいなのです。

先日、ドイツを旅行中の日本人大学生グループと話をしたら、「ICEの席を予約していたのにその車両自体がなかった」なんて事件があったそうです。

ドイツの電車はほんと、色々あるんです。とはいえ、世界的にみれば比較的時間に正確で信頼性が高いと思います。ただ、日本の電車と同じレベルを期待してはいけないということですね。

ドイツの宅配便は時間通り来ない

ドイツで暮らして実感するのは、日本の宅配便がいかに便利で優秀かということ。ちゃんと指定した時間に届けてくれますし、不在だった場合は何度でも来てくれる業者が多いです。

でも、ドイツではそうはいきません。ドイツでは、不在だった場合は隣人に預けられるか、隣人も不在だった場合は、基本的に郵便局などに自分で取りに行かなければなりません。

だから宅配便が来るとわかっている日は家にいるようにしているのですが、「〇月〇日、9時から12時半のあいだに荷物が届きます」といったメールが来ても、その時間に来ないことが多いのです。(そういうメールが来ること自体はけっこうすごいんですけどね)

しかも、ちょっと遅れて14時に来るとかではなく、その日ずっと来なくて翌日になるなんてこともよくあります。

日本に住んでいたころ、時間指定していた宅配便が指定していた時間より10分早く届き、配達員のお兄さんに「早く来ちゃってごめんなさい」と言われたことがありますが、今となっては信じられないような話です。

ドイツでは、配達が予定時間より遅れても配達員が謝るなんてことはありませんし、もはやこちらも「届けてくれればそれでいい」というスタンスで、きめ細かなサービスは期待しないようになります

そもそもドイツでは、ネットショッピングをするときに配達日時などを指定することはできず、商品が発送されたら「いついつ届きます」という案内がメールで届くシステムなので、日本の宅配便の日時指定はすごいサービスです。

ドイツでの役所手続きは「闘い」

ドイツ生活の最大のストレスのひとつといっても過言ではないのが、役所での手続き

ドイツの役所とのやりとりはとにかく面倒で、何か確認したいことがあって電話をしてもなかなか出ない、メールを送っても2週間返答がないとか、下手をしたらまったく返答がないなんてこともあります。

日本よりも窓口の営業時間が短いので、手続きに行ける時間も限られますし、特に外人局は混雑していることが多く数時間待ちもザラ。

さらには、何時間も待ってやっと自分の番が来たと思ったら、事前に確認したときには必要だといわれなかった書類が必要だといわれて、結局手続きができなかったなんてこともあります。

ドイツ在住日本人がよく言うのは、「ドイツの役所手続きは地域によって違うし、担当者によって言うことが違うから困る」というもの。

まさにその通りで、ビザの取得や結婚といった手続きにあたっては、ドイツの役所に振り回されることになる覚悟が必要です。

役所手続きに関しては、ドイツ人ですら憂うつな気分になる人が多く、ドイツ人もよくドイツの役所を「縦割り」などと批判しています。

ドイツ人でさえそうなのだから、外国人という立場でドイツに住むときの手続きはもっと大変だということです。(特にやっかいなのが外人局なので)(関連:「日本じゃあり得ないことが起こる、ドイツ生活はお役所との闘い」)

ドイツに住むと寛容に?

ドイツ生活で困ることは、天気というもうどうしようもないことから、電車や役所など「もうちょっとなんとかしてよ」と思うようなこともありますが、海外に住む以上、日本と違うのは当たり前なので諦めも肝心です。

ドイツに住んでいると、日本のコンビニやスーパー、電車、宅配便など「日本のインフラやサービスってすごい!」と実感することも多いですが、「日本のサービスももうちょっと手を抜いてもいいんじゃないか」と思うこともあります。

日本の宅配便が時間通りに来るのは、配達員の方々が残業や早出をしてまで文字通り駆けずり回っているからですし、インフラの復旧が早いのは、作業員の方々が早朝や深夜にも作業をしているからでしょう。

でも、ドイツ人はそんなことはしませんし、「そこまでして利便性を追求するのは人間的でない」と考えています。

よりよいサービスを提供しようとする日本企業や労働者の努力は素晴らしいと思いますが、サービスの水準を追求することは、ある意味で「非寛容」を生み出すことにもなる気がするのです。

日本に比べると不便なところもあるドイツに住むようになって、「もうちょっとほどほどでもいいんじゃない?」と思うようになったのは大きな変化です。

おわりに

ドイツで暮らしてみて、「日本ほど便利で快適な国はないなぁ」とつくづく感じます。ドイツに移住予定の方は覚悟してくださいね (笑)

一方で、利便性や経済効率ばかりを追求せず、心の豊かさを大切にするヨーロッパ諸国から学ぶべき点も大いにあると感じています。(関連:「スイス最大の都市・チューリヒでヨーロッパの豊かさを思い知らされた話」)

まったく違った2つの国での生活を経験することは、自分にとって最適なライフスタイルを見つけるための手助けになってくれるような気がしています。何事も経験ですね。