外国人男性と付き合うと、日本人男性との付き合いでは経験することのない驚きがあったりするものです。そこで今回は、「ドイツ人男性をパートナーに持った日本人女性がショックを受けることの多い3つのこと」をご紹介します。
もちろん、これらがすべてのドイツ人男性に当てはまるわけではありません。ドイツ人男性といっても色々ですが、ドイツ人の彼氏や夫をもつ日本人女性からは「あるある!」と言われることの多い話なんですよ。
デートが地味(非日常的でない)
最近でこそ、日本でも「おうちデート」といってただまったりするようなデートスタイルが増えてきましたが、やっぱり日本人のデートは、夜景を見に行ったり、おしゃれなレストランに行ったり、特別感を求めてどこかに出かける習慣が根強く残っています。
でも、ドイツでは違います。そもそも、ドイツにおける休日(特にほとんどのお店が閉まる日曜日や祝日)の定番の過ごし方は散歩やハイキング。あるいは、友人や恋人など気の置けない仲間とゆっくり食事やお茶を楽しむ人も多いです。
ドイツ人は、ショッピングや外食に必要以上にお金を遣ったり、非日常感を求めていわゆる「デートスポット」に出かけたりしない人が多い印象です。そもそもそういう場所が少ないからというのもありますが・・・まさに質実剛健。
日本でダーリンと一緒に暮らしているときは、私が「○○へ行こう!」と言って行き先を決めていたので、こちらが主導権を握ることができれば問題ないのですが、ドイツで生活する場合、そもそも遊びに行く場所が少ないので困ります。
私が住んでいる場所が地方都市だからというのもありますが、ドイツには日本に比べて娯楽施設が少ないように思います。ドイツ人は散歩やハイキングなど自然と触れ合うアクティビティに喜びを見出す人が多いので、わざわざ人工的な娯楽施設をつくる必要がないからでしょうか。
ドイツ人男性との付き合いでは、日本人が思い描く「ロマンチックなデート」は期待しないほうがいいかもしれません。
プレゼントが質素
日本では、若いカップルでも誕生日やクリスマスに何万円もするものをプレゼントし合うことがよくありますが、ドイツでは必ずしもそうではありません。
ドイツ人はプレゼントにあまりお金をかけない傾向にあります。私がこれまでダーリンにもらったものを挙げると、去年のクリスマスはアロマオイル数本、誕生日は本(いろいろあって最終的にはネックレスも付きましたが)、今年の誕生日はバラの花束です。
基本的にドイツ人は物欲があまりなく、必要以上に高価なものを欲しがらない人が多いです。そのため、相手に素敵な(高価な)プレゼントを期待することもなければ、高価なプレゼントを贈るという発想もあまりないのかもしれません。
特別な記念日であれば別ですが、毎年の誕生日やクリスマスに日本人男性と同じ感覚でプレゼントを期待すると、揉めることになりかねません。
ドイツ生活についての指南本でも、日本人女性のカップルとドイツ人男性のカップルはプレゼントのことで揉めることが多いと書いてありました(ドイツ人男性がすごく安いものや手作りのものをプレゼントするケースが少なくないため)。そしてその指南本が、ダーリンから私への誕生日プレゼントだったというのも今となっては笑える話です。
ドイツ人は「金額より気持ちが大事」と考える人が多いので、ドイツ人の彼から安いものや手作りのものをプレゼントされても、怒らないであげてください。「金額が低い=愛情が薄い」というわけでは決してありませんので。
日独ハーフのサンドラ・ヘフェリンさんの本では、拾った貝殻や木の見をプレゼントしたり、プレゼントに領収書を添える(返品・交換のため)ドイツ人男性の姿が描かれていて、とても面白いです。
日本人女性がイメージする「ロマンティックなヨーロッパ人男性像」とはだいぶ違いますよね。ドイツ人は合理的ですから・・・
皮肉・ブラックジョークがきつい
ドイツ人男性は皮肉やブラックジョークをよく言います。どうやら、特に男性のあいだでは「気のきいた皮肉」というのは、一つのコミュニケーションスキルとしてとらえられているようです。
日本人にとって皮肉は意地悪に聞こえることが多いので、日本では皮肉はあまり好まれませんよね。私もドイツ人ダーリンの皮肉に対して「なんでわざわざそんな意地悪な言い方するの!?」と、怒り傷ついたことがあります。
でもドイツでは、ネガティブなことを相手に伝えるときに皮肉を使うと、ダイレクトに表現するよりやんわり聞こえるという感覚があるそうなのです。まさに文化の違い・・・
ブラックジョークにしても、日本人の感覚からするとかなり「引く」ような内容もちらほら。日本では基本的に「シリアスな話題やデリケートな問題をジョークにするのはダブー」という感覚があると思いますが、ドイツでは必ずしもそうではないようです。
私には理解しづらいのですが、ダーリンの場合は「深刻な話題だから、ジョークにして辛さを軽減させよう」という意図から、シリアスな話題をジョークにすることもあるそう。
人によって認識の差はあるでしょうが、ドイツでは、日本に比べて「ジョークになりうること」の範囲が広いのではないかと感じています。
おわりに
ドイツ人のライフスタイルは基本的に質素なので、ドイツ人男性をパートナーに持つと感覚の違いに戸惑うこともあるかもしれません。でも、素朴だからこそ、心と心のつながりや、安定したパートナーシップを大切にする人が多いように思います。
高価なプレゼントはなかったとしても、日ごろちゃんとパートナーの女性をケアしてくれますし、言葉での愛情表現も豊かです。
デートスポットや高価なプレゼントといったイベント性や特別感を求めすぎると、パートナーシップの本質が見えにくくなることもあります。
今では、2人でシンプルな日常を幸せに過ごせることが本当の絆なのだと思うようになりました。ドイツ人の男性をパートナーに持つことがあれば、日常のシンプル幸せを大切にしながら、絆を育んでください。