先日ダーリンと二人で暮らすためのアパートが見つかりました。
ドイツのお部屋探しは日本とはずいぶん違うなぁと感じたので、その違いをまとめてみました。
意外に原始的なドイツのお部屋探し
ドイツでもインターネットや不動産業者を介して物件を探すという方法はあります。
でも、ドイツでは不動産業者はそれほど幅をきかせておらず、意外に根強いのが新聞広告。
アパートのオーナーが地方紙の広告欄で入居者を募り、興味を持った人はオーナーに電話やメールで連絡します。
そこで物件見学の約束をとりつけ、約束の日時にそのアパートを訪問し、部屋を見せてもらいます。
入居者はオーナーの好みで決まる
入居希望者が複数いる場合、誰を住まわせるかの決定権は全面的にオーナーにあります。
日本だと不動産業者が仲介することがほとんどなので、基本的には早いもの勝ち、審査で問題がなければそのまま成約となりますが、ドイツではまったく違います。
ドイツでは、アパートのオーナーが「もっとも住んで欲しい人」を自分で選ぶのです。
そうなってくると有利なのは、安定した収入がある人や、礼儀正しく好印象を与えられる人になります。
収入が少なかったり不安定な人、ドイツ語がおぼつかない外国人などは必然的に不利になるでしょう。
日本式のメリット・デメリット
日本式のお部屋探しのメリットは、基本的に早い者勝ちだということです。
もちろん入居審査はありますが、システマチックに行われるのでオーナーの好き嫌いが介在する余地はほとんどありません。
基本的に問題になるのは「家賃がちゃんと払えるかどうか」です。
ある意味ではフェアなシステムといえるかもしれません。
日本式の最大のデメリットは、不動産業者が仲介する分、仲介料や清掃費などの名目で契約費用がかさむところにあります。
さらに日本の不動産業者の中には、自社に紹介権のない物件は空いていても「そこは2カ月前に募集終わってますよ」なんていう嘘をついたり、本当は存在しない好条件の部屋を「釣り」としてネットに載せたりということを平気でする業者が結構あります。(いずれも私が実際に経験したことです)
いい部屋を見つけようと思うと、不動産業者と渡り合うのがかなりのストレスになることがあります。
ドイツ式のメリット・デメリット
ドイツ式お部屋探しのメリットは、すでに述べたとおり余分なお金がかからないこと。
これから私たちが入居する初期費用は、敷金として2か月分の家賃のみ。
しかも敷金なので退去の際には返還されます。
余計な第三者が介在しないのは、借りる側にも貸す側にとっても大きなコスト削減になります。
一方のデメリットは、オーナが入居者を決められる属人性にあります。
経済状態も含め、なかなかオーナーに気に入られることができない人は、いつまでも部屋が見つからないということが起こりえます。
加えて、個人同士の契約になるので、詐欺のようなケースもあるそうで、契約のプロセスや契約内容に怪しい点がないかどうか、自己責任でチェックする必要があります。
日本とドイツのお部屋探しの仕組みの違いはなかなか興味深いし、どちらにも一長一短があるなぁと感じました。
あなたはどっちがお好みですか?