私たち日独カップルには、8歳の年の差があります。
出会ったときはダーリンが19歳で私が27歳。今はダーリンが20歳で私が29歳です。
ダーリンと私の誕生日は半年ほどずれているので、一年の半分は8歳差、残りの半分は9歳差になります。もっと歳をとったら何てこともない差ですが、20代でこの差は一見大きいものです。
自分の弟より年下のドイツ人ダーリン
でも、日ごろダーリンと一緒にいて年齢差を感じることはあまりなく、実は忘れがちです。時々未熟さを感じることもありますが、私にも未熟なところはあるのでいい勝負だと思います。
ふとしたときに「そういえばダーリンは自分の弟より年下なんだった!」と我に返ってはっとします。4 歳年下の弟は昔からわりと落ち着いていますが、4歳の差というのは大きく感じるもの。私にとって、「弟の年齢=まだ青い」という図式がずっと昔からありました。
ところがどっこい、いまや最も身近な存在であるダーリンが自分の弟よりさらに4つも下…この事実は今でもとっても妙です。まったくもってこんなに年下のパートナーを持つことになるとは、思いもしませんでした。
それでも恋に「落ちる」もの
ダーリンと出会って早い段階で年齢も聞いていたし、ワーホリで一時的に日本に来ているということも知っていたので、まさか恋愛に発展するなんて思いもしませんでした。
だって「日本に一時的に滞在しているだけの19歳のドイツ人」を好きになるなんて、まともな判断とは思えません…でも、頭ではそう思っていても意気投合することってあるんですね。
出会った当初、ダーリンは当時、ギムナジウム(日本でいう高校)を卒業したばかり。職につくまでにはまだ何年もあるし、日本とドイツという距離の問題もあり、将来を考えるのは簡単ではないのが目に見えていました。
だからダーリンに惹かれつつも、はっきりとした形にするのは躊躇する気持ちがありました。でもダーリンはそういうハードルを跳び越えてまっすぐに気持ちを伝えてきました。
付き合ってからも、「ダーリンが仕事につくまでにあと6年もある…」と思うと果てしなく感じて悶々としたこともあります。現在ダーリンは大学一年生。大学院にも行くつもりなので、職につくまでまだまだ先は長いです。
そのうえ、ダーリンが将来どのぐらい稼ぐようになるのかもわかりません。でも、今となっては「なんとかなる」というか「なんとかするしかない」というポジティブ、ある意味開き直りの境地に達しています。
パートナーシップのカタチはそれぞれ
普通に考えれば、すでに仕事があってそこそこ稼いでる人をパートナーにするのが合理的な選択かもしれません。でも人生という旅では色々な出来事があります。
パートナーの失業、病気、事故など、予期していなかった事態が起こるかもしれません。結局パートナーがどんな人であれ、保証されている未来なんてないんですよね。そう考えると、現在のステイタスが本質的な問題ではないと思うようになりました。
年下であろうと、学生であろうと、私はダーリンのことを尊敬しているし、「この人となら大丈夫」だと思っています。パートナーシップで最も大切なことは、その人の人間性と、その人と一緒に歩む未来を信じられるかどうか。
今後ライフステージの変化もあるでしょうが、それぞれの段階で自分たちがハッピーでいられる方法を一緒に実現する、そういう柔軟な姿勢でいたいと思っています。