ヨーロッパで暮らす私が「日本人が恋しい」と思う瞬間

こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。
ヨーロッパに暮らしていると日本人が恋しくなることがあります。
ヨーロッパ在住者ではなく、日本に暮らしている普通の日本人が恋しくなるのです。

やはりヨーロッパに住んでいると多かれ少なかれ海外で生活する緊張感が身についているし、特に海外生活が長くなれば日本で暮らす日本人とはちょっと違う雰囲気の方も少なくありません(単に「違う」というだけでネガティブな意味合いはありません)。

私が住んでいるエリアで日本人旅行者を見かけることはありませんが、メジャーな都市に出かけると日本人観光客を見かけます。
日本人観光客はいかにも人畜無害そうで、控えめで平和的。

人によって色々ですが、日本人観光客を見ると癒されるというか、和むことも少なくありません。
同時に「隙」を感じさせる人たちには、「スリとか置き引きとか、本当に気を付けてね!」と思ったりもします。

 

時に信じられない行動をとるヨーロッパ人

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私が「日本人が恋しい」と思うのはヨーロッパ人(主に若者)の目に余る行動を見たときです。

おそらく日本人ほど他人に迷惑をかけない習慣が身についている民族は世界でもまれなので、ヨーロッパに限らずどこでも同じだとは思うのですが、ヨーロッパの若者の中には私の感覚からすると信じられないような行動をとる人たちがいます。

そういう人が多いわけではないのですが、日本では見たことのない光景なのでびっくりしてしまうんですよね。

電車の中で大音量で音楽を流して大声で歌って踊ってバカ笑いする女の子二人組(ドイツでの出来事ですが話していたのはドイツ語ではありませんでした)とか、観光客向けの遊覧船乗り場で地べたに座ってカードゲームをする女の子グループ(話していたのはおそらくスペイン語)など、自分さえよければ他人の迷惑なんてどうでもいいという行動が目に付きます。

地べたに座ってカードゲームをするのは本人たちの勝手ですが、わざわざ通行の邪魔になるところでやる必要がどこにあるのかまったく理解できません。

東南アジアを旅行したときも、タイとラオスの国境で高校生ぐらいのフランス人男の子グループがボール遊びをしていました。
うるさくて迷惑なだけでなく危険なのに、引率者風の女性ですら注意をしないのには本当に呆れました。

ドイツ人はわりと自律心がありますし、比較的人目を気にする傾向があるのでマシなほうだとは思うのですが、揃いも揃って電車の隣の席に自分の荷物を置く人が多いです。

日本なら混んできたら荷物をどけたり、座りたそうな人が近くに来たら席を空けるのが普通ですが、ドイツでは「空けてくれ」と言わない限り席を空けてくれません。
電車の階段(ドイツの電車の多くは2階建て)に座って通路をふさぐ若者も多いです。

ヨーロッパで暮らしていると、「ヨーロッパ人(特にひどいのは一部の若者ですが)って、なんでこんなに自己中なの!?」と思う瞬間があります。
ダーリンも身勝手な行動をとるヨーロッパ人を嫌っていて、何かあると「日本人が恋しい」と言っています。

 

他者を気遣う日本文化の素晴らしさ

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もちろん日本人でも自己中心的な行動をとる人がいないわけではありません。
とはいえ、ヨーロッパ含む諸外国に比べると、「日本人ってとても協調性があって平和的な人たちだなぁ」と感じます。

ヨーロッパでは、教育程度とその人のふるまいがダイレクトに結びついているように思われます。
教育程度の高い人たちは自律的な行動をとるものの、教育レベルが低いと他人のことはおかまいなしになる人が多く、そこに大きな落差が見えます。

それに比べると、日本では教育程度と公の場でのふるまいにそこまで極端な結びつきはありません。
もちろん日本でも周囲にわざと迷惑をかけるような不良少年少女はいますが、その出現率はヨーロッパより低いですし、目に余るほど身勝手な行動をとる日本人を見かけた記憶はそう多くありません。

日本と比べると、ヨーロッパ社会は時に無秩序に感じられることがあります。
ドイツで暮らすまでそれほど実感することはありませんでしたが、外から見ると日本はとても統制がとれた調和的な社会です。

「出る杭は打たれる」などの弊害はあるものの、「和をもって尊しとなす」という理念そのものはやはりいいことだと改めて感じています。

今後の日本が他者と調和する日本の文化と、個人の意見や価値観を大事にするヨーロッパ文化の長所を併せ持った社会に発展していけばもっと成熟した素敵な国になるはずです。

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