こんにちは、パリでこれを書いています、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。
私は旅によって人生が変わった一人です。旅が趣味でなければ、きっと今頃まったく違った人生を歩んでいるはず。
旅が私の人生をどんなふうに変えてきたのかをお話しましょう。
あの一泊が人生を変えた
最も直接的に私の人生を変えた旅は、東京での会社員時代にふらっと出かけた長野への一人旅でした。勤めていた会社で部署異動の辞令を受けたので、有給の取りやすかった当時の部署にいる間に休みをとろうと思ったのです。
台湾など近場の海外も考えましたが直前では航空券が高く断念。「なら伊豆にしよう!」と思ったものの、泊まろうと思っていたホステルが満室でこちらも断念。
「日帰りで軽井沢にでも行こうかな」と思っていたところ、たまたま本屋で善光寺が載っているガイドブックが目に入ったのです。それに惹かれた私は善光寺、松本、軽井沢をめぐる2泊3日長野の旅に出ることにしました。
そこで1泊目に泊まった善光寺でのホステルで待っていたのがドイツ人とのダーリンとの出会いでした。
このホステルに泊まる日が一日でもずれていたらダーリンと出会うことはありませんでしたし、色々な偶然が重なった結果の出会いだったので「起こるべくして起こった」ような気がしてなりません。(私たちの出会いについて詳しくはこちら)
出会いからしばらくして東京で一緒に暮らし始め、2015年11月には私がドイツに移住して今に至っています。
長期にわたり私の価値観と行動を変えてきた「旅」
長野への旅が私の人生における大きな転換になったのは間違いありません。しかし、旅はそれ以前にも私の人生をじわじわと変えていたのです。
6年前に行ったトルコで出会った人に「君は自分の人生をどう生きればいいかわかっていないように感じる」と言われ、「その通りだ」と思ったこと、4年前に行ったスリランカの居心地の良さに心が洗われるような感覚を味わい、東京での会社員生活に強い違和感を感じるようになったこと・・・
そういった一つひとつの旅の経験が私の考え方や価値観、行動を少しずつ変えてきたのです。
その後、世界一周と海外移住(当時の移住先の候補はマレーシアでした)を考え始めたのも、スリランカの旅をきっかけに当時の日本での生活に対する違和感が膨らんでいったことが大きく影響しています。
トルコで言われた「君は自分の人生をどう生きればいいかわかっていない」は、その後何年にもわたって時折私の脳裏をよぎりました。それ以降もしばらくは自分の人生に迷っている状態が続いていたからです。
「これは私が心から望む人生ではない」とわかっていても、じゃあそのかわりに何をすればいいかわからない、何をしたいのかもわからないという状況だったのです。
ところが、スリランカの旅の後、世界一周や海外移住など自分の人生を大きく変えるチャレンジを考え始めたことで、「自分は進むべき道を歩み始めている」と感じるようになりました。
ドイツに移住した今
結局、ダーリンと出会いドイツに移住することになったので、世界一周旅行とマレーシア移住計画は実行には移しませんでしたが、ドイツを拠点に各国を旅することができています。
世界一周の計画をとりやめたのも「ドイツに暮らせばそこから近隣諸国を周れる」と考えたからで、日本に住んでいるときのように一度の旅で世界を周る必然性がなくなったからです。
私はもともとドイツやヨーロッパに特別好きだったわけではなく、ドイツやヨーロッパに住みたいと思っていたわけでもありませんでしたが、たまたま恋に落ちた相手がドイツ人。
居心地のいいアジアから出たくない気持ちもありましたが、コンフォートゾーンを抜け出したからこそ得られる学びもありますし「こんな展開もまあアリかな」と思っています。
正直、今も自分の人生の道筋は完全には見えていません。でも、それでいいと思っています。
以前よりも、自分の人生に対し希望と自信が持てるようになったから、先のことはまたその時が来たら見えてくるはず。
いずれにせよ、自分の将来を完全に見通すなんて不可能ですしね。今は、好奇心と向上心をもって「人生」という名の旅路を歩んでいくのみです。