【幸せになる方法】現状に感謝すれば一瞬で幸せになれる

以前、「幸せになりたいあなたが今すぐ捨てるべき5つのこと」で、幸せになるには余計な荷物を手放すことが必要だとお伝えしました。しかし、幸せになるうえで、もう一つとても大切なことがあります。

それが、「すでにある幸せに目を向ける(現状に感謝する)」こと。余計な荷物を手放すことは、すでにある幸せに目を向けやすくするための下準備ともいえます。

私たちは自分で思っているよりもずっと幸せだ

私たちのほとんどは、自覚しているよりもずっと幸せです。例えばこれを読んでくださっている方は、日本語の文章が理解でき、かつインターネットに接続できる環境があるということです。

また、おそらくほとんどの方は、住む家があって、今日着るものや食べるものに困るようなことはないはずです。必要最小限の生活ができているというだけでなく、外食をしたり、旅行に行ったり、自分の好きなことができるある程度のお金や自由がある方も多いでしょう。

今ある幸せに目を向けると、自分がいかに多くのものを持っていたのかに気づかされ、はっとします。

すでにある幸せにはなかなか気づきにくい

実はたくさんのものを持っている私たちですが、すでにある幸せにはなかなか目を向けられません。人間、満たされていることよりも満たされていないことに目がいきがちだからです。もちろん私もそうです。

私がすでにある幸せのありがたみに気づいたのは、過去の辛い結婚生活の最中でした。当時、家庭生活がぐちゃぐちゃだった私の心のよりどころの一つが職場でした。

当時の部署はぬるま湯ではありませんでしたが、活気があって居心地がよく、「ここに自分の居場所がある。ここにいる限りは安全だ。」と感じられました。仕事中も自分の抱えている問題を完全に忘れることはできませんでしたが、当時の私は仕事や職場にずいぶん救われていたのです。

それを感じて「プライベートがめちゃくちゃでも、私には仕事がいる。素敵な仲間(同僚や上司)がいる。なんてありがたいんだろう」と思うようになりました。

その後とうとう、「このままここにいたら危険だ」と家から逃げ出したときは、新しいアパートが見つかるまで当時横浜に住んでいた弟のところに居候させてもらうことになりました。弟は、さほど驚くわけでも迷惑がるわけでもなく、かといって腫れ物に触るように妙に優しくするわけでもなく、突然転がり込んできた4つ上の姉をごく自然に受け入れてくれました。

そんな弟なりの優しさもどれだけありがたかったことか。7畳一間の部屋でソファーを借りて寝るのは快適とはいえませんでしたが、「心身に危害を与える心配なしに眠れるってなんてありがたいんだろう」としみじみと感じました。「青空の下を自由に歩けるってなんて素晴らしいんだろう」と思いました。

こうして私はそれまで当たり前だと思っていたようなことが、いかに尊く、いかにありがたいものであるか身をもって知ったのです。(関連:「どん底の結婚生活から私が学んだ5つの人生のレッスン」

現状に感謝すれば幸せを感じられる

私たちが「幸せになりたい」と願うとき、「素敵なパートナーができる」「お給料が上がる」など、現状から変化した状態を思い浮かべます。私たちにはいつも何かしら満たされないところがあるので、「不満」や「不足」に目がいきがちですが、実は幸せというものは案外すぐそばにあるものです。

ドイツでの結婚手続きが滞っているせいで、私は一週間後にはドイツを離れなければなりません。4ヵ月間ダーリンと離ればなれです。また、ドイツ生活では、いつも食事で苦労していますし、食への欲求が満たされることはありません。

そうした不本意なことや満たされないことにフォーカスすれば、「不幸な気分」になるのは簡単です。でも、ダーリンという最高のパートナーを得ているのもまた現実です。それは、当時辛い結婚生活を送っていた頃を思うと信じられないほどの幸せです。

だから、日々のこまごました不平や不満に瞳を曇らせることなく、すでにある幸せに目を向け、いつも感謝していたいと思うのです。

おわりに

ひょっとしたら「自分には素敵なパートナーがいないから幸せじゃない」と思う方もいるかもしれません。それでも、感謝できることがまったくないような人生を送っている人はほとんどいないはずです。

住む家がある、食べるものがある、仕事がある、家族がいる、友達がいる、健康である、好きなことに使えるお金や時間がある・・・すべてには当てはまらない方もいるかもしれませんが、誰でも何かしらすでにかけがえのないものを持っているのではないでしょうか

幸せは「なる」ものではなく「感じる」もの。幸せな人とは、すでにあるもののありがたみをたっぷりと感じられる感性の持ち主のことだと思うのです。