ドイツのお役所はRPG?またしても配偶者ビザの取得に失敗

目下、ドイツで配偶者ビザの申請にチャレンジ中。

1度目のトライは、(事前にそんなことは言われなかったのに)「ドイツ語A1試験の合格証明書がないとダメ」と言われ、あえなく撃沈…

先日取得したドイツ語A1試験の合格証明書を持って、昨日再度外国人局に配偶者ビザの申請に出向いたのですが、またもや取得に失敗しました。本当に、「またかぁー!」という感じです。

またしてもドイツの配偶者ビザ取得に失敗

以前「A1の合格証が必要?ドイツの配偶者ビザの取得を試みるも、失敗・・・」でドイツの配偶者ビザ取得を試みたら、「ドイツ語A1試験の合格証がないとビザは申請できない」と言われ、ドイツ語A1試験を受けたことをお伝えしました。

「あとはドイツ語A1試験の合格証さえあればビザが発行できる」とお墨付きをもらっていたので、「今度こそ!」と、A1の合格証を携えて再度外国人局に出向いたのです。

ところが、今回もあえなく撃沈・・・今回申請ができなかった理由は、私の顔写真のサイズが小さすぎること、そしてダーリンの住民票がないことの2点。前回これらの点については何も言われなかったのに・・・

もちろん、事前にどんな書類が必要かを何度も外国人局に問い合わせたうえで申請に行っています。ダーリンの住民票が必要などとはまったく聞いていなかったのですが、今回の担当者はダーリンの住民票も必要だという見解でした。

RPGのようなドイツのお役所

本当に、ドイツのお役所、特に外国人局はRPG(ロールプレイングゲーム)のようなところです。

もともと「ドイツ語能力の証明は、A1のコースを履修した証明書があればいい」という話だったのに、実際に申請に行ったら「A1試験の証明書でないとダメ」という話になり、そこをクリアしてA1の証明書を持って行ったら、今度は「写真のサイズが小さい」、「ドイツ人(ダーリン)の住民票もないとダメだ」という話になるのです。

ドイツでは、地域によって、そして同じ役所でも担当者によって見解や対応が違うというのは有名な話。基本的に行くたびに違う担当者にあたるので、そういうことが起こるのだと思います。

アポイントを取って同じ担当者と一貫してやり取りができればいいのですが、私たちの住む地域の外国人局では、アポイントを取らせてくれず整理券を取ってひたすら待つしかありません。他の要件ならアポイントが取れることもあるのかもしれませんが、配偶者ビザの申請が理由では無理です。

外国人局に行った後はケンカに

そんなこんなで、ドイツの外国人局に行くと、行き場のない怒りや落胆を抱えることがしばしばあります。(ちなみに、私たちが住んでいる町の市庁舎は待たされることもありませんし、担当者はわりとフレンドリーで、ドイツの役所がすべてひどいというわけではありません。)

そもそも外国人局自体が家から離れていて、行くのにも時間がかかるうえ、外国人局は混んでいるので2~3時間待たされることがざらにあります。わざわざ外国人局まで行って長時間待って、やっとこさ申請できると思ったら、さまざまな理由で断られる。そのうえ外国人局の担当者は無愛想でどこか偉そう・・・

その後のやりきれなさといったら・・・!ダーリンも私も持って行きようのないフラストレーションが溜まっているのでちょっとしたことでもケンカになってしまうことがあります。

今回のケンカのきっかけは、ダーリンが「(私の)メイクを落として新しい写真を撮りに行こう。」と言ったことでした。

私は最初冗談だと思ったのですがダーリンは真剣にそれを言っていて、「メイクをして撮った写真はダメだと言われたらどうするの?またビザが申請できないようなリスクになりかねない要素は極力排除したいんだよ。」と言い出したので、「濃いメイクをしているわけじゃないんだから写真に撮ったらメイクをしているかなんてわからないし、そもそも写真の人物かどうかを根本的に判断する材料は骨格でしょ。今回問題になったのはサイズなのに、なんでそんなこと言い出すのか理解できない。」となりました。

女性なら、パスポートの写真はメイクをした状態で写っているけれど、飛行機に乗るときはすっぴんという人は多いですが、それが問題になったと聞いたことはありません。

パスポートの写真で問題にならないのに、ビザの写真程度で問題になるはずがないと私は思うのですが・・・まぁダーリンもそのときはヒートアップしていて、冷静な心理状態ではなかったためにそんなことを口走ったのでしょう。

日本の証明写真技術って実はスゴイ!?

外国人局に行った後、家に帰る途中にあるスーパーの一画にあるフォトショップで証明写真を撮りました。

しかしその証明写真、スタッフが撮ってくれるのですが、撮影に使うカメラは1万円くらいで売っていそうなコンパクトデジカメで、スポットライトもなし。撮影した写真は一切修正等をせず、ただ印刷するだけ。

それで9.5ユーロ(約1200円)もするんです。出来上がった写真はなんだか暗くて、800円くらいで撮れる日本の証明写真機の写真のほうが比べ物にならないくらい優れています

ダーリンに「ドイツには証明写真撮れる機械ないの?」と聞いたら、「あるけど、この前の写真見たでしょ・・・」という返答。

そうだった!確かに以前ダーリンが証明写真機で撮ってきた写真を見たことがあるのですが、顔が土色でものすごく映りが悪くて「この写真ひどくない?」と言ったのを思い出しました。

探せばドイツにも安くてキレイな証明写真を撮れるところはあるのかもしれませんが、どこにでもある機械で安くキレイな証明写真を撮れる日本に慣れていた私にとって、今日の出来事は衝撃でした。

そういえば、ドイツに住むほかの友人のビザを見せてもらったことがあるのですが、本人は可愛いのに写真はちょっと残念だった記憶があります。

おわりに

配偶者ビザの取得に失敗し、フラストレーションのあまりダーリンとケンカになり、最後に「日本の証明写真技術はすごいのでは?」という発見に終わったという、なんだか脈絡のない話になってしまいましたが、「三度目の正直」。いいかげん今度こそはビザをゲットしたいと思います。

こんな経験も後になってみれば笑える思い出話になるんでしょうね。現に今もこうしてネタになっていますし。