8歳年下のドイツ人ダーリンと出会って私に訪れた5つの変化

こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。

ひょんなことから8歳年下のドイツ人ダーリンと出会って、私の人生は大きく変わりました。

ドイツに移住した、それを機にフリーランスのトラベルライターになったなど表立った変化もたくさんありましたが、内面的な変化も少なくありませんでした。

今回は、ダーリンと出会って私に訪れた5つの変化についてお話したいと思います。

「運命」を信じるようになった

もともと私は合理的な現実主義者。だから、以前は「運命の恋」とか「運命の相手」といった表現に対してどこか胡散臭いものを感じていました。

「自分はこの人に出会うために生まれてきたんだ」と思うような恋なんて、映画や小説の中だけのもので、現実の恋愛や結婚には多かれ少なかれ妥協が伴うものだと考えていたのです。

でも、ダーリンに出会って「私はこの人とともに生きるために生まれてきたんだ」と思えるようになって、「運命」というものが本当にあるのだと思うようになりました。「運命の相手」という表現に抵抗があるなら、「自分にぴったりのパートナー」と言い換えてもいいでしょう。

英語圏では「ベターハーフ」と呼ばれる、自分の分身のような存在でありながら、自分をさらに高めてくれる最高のパートナー。

今では、そんなパートナーに出会えると信じている人は出会える、「そんなものは幻想だ」と思っている人は出会えない、そういうものだと思っています。

肩書やステイタスを気にしなくなった

学歴社会や終身雇用制度が崩壊しつつあるとはいえ、日本社会ではまだまだ「一流の大学を出て大手企業に勤める」ということを良しとする風潮が残っています。結婚相手を選ぶ際に、相手の学歴や職業または勤務先、年収などを気にする人も多いですね。

でも、私たちが出会った当時のダーリンは、日本でいう高校を卒業したばかり。アビトゥア(ドイツの大学に入学できる資格)は持っていたものの、将来の職業や年収なんてまったくの未知数です。それでも、私は早い段階でダーリンと人生を共にすることを決めました。(関連:「婚約は突然に!19歳のドイツ人ダーリンとの結婚を決めた日」)

そんな私の選択を「バカだ」「無謀だ」「現実を見ていない」とあざ笑う人もいるでしょう。でも、考えてもみてください。今大企業に勤めていて高い年収を得ている人だって、いつリストラや会社の倒産、あるいは事故や病気で働けなくなるという憂き目に遭うかわかりません。

いくら現在の肩書やステイタスが魅力的でも、それが将来にわたって続くという保証はどこにもないのです

最初はまだ経済力のないダーリンとの将来に悩んだ時期もありましたが、「今現在の肩書やステイタスよりも、本質的な人間力のほうが大切」という結論に達したので、今現在の肩書やステイタスを気にすることはなくなりました。

「自分が本当にやりたいこと」を考えるようになった

肩書やステイタスを気にしなくなったことにも関連して、私自身の生き方も大きく変わりました。

以前の私は「自分が本当にやりたいこと」を追求して、それにチャレンジするだけの勇気がありませんでしたが、ダーリンと出会ってからは「自分にとって一番幸せな生き方」を考えられるようになりました。

ダーリンと出会った頃の私は、有名大学を出て一部上場企業に勤めるという人生を送っていましたが、その後仕事を辞めてドイツに移住し、フリーランスのトラベルライターになっています。(関連:「海外在住、長期旅行中でもできる!ライター経験なしの私がwebライターになるまで」)

「フリーランス」というステイタスや「ライター」という職業が、社会的に見て必ずしも地位が高くないことはわかっています。私がドイツでライターをしていることに対し、「海外でも日本語で仕事ができるからライターになったんだろう」と思う人もいるかもしれません。

でも、私がライターになったのはあくまでも「文章を書くことで表現することが好きだから」です。肩書やステイタスにとらわれず、自分の好きなことができるようになった今、人からどう思われるかなんてほとんど気になりません

これからライフステージの変化に伴って、私の働き方も変わっていくことと思いますが、なんらかの形で「書くこと」と「旅」にかかわる仕事は続けていきたいと思っています。

あるべき方向に進んでいる自信がもてるようになった

ダーリンと出会う前の私は、「人生に迷っている」状態が長く続いていたように思います。

本当に自分が好きなこと、やりたいことが何なのかよくわからないまま就職し(当時はわかっているつもりでしたが)、自分がどう生きたいのかわからないまま結婚して失敗し、その痛手から立ち上がるなかで少しずつ人生とは何なのか、自分にとっての幸せとはなんなのかを学びつつありました。

ダーリンと出会ったのは、「世界中を旅する」という夢を叶えるため、仕事を辞めて世界一周する計画を練っていた矢先のことでした。

ドイツに移住することになり、「一度に世界一周しなくてもドイツを拠点にあちこち旅すればいい」と考えたので、結局世界一周の計画は取りやめましたが、そのかわりに仕事を辞めた後、日本~ドイツ間を5ヵ月かけて旅し、アジア横断を実現しました。

過去には結婚の失敗という手痛いミスもありましたが、ダーリンと出会ってから、「私はあるべき方向に進んでいる」「人生の流れに乗っている」という自信をもてるようになりました。

この先に何が待っているかわからないけれど、悪いようにはならないはずだ」という感覚ですね。

今では、人生とは流れに乗っていれば自然と開けてくるもので、自分の心の声にフタをしてしまったり、流れに乗ることを恐れてジタバタしてしまうからうまくいかなくなってしまうのだと思っています。

「こうでなければならない」と思うことが減った

ダーリンと出会ってからの私は、「こうでなければならない」と自分自身や自分の周囲の人を縛ることが少なくなりました。

8歳年下のドイツ人と結婚するという時点で、日本では完全に「マイノリティ」なので、「何が普通か」をあまり気にしなくなったということがあると思います。

たとえば、以前は雇われずに働くことなんて考えられませんでしたし、雇われるにしても「正社員の総合職でなければならない」と考えていましたが、成り行きでフリーランスのトラベルライターになって、雇われずに生きていくことも十分可能だということがわかりました。(関連:「社会のレールを外れてみたら、もっと多くの可能性が広がっていた話」)

ダーリンとの関係性のなかで考えがフレキシブルになった部分もあります。

たとえば、「昨日作った夕食の残りが少しだけ残っている、でも2人分には足りない」というとき。こういうとき、私は「また何か作らないと」と思っていたのですが、ダーリンは「僕は大学の帰りに何か買ってくるから、ほぼは昨日の残りを食べたら?」というのです。

ダーリンには「家族は(夫婦は)同じものを一緒に食べるべき」という考えはないようで、臨機応変に対応できるのでとてもラクになりました。世間一般がどうかは置いておいて、自分たちにとって心地良い「夫婦のかたち」が作れればそれでいいのだと思います

おわりに

ダーリンと出会う前は一度結婚に失敗して人生に迷い、もがいていた時期もありますが、それを乗り越えたからこそ、素晴らしい出会いがプレゼントされたのだと思います。(関連:「人生のどん底だった結婚生活から私が学んだ5つの人生のレッスン」)

たった一人との出会いが人生を変える・・・人生って私たちが思っている以上にダイナミックで、可能性にあふれているのではないでしょうか。