ネット全盛の今、パソコン1台あればいつでもどこでも仕事ができるフリーライターが注目を浴びています。コロナ禍もあって、「フリーライターになって場所にとらわれず自由に働きたい」と考える人も増えていますね。
ですが、「フリーライターは稼げない」というイメージを持ってはいないでしょうか?あるいは、現在フリーライターとして活動されていて、思うように稼げなくてしんどい思いをされている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、ライター歴通算4年の私が、「フリーライターは稼げない?」という問いに対するホントのところをお話したいと思います。
フリーライターは稼げない!?
あなたには「フリーライターは稼げない」というイメージはありませんか?
「ライター」になるには何の資格もいりませんし、正直言って「ライター」は名乗った者勝ちみたいなところがあります。
そういう意味では、「ライターは誰でもなれる職業」と思われても仕方がありません。
クラウドソーシングサイトや在宅ライターの募集サイトを見ると、特にwebのライティング案件は単価が安いものが多いです。単純に収入だけを見ると、「コンビニでアルバイトしていたほうが稼げるじゃん」と思ってしまうような案件も多数…。
低単価の募集を目にしていると「フリーライターって稼げないんだね」という印象を持ってしまうのも当然です。
フリーランスライターの年収は?
印象の話ばかりしていても客観性ゼロなので、ここで世の中のフリーライターの平均年収を見てみましょう。
「フリーランス白書2019」によれば、フリーライターは約3分の1が年収200万円未満、過半数が年収400万円未満であることがわかります。
200万未満:32.0%
200〜400万未満:26.9%
400〜600万未満:21.5%
600〜800万未満:8.2%
800〜1000万未満:5.5%
1000〜1200万未満:2.3%
日本の平均年収は約430万円ですので、これらのデータだけをみれば、「フリーライターの半分以上が会社員の平均年収以下で働いている」という解釈が成り立ちます。
実際に、ネットを見れば「月収20万円以上稼ぐライターになるための〇つの方法」といった記事がたくさん見つかりますし、「頑張ってるのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書」という本まであります。
単純計算で月収20万円は年収240万円になりますが、会社員の平均年収よりずいぶん低いですよね。こういった記事や本があるということは「月収20万円を目指しているフリーライターが多い」ということ。やはり、世の中には低収入で働いているフリーライターが多いと想像できます。
ただし、フリーランスには年間所定勤務日数もなければ「定時」という概念もありません。
年収データだけを見ればフリーライターの年収はかなり低いように見えますが、実際には子育ての合間にライター業務を行っているような方も相当数含まれているはずなので、フリーランスと会社員の年収を単純に比較することはできないということを付け加えておきましょう。
会社員からフリーライターになって時給アップ
私自身は、一時中断しながらも(一時期会社員に戻ったため)通算4年ほどのフリーライター歴があります。
実は私も以前は「フリーライターは稼げない」というイメージを持ってしまっていた1人でした。
しかし、自分自身が「会社員⇒フリーランストラベルライター⇒会社員⇒フリーランスライター(いまココ)」というキャリアを歩んできて、以前よりずっと稼げるようになったため、「フリーランスライターの収入」に対する考え方が変わりました。
今の形でフリーランスとして働くようになってからまだ2ヵ月ほどですが、継続の定額案件などもあるので、自分の年収がどのくらいになるのかは想像がつきます。「このままいけば、日本の平均年収は超えるだろうな~」という感じです。
平均年収を超えることに大した意味があると思っていませんが、強調しておきたいのが「時間効率」。会社員時代に比べて働く時間を減らしているため、収入の絶対額がそれほど多いわけではありませんが、2021年1月にフリーランスに戻ってからの時間単価(時給)は、会社員時代の2倍ほどになりました。
突然ですが、あなたは自分の時間単価(時給)を計算したことがありますか?フリーランスは「所定労働時間」や「定時」という概念がないので、必然的に自分の時間単価(時給)や時間効率を意識するようになりますが、私自身、会社員時代は自分の時間単[…]
在宅フリーライターは通勤もないので、会社員であれば通勤にかかるはずの時間も自由に使えます。
自分の経験を踏まえると、「フリーライターは稼げないのか?」という問いに対する答えは、「フリーライターとして稼げるかどうかは人によるし、フリーライターでもやり方次第で稼げる」が結論になります。
実際に、SNS等では「月収50万円のライター」や「月収60万円のライター」など、フリーライターでも正社員と同等かそれ以上の年収を得ている人もたくさん見かけます。
フリーライターでもやり方次第で稼げる
単純に平均だけを見れば「フリーランスは稼げない」というイメージは正しいような気がしますし、月収20万円未満で頑張っているフリーライターがたくさんいるのも事実です。
しかし前述のように、フリーライターでもやり方次第で平均以上に稼ぐことは十分可能です!ただし、そのためにはある程度の努力や戦略が必要。漫然と文章を書くことを積み重ねても稼げるライターにはなれません。
私の場合、今でこそ会社員時代よりもはるかに効率良く働けるようになりましたが、最初にフリーライターになったのは成り行きで、経験も実績もコネもなかったため、下積み時代は本当に低収入でした…
フリーライターを始めたころは今より書くのも遅かったので、最初は月収10万円未満、時給換算すれば500円未満でした。
ですが、SNSやブログで情報発信をしたり、報酬の高い分野における知識や経験、コネを作ったりすることによって高単価の仕事が得られるようになり、今に至っています。
稼げるフリーライターになる上で重要なことは、「フリーライターは稼げない」という思いこみをなくす(心のリミットを外す)こと、そしてゴールから逆算して戦略的に知識やスキル、コネを作っていくこと、その他大勢と違うことをすることです。
専門的なスキルや知識はあるに越したことはありませんが、それらは稼ぐライターになるための必須条件ではありません。「稼ぐフリーライターになるためには具体的にどうすればいいのか」については、次回改めてお伝えしたいと思います。