大都市のほうが家賃が高いとは限らないドイツの不思議

ダーリンと二人暮らしのお部屋が決まりました!
2015年11月半ばにドイツに来て以来、ダーリンの実家に居候させてもらっていましたが、やはり他人との同居はやっぱり難しく、二人で暮らすための部屋を探していました。

見つかったお部屋はダーリンの実家と同じ町、近所です。
2DK・54㎡でお家賃は月480ユーロ。

東京と比べるとものすごく安い感じがしますが、ドイツはそもそも家賃がさほど高くありません。
そして、日本だと「都会に行けばいくほど家賃が高くなるのは常識」という感覚がありますが、ドイツでは必ずしもそうではありません。

首都で大都市でもあるベルリンは物価が安いことで知られているのです。

 

ベルリン家賃マップ

miet-map-berlin

お部屋が2つある70㎡のアパートの相場です。
中心部はさすがにそれなりのお値段ですが、はずれにいくと300ユーロ台なんてのもあります!

ベルリンは家賃だけでなく、飲食店の料金やスーパーの食料品なども含め全体的に物価が安いそうです。

 

ミュンヘン家賃マップ

miet-map-muenchen

そしてドイツの中でも家賃が高いことで知られているミュンヘン。
ベルリンと比べると歴然。
それでも70㎡でこの家賃なので、東京はやはり異常ですね。

 

南部のほうが家賃が高いドイツ

私たちが暮らしているのはドイツ南西部にあるフライブルクという街の近郊です。
このフライブルクもやはり家賃が高く、ミュンヘンと同等だと思われます。
フライブルクは愛媛県の松山と姉妹都市なのですが、松山よりもはるかに小さな姉妹都市です。

そんな地方都市の家賃が、首都の家賃よりも高いなんて、日本ではありえません。
なぜドイツではそんなことが起こるのか。

答えは単純でした。
南部に住みたがる人が多いから。
ものの値段が需要と供給で決まるのは世界の常ですね。

ではなぜ南部に住みたがる人が多いのでしょう。

1.温暖(あくまでもドイツ国内での相対比較です)
2.経済が強い(ミュンヘンやフライブルクのある都市は経済基盤が強いそう)
3.環境がよい(フライブルク周辺には黒い森エリアがあり散歩やハイキングが大好きなドイツ人には魅力なのでしょう)

寒冷な北部、特に経済基盤が弱い旧東ドイツ圏の人気は高くないようです。

ただ、ベルリンは前衛的でファッショナブルな街として知られていて、しかも物価が安いとあって、最近外国人のあいだでも居住地として人気が高まっているそうです。
自分の好みにさえ合えば、安く暮らせてラッキーな街といえるかもしれません。