ドイツに住んで実感!ヨーロッパ旅行は夏が断然おすすめな3つの理由

こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。

ドイツで一冬を越してつくづく感じたことがあります。それはヨーロッパを旅行するなら断然夏がいいということ。

「ドイツのクリスマスマーケットに行ってみたい」と言う人も少なくありませんが、さすがのクリスマスマーケットも冬に旅行するデメリットを埋めるほどの神通力はないと感じています。

よほどクリスマスマーケットにこだわりがあるとか、冬しか旅行の時間が取れないといった方以外、ヨーロッパ旅行は夏を強くおすすめします。

それはなぜか。今回は、ヨーロッパを旅するなら夏がおすすめな3つの理由をお伝えしたいと思います。

夏のヨーロッパは天気が良くてさわやか

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ドイツ・ミュンヘン

ヨーロッパの冬の寒さは厳しいですし、どんよりした天気の悪い日が多いです。一部の南欧を除き、ヨーロッパで冬に青空を見るのは難しいと思ってください。

私が住んでいるドイツ南西部はドイツで一番暖かい&晴れの日が多いそうなのですが、それでも真冬に連続して一時間以上外にいるのはキツイです。ドイツ北部や東欧、北欧などでは寒さがいちだんと厳しいことでしょう。

冬のヨーロッパでは、外にいるとあっという間に体が凍えてくるので、ちょこちょこカフェで休んだり、お店をひやかしたりしなければなりません。そんな状態だと観光も不完全燃焼になってしまう可能性が高いですし、何より体にこたえます。

さらに、ヨーロッパのホテルはそこそこのランクでもバスタブがないのが普通なので、冷えた体をお風呂で温めることが難しいという状況が追い打ちをかけます。

それにひきかえ、夏のヨーロッパは天気のいい日が多いですし、日本のように湿度が高くないのでとてもさわやかです。5年ほど前、7月下旬に一人でドイツを旅したとき、南部のミュンヘンのあたりは結構日差しが強かったですが、からっとしているのでほとんど汗をかかずに過ごせました。

厚手のコートやセーターなどが必要ない夏の旅行は、荷物も少なくて済み、身軽に旅ができるというメリットも侮れません。

夏のヨーロッパは日照時間が長い

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イタリア・ヴェネツィア

冬のヨーロッパは日本と比べるとずいぶん日照時間が短いです。私が住んでいるドイツ南西部では、12月は朝8時ごろにやっと日が昇って、夕方4時半ぐらいには日が沈んでしまう感じでしょうか。地域によってはもっと日が短くなります。

日照時間が短いと気分が暗くなるだけでなく、観光面でも物理的な制約を受けてしまいます。

オフシーズンになる冬のあいだ、ヨーロッパの観光スポットは早く閉まるところが多いですし、暗くなると町並みもよく見えません。せっかくの旅行なのに日照時間が短いせいで一日を有効に使えないのはもったいないですよね。

さらに、日照時間は旅の安全にもかかわってきます。

暗くなると危険度が増すというのは世界共通の現象。私は特に一人旅のときは暗くなってからは極力出歩かないようにしていますが、そうすると日照時間の短い冬のヨーロッパで活動できる時間帯がかなり限られてしまいます。

ひるがえって夏のヨーロッパは、日本とは比べ物にならないほど日が長いです。日没時間は地域によっても異なりますが、だいたい夜10時ぐらいまでは明るさが残っています。

今(5月初旬)でも夜9時くらいまで日があるので、一日がとっても長く感じられます。日照時間が長い夏のヨーロッパは、朝から晩まで安心して出歩けるのでとてもおすすめ。唯一のデメリットは、夜景を見るのが難しくなることぐらいでしょうか。

夏のヨーロッパは景色がいい

ドイツ・ヴュルツブルク
ドイツ・ヴュルツブルク

冬のあいだ、ヨーロッパ各地の木の多くがハゲになります。これは日本でも同じはずなのですが、ドイツに来てから「冬はハゲの木だらけで景色がよくないなぁ」と強く感じます。

日本ではあまり気にならなかったのに、ドイツに来てそれが目に付くのが不思議・・・冬のドイツはほとんどいつもどんよりと曇っているからでしょうか。

冬のハゲの木の風景よりも、夏の緑の木や花が咲いている木のほうがはるかに絵になりますし、空が青いかどうかというのは決定的な違いをもたらします。同じ景色でも、空が青いというだけで何倍も美しく見えます。

写真でもその差は歴然。「ヨーロッパのキレイな風景の写真を撮りたい」という方には、なおさら夏の旅行をおすすめします。南欧など一部地域を除き、冬のヨーロッパで撮った写真は、灰色の空のせいでなんだか残念な感じになるのは否めません。

ヨーロッパ旅行におすすめの時期(月)

ドイツ・ローデンブルク
ドイツ・ローテンブルク

これまで「夏」と言ってきましたが、夏とは具体的に何月のことなのか?

季節としての「夏」の定義とはちょっと違いますが、ヨーロッパを旅するなら5月下旬から9月までがおすすめです。

日本では4月は春本番、5月は初夏といった雰囲気がありますが、ヨーロッパでは5月上旬はまだ冬のような気候の日もあります。ヨーロッパである程度安定して暖かくなるのは5月下旬からと考えたほうが安全です。

7、8月はやはり観光のハイシーズンなので、可能であれば5月下旬か6月、あるいはやや日が短くなりますが9月をおすすめします。特に6月の日本が梅雨の時期にさわやかなヨーロッパを旅行するのは最高ですよ。

なお、一口に「ヨーロッパ」といっても南欧(スペイン、ポルトガル、マルタ、南フランス、南イタリアなど)は温暖なので冬でも比較的旅行がしやすいはずです。

冬は冬でクリスマスのデコレーションやクリスマスマーケットなど、夏にはない楽しみや一味違った雰囲気がありますし、航空券やホテルが安いというメリットもあります。

とはいえ、「快適に旅行したい」「限られた時間でたくさん観光したい」「ヨーロッパの美しい風景をベストな形で見たい」という方には夏が断然おすすめ!

ぜひ、日本よりもずっと過ごしやすい夏のヨーロッパを満喫してくださいね。

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