しばらくドイツを離れる前、ダーリンと過ごした最後の一日

こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。

ドイツを旅立ち、シンガポールに到着しました。空港に向かうときは「ついにこのときが来てしまった!」と思いましたが、シンガポールに着いてしまってからは結構淡々としているような気がします。

今日は、私がドイツを発つ前の最後の一日の過ごし方をご紹介したいと思います。「最後」とは言っても、また5ヵ月後にはドイツに戻る予定ですが。

コルマールでタルトフランベを食べる

pb120033

5ヵ月間ヨーロッパに戻ってくることはないので、せっかくだからどこかに出かけたいと思っていました。そこでフランスのコルマールに行くことに。ドイツ最後の日にフランスに行くっていうのもアレですが、ドイツ国内で日帰りで気軽に行ける場所があまりないのです…

私は正直ドイツで好きな食べ物というのはあまりないのですが、アルザス名物のタルトフランベはもう一度食べておきたいと思っていました。ちなみに「タルトフランベ」はフランス語で、ドイツ語では「フラムクーヘン」と呼ばれます。

コルマールの街をふらっと歩いていたら、あまり観光客向けっぽくないいい感じのレストラン「Le Palais Des Legendes」を見つけたので、そこに入ることに。ミルフィーユのように層になったサクサクのタルトフランベはやっぱり美味でした。

コルマールの街をお散歩

pb120076

コルマールにはこれまでに何度が行ったことがありますが、やっぱり何度訪れても心躍る可愛らしい街です。「ハウルの動く城のモデルでは?」と話題になり、近年日本でも知名度が上がりました。

美しい街並みを眺めながら歩くだけで幸せな気分になれます。街ではそろそろクリスマスムードが高まってきていました。

ただ、日本からわざわざ訪れるなら夏が断然おすすめです。秋冬は寒いというだけでなく、晴れることがめったにないので、美しい景色を100%楽しむことが難しいからです。特に写真に撮るとその差は歴然…

コルマールの可愛いカフェでお茶

pb120078

「ハウルの動く城」の冒頭シーンで登場した建物とそっくりな「プフィスタの家」の近くにあるキッチュなカフェ「Majessthe」に入りました。このカフェ、場所がいいわりに小さなお店なので入れないことも多いのですが、私たちが行ったときはとても空いていて、初入店。

内装がとっても可愛くて、この空間にいるだけで楽しくなります。りんごのタルトタタンとクスミティーをいただきました。

タルトタタンはクリームの量にびっくりしましたが、超フワフワの重くないクリームで、あっさり食べられました。タルトに載っているりんごのコンポートも素材を生かした優しい味で美味しかったです。


家で「天空の城ラピュタ」を鑑賞

breakfast

夜、家でダーリンが前日に買ってきた「天空の城ラピュタ」のDVDを観ました。ダーリンは何年も前に観たことがあったらしいんですが、私はまったくの初めて。

ジブリの映画って、一応はハッピーエンドでも、観終わった後少し複雑な気分になるものが多いですね。愛や友情、素直な心といったアニメ映画にありがちのメッセージだけではなく、環境破壊や戦争へのアンチテーゼの意味合いが強く、そういう問題は現在進行形でこの世界にあるからです。

「ジブリ映画のメッセージっていつもだいたい同じだなぁ」と思いますが、繰り返し伝え続けないといけないのはやはりそういった普遍的なメッセージなんですよね。いずれにせよ、ダーリンとソファに並んでひとつの体験を共有するのは素晴らしい時間でした。

普通のことが最高に幸せだった一日

heart

結局、この一日はちょっと外出して、夜に家で映画を観たというだけです。休日としては特別な過ごし方ではないと思いますし、合間にそれぞれ勉強や仕事もしていました。

とはいえ、ダーリンの大学が忙しくなったこともあって、休日でもめったに出かけることがないので、こんな風な過ごし方はとても贅沢で特別に感じられました。

「明日からダーリンと離ればなれ」と思うと、とても切なかったですが、ダーリンと一緒にいられることの幸せを心の底から感じました。

「ダーリンと離れるのが辛い」という気持ちと、「一時離ればなれにはなるけれど、こんな奇跡のような関係に恵まれて幸せだ」という気持ちとが混ざり合って、板挟みのような心境でしたね。「生まれてこのかた、こんなに複雑な心境になったことがあっただろうか」と思いました。

でも、今回ドイツを離れることになった一件のおかげで、改めて何気ない日常のありがたみを再確認できました幸せって、高級レストランに行くとか、何か特別なことをする必要はまったくなくて、大切な人と一緒に、大切に時間を使うだけで十分なんですよね。

毎日顔を合わせているとその幸せに慣れてしまいがちですが、「こんなかけがえのない幸せに、いつまでも新鮮な気持ちで感謝できる自分でありたい」と改めて思った一日でした。