これまで、ドイツ人ダーリンとの結婚手続きに奮闘している模様をお伝えしてきました。
昨日(2月2日)、私たちにとってのビッグニュースが飛び込んできました。ドイツの裁判所で、私の日本における過去の離婚がついに承認されたというのです。
ついに私たちの結婚の許可が降りた!
これまでの経緯をご存じない方には何のことやらと思われるでしょうが、ドイツ人と結婚する場合、ドイツ以外の国で結婚歴がある人は、ドイツの裁判所で過去の離婚の承認を受けなければならない場合があるのです。
私の過去の離婚が承認されたということは、「私たちの結婚の許可が降りた」とほぼイコールです。
前回「ドイツ人ダーリンとの結婚への道 vol.2」で、私の過去の離婚の承認を申請したところまでを書きました。(私たちが行っている結婚手続きのプロセスに興味がある方はvol.1をご覧ください。)
ドイツの市庁舎で申請を行った(承認自体は裁判所が行います)ときには「2、3ヵ月ほどかかる」という話だったのですが、実際にはなんと10ヵ月もかかりました。「2、3ヵ月」と聞いたときですら「そんなにかかるの!?」と思ったんですが。
しかもまったく埒が明かないので、昨年末に弁護士を雇ってです。弁護士を雇ってからも1ヵ月かかりました。
外国における離婚を「承認」したがるドイツの謎
結婚手続きごときに弁護士なんて・・・日本人同士の結婚なら(手続きだけなら)一時間でできるのに、なんてアホらしい・・・とガクッときてしまいました。
そもそも、ドイツの裁判所が外国における離婚を承認する意味がわかりません。「ドイツで離婚するためには裁判必須だから、外国で裁判なしに成立した離婚はウチ(ドイツ)が承認しないと」という理屈らしいんですが、自国のルールを他国に当てはめる必要性があるんでしょうか。
だって、結婚するときに重要なのは「当事者が現在独身で結婚できる権利がある」ということですよね。
私が今結婚するうえで何ら支障がないのは戸籍謄本を見れば明らかですし、ドイツが「日本のコセキなんてわかんないよ~」っていうなら、独身証明書だって出せます。(独身証明書は、戸籍謄本や住民票のようにどこの自治体でも必ず発行しているというものではありませんが、近年は婚活需要もあって発行している自治体は多いです)
なのに、(私から見れば)そんな簡単なことに10ヵ月も・・・
日本のように家族登録制度がきちんと整備されていない国から来て、その人が本当に独身かはっきりしないという場合、「承認」というプロセスをとるのもわかりますが、日本人にそれは必要なのか・・・
百歩譲って「承認」というプロセスをとるにしても、もっと早くできないのか・・・早くできないなら、なぜせめて滞在許可を延長してくれないのか・・・そもそも「離婚の承認」って、具体的に何をしているのか・・・
おっと、なんだかドイツに対する愚痴になってしまいましたね。これまで10ヵ月鬱憤を溜めてきたので、今回だけは許してください。
ちなみに、私たちの周囲のドイツ人も、市庁舎の担当者でさえも、「なぜ裁判所がその程度の手続きにこんなに時間をかけるのか理解不能」だそうです。ダーリンから私たちの事情を聞いたたくさんの人が怒ってくれたそうで、それはありがたかったですね。
ひょっとしたら、私が住んでいる地域を管轄する裁判所(カールスルーエ)が特別難しいところなのかもしれません。(ドイツは連邦制なので、地域によって行政の対応やルールががまちまちです。さらには同じ役所でも担当者によって言うことが違うという話もよく聞きます。)
正直、もう「カールスルーエ」という地名を聞いただけでモヤモヤが・・・
とにかく、この一件は、私にとって今のところ最大のインパクトを伴うドイツ体験となりました。まぁ、何事も経験ということにしておきましょう。
今年の3月か4月には結婚できる、はず!
今後のプロセスとしては、ダーリンが自身の婚姻要件具備証明書をゲットして、3月に日本に来るときにその書類を持ってくる→ダーリンの婚姻要件具備証明書をドイツ語から日本語に翻訳→日本で婚姻届を提出という流れになります。
なので、ダーリンが日本に来る3月か、遅くとも4月上旬には結婚できるはずです。日本で結婚が成立しても、その結婚をドイツで承認してもらい、ドイツの配偶者ビザをゲットしなければならないのでまだ気を抜くわけにはいきませんが。
とにもかくにも、これで結婚に向けて大きく前進しました。本当に10ヵ月、長かったです。
一体いつになったら結婚できるのか、この先もまた今のようにダーリンと離ればなれになってしまうのか、不安に思うときもありましたが、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございます。
そういえば、先月、台湾の愛の神様「月下老人」に「ダーリンとの結婚手続きが無事に進みますように」とお願いしたんでした。月下老人殿、改めてよろしく頼みます。