「外国人=欧米人」!?ここがおかしい、国際恋愛・結婚の指南記事

こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。

北ドイツ、バルト三国、コペンハーゲンの旅を経て、現在ケルンにいます。今日3週間弱ぶりの帰宅。久しぶりにダーリンに会えるのが楽しみです。

実は、最近気になっていることがあります。それは、国際恋愛や国際結婚に興味がある女性に向けたネット上のアドバイス記事は、非常におかしなものが多いこと。

読んでいるとあまりにもつっこみどころが多いので、ある意味とても面白いのですが・・・本気で国際恋愛・国際結婚を叶えたいと思っている人は、鵜呑みにしないほうがいいと思う点が多々あります。

外国人男性=欧米人男性!?

一番よくあるおかしなパターンが、「外国人男性」と書いてあるにもかかわらず、内容を見ると欧米人男性を想定しているとしか思えないことです。

実際、国際恋愛や国際結婚に憧れる日本人女性は、欧米人男性との恋愛を想像していることが多いのは事実ですが、日本人が「外国人」というとき、それは日本人以外の全世界の人を指します。世界の人口約74億人のうち、日本人はおよそ1億2700万。当たり前ですが、日本人よりも「外国人」のほうがはるかに多いのです。

「外国人男性は言葉ではっきり伝えてくれる素直な人が多い」と書かれている記事がありましたが、地域も国も多岐にわたる人々を「外国人」としてひっくるめて論じるのは不可能。これが「欧米人男性」に限定されていたとしたら、だいたい正しいといえますが、世界には日本人と同じかそれ以上に感情表現が奥ゆかしい人々もいます。

こういう記事を見ると、欧米人男性について書くなら、なぜ「欧米人男性」と対象を限定しないのか、不思議でなりません。そういった記事を書く人には、外国といえば欧米しか目に入っていないのかもしれません。

外国人男性=英語話者!?

「彼氏とうまくコミュニケーションをとるために英語のスキルは欠かせない」などと書かれていることがありますが、これは間違いです。というのも、それは相手の外国人が日本語ができず、かつ英語話者である場合に限られるからです。

外国人であっても流暢な日本語を操る人もいますし、日本語も英語もできない人だっています。英語が話せれば世界の多くの人とコミュニケーションがとれるのは事実ですが、国際恋愛や国際結婚に必ずしも英語力が必要、あるいは英語力さえあれば十分というわけではありません。

具体性ゼロのアドバイス

突っ込みどころの多い国際恋愛・国際結婚の指南記事の傾向として、具体性のないアドバイスが多いことが挙げられます。たとえば「文化の違いを理解する」と書いておきながら、どうやって理解を深めればいいのかがまったく書かれていないなどです。

国際恋愛・国際結婚において文化の違いを理解することが大切なのは間違いありませんが、それが大事であろうことは誰にでも想像がつくことです。「文化の違いを理解しましょう」だけでは何のアドバイスにもなっていません。

私自身は、ドイツの文化や習慣などで疑問に思うことがあればその都度聞いたり、ダーリンの言動で(マイナスの意味で)「あれ?」と思うことがあると、「それは私(日本人)には〇〇という風に感じられるんだけど、ドイツでは普通なの?」などと確認したりするようにしています。

本人にはまったく悪気がなくても、異なる文化で育った相手には失礼に感じられたり、冷たく感じられたりするので、「はぁ!?」と思うことがあってもすぐに感情的にならずに相手の言動の意味を確認することが必要だからです。

ポジティブに相手の文化や習慣を知ろうとすることも大切ですが、こと恋愛となると、むしろ文化の違いが2人の関係に悪影響を与えないよう水際で食い止めることのほうが重要だという気がします。

国際恋愛・国際結婚では、文化の違いをプラスに転換できれば、最高にエキサイティングな関係が実現できます。

逆効果になりかねないアドバイス

なかには、「そのアドバイス危険じゃない!?」と思うようなものもあります。例えば、「外国人男性が思う日本人女性像は、男性を立てて尽くしてくれる女性。昭和の女性を見習って男性の心をくすぐりましょう。」というアドバイスを見かけました。これは、3つの意味でどうかと思います。

まず、日本人女性に対し、「男性を立てて尽くしてくれる」というイメージを抱いている外国人男性がいるのは事実ですが、そんな男性の期待に応えるために頑張ることが自分のためになるのかということです。

もともと尽くすのが好きな人ならいいですが、そうでない人が無理をして理想の「大和撫子」を演じようとすれば、自分が自分ではなくなってしまう恐れがあります。

次に、「男性を立てて尽くしてくれるから日本人女性が好き」という外国人男性と本当に付き合いたいのかという問題があります。

私自身、日本人女性に妙な幻想を抱いている外国人男性に遭遇したことが何度かあります。そのうちの一人は、オタクっぽいベルギー人男性。彼は日本に行ったことすらないにもかかわらず、「絶対に日本人女性と結婚したい」と言うのです。さらには、ちょっと立ち話をしただけの私に「結婚前提で付き合ってくれ」とも持ち掛けてきました。

個人的な経験からいえば、魅力ある外国人(特に欧米人)男性は、男性を立てて尽くしてくれる女性よりも、自立していて手ごたえのある女性を求める人が多い印象を受けます。(「魅力ある男性」の基準は主観ですが・・・)反対に、「尽くしてくれる女性が好き」という欧米人男性は恋愛経験に乏しく、日本人女性、はたまた女性全般に幻想を抱いている傾向があるように感じられます。

さらには、欧米人男性との付き合いにおいては、女性が気を利かせて男性の世話を焼き過ぎると妙に映ることがあります。欧米では、特に公の場では男性が女性をケアするのが一般的。女性が男性の靴を揃えたり、お酌をしたり、こまごまと世話を焼き過ぎると、相手の男性から「レディーファースト」を実践する機会を奪ってしまうだけでなく、卑屈な印象を与えてしまいかねません。

欧米人男性との恋愛に限定していうなら、尽くすことよりも相手の男性の優しさを笑顔と感謝で受け取ることのほうが大切だと感じています。

相手に対する気遣いと思いやりが大切なのは世界共通ですが、テクニック的に「尽くす女」を演じても、あまりいい結果に結びつかないでしょう。


国際恋愛をしたことがない人が書く指南記事に注意

これまで挙げたような記事を見ていてわかるのは、記事を書いている人に国際恋愛の経験がないことです。それどころが、「外国人とまともに会話したことすらないのでは」と思うことすらあります。

私自身ライターをしているのでわかりますが、ネットの記事というのは、その分野に対する特別な知識や経験がない人が、ただ与えられたお題に対して書いたという性質のものが少なくありません。国際恋愛・結婚指南記事でも、自身にはまったく経験がないにもかかわらず、イメージだけでそれらしいことが書かれているものが多々あるのです。

国際恋愛・国際結婚をされている方のブログであったり、自身の経験に基づいて書かれている有益な記事もありますが、経験のない人が思い込みで書いている記事は要注意です。

国際恋愛・国際結婚をしたいと思っていて、ネットの記事を参考にされたい方は、経験に基づいた具体的なアドバイスが書かれているもの、あるいはどんな人が書いたものなのかがはっきりしている記事(署名記事)を参考にされるといいと思います。

もちろん、人が書く以上はその人の主観やその人だけの経験が反映されるので、経験者だからといって偏りのない記事が書けるというわけではありませんが、経験者のアドバイスならば、あまりにも的外れであるとか、具体性がまったくないということは少ないはずです。