国際恋愛・結婚は日本ではまだまだ珍しがられることも多いもの。
私は日常生活の中でダーリンがドイツ人だということを自ら明かすことはほとんどありません。でも、旅先などで知り合った人と「どこから来たんですか?」なんていうやりとりの中で、「ドイツで何をしているのか」「なぜドイツに住んでいるのか」を聞かれ「夫がドイツ人だから」と言うことがあります。
するとやはり、日本人同士の恋愛・結婚とは違うリアクションが返ってくることが多々あるのです。そこで、「夫(彼氏)がドイツ人だと言うとよく言われること」をご紹介しましょう。
「素敵ですね」「ロマンティックですね」
相手が女性の場合、まず言われることが多いのがこんなセリフ。
もともと国際恋愛や結婚に憧れていたわけではなく、単に成り行きでそうなった私からすると「なぜ国際結婚というだけで素敵とかロマンティックとか言われるんだろう」と思ってしまいますが、やっぱり国際恋愛・結婚にはなんとなくそういうイメージがあるんですよね。
私がそう言われることを期待していると思って、リップサービスとして言ってくれている人もいるのかもしれませんが・・・
こんなセリフが返ってきたときに気になるのが、「相手が欧米人ではなく、スリランカ人とかだったらどうなんだろう」ということです。
なぜスリランカ人を例に挙げたのか自分でもよくわかりませんが、ダーリンと出会うよりも前にスリランカを旅行した際に乗った観光列車の乗務員から「結婚を前提に付き合ってくれ」というようなことを言われたからかもしれません。ちなみに、その男性とは列車内で少し会話しただけで、深い関係になったわけではありません。
話が脱線しましたが、一般的にロマンティックなイメージを持たれている欧米人男性ではなく、しかも多くの日本人が「どこにあるの?」と言うような国の男性がパートナーだったとしたら、どんな反応になるんでしょうか。それはそれで(言っている本人も何がどうすごいのかよくわからないまま)「すごいですね!」と言われそうな気もしますが。
「どこで知り合ったんですか?」
これは相手が男性の場合でもよくされる質問です。私自身、ダーリンと出会う前に国際結婚・恋愛をしているという人に会ったらそんな質問をしたんじゃないかと思います。外国人とどこで出会ってどんな風に恋愛に発展するのか、想像がつきませんでしたから・・・
国際カップルの出会いは、大学の国際交流パーティーで知り合ったとか、パートナーが旅先で立ち寄ったカフェのスタッフだったとか、パートナーがホストファミリーの友人だったとか、色んなケースがあって、聞いてみると本当に面白いんです。「カップルの数だけドラマがあるなぁ」と思います。
このブログを以前から読んでくださっている方はご存じの通り、私たちは長野で同じホステルに泊まったことが縁で出会いました。それを言うと、「映画みたい」とか「ドラマみたい」と言われます。(関連:「運命の一日、19歳のドイツ人ダーリンと恋に落ちた日」)
私自身、自分の人生にそんな劇的なことが起こるなんて、想像もしていませんでした。こんな話になったときは、「人生何が起こるかわかりませんねぇ」と言っています。
「どっちからアプローチしたんですか?」
「どこで知り合ったんですか?」からの流れのなかで聞かれることのある質問です。
この質問に対し、私は「う~ん、特にどちらからというのはないんですよねぇ・・・自然に意気投合したような感じで」と答えていますが、ダーリンと出会う前、自分がこんな質問を投げかけた側だったら「どちらともなくなんて、あり得ないでしょ」と思ったかもしれません。
でも、私たちの場合は本当にお互い同時に相手に惹かれていたので、一見煮え切らないような私の回答は率直な本音なのです。
とはいえ、当初私が自分より8歳も年下の外国人であるダーリンとの恋愛に若干尻込みしていたことを考えると、ダーリンからの積極的なアプローチあっての急展開だったといえるかもしれません。
「何語で会話してるんですか?」
これは国際カップルに対するごくごく素朴な疑問ですね。何語で会話するかというのはカップルごとに違うので、私も国際カップルに会ったらついしたくなる質問です。
ちなみに私たちの場合は、日本語65パーセント、英語30パーセント、ドイツ語5パーセントくらいでしょうか。知り合った当初はほぼ英語で会話していましたが、ダーリンの日本語が上達するにつれて日本語の割合が増えてきました。
ドイツに住んでいながらおもに日本語を使うというのは変に思えるかもしれませんが、現時点の私たちの将来設計においては、ダーリンの日本語習得の重要度がとても高いため、できるだけ日本語で会話するようにしています。とはいえ、さすがにもう少しドイツ語の割合を増やしたほうがいいですね。
「(パートナーの)写真ありますか?」
夫(彼氏)が外国人と言った瞬間、一気に野次馬的な好奇心が高まる人がいるようです。私はそんな自分の興味に素直な人はまったく嫌いではないのですが、なかには「なんて失礼な!」と感じる人もいるかもしれません。
普通、相手のパートナーがどんな男性か気になるのはもとから付き合いのあった友人に彼氏ができたとき、あるいは相手のことを色々と知るなかでパートナーの存在が気になってきたときではないでしょうか。
初対面ですぐに相手のパートナーの写真が見たいなんて思うことはあまりないですよね。でも、パートナーが外国人とわかると急に食いついてくれる人がいて、「日本では国際恋愛・結婚ってなんだかんだ言って珍しいんだなぁ」と思うことがあります。
人種や国籍によっても違う国際恋愛・結婚へのリアクション
今回挙げたリアクションは、基本的に相手が日本人の場合のパターンです。たとえば相手がヨーロッパ人の場合、夫(彼氏)がドイツ人だと言っても「どこで知り合ったんですか?」とか「何語で会話してるんですか?」と聞かれることはあっても「素敵ですね」とか「ロマンティックですね」と言われることはまずありません。
陸続きの上、多民族国家の多いヨーロッパでは、国際恋愛や結婚は日本ほど珍しくないので、国際結婚自体に対しては「ふ~ん、そうなんだ」というリアクションです。ただ「ホステルで出会った」というと「ドラマみたい」と言われることはあります。
また、ヨーロッパ人から「どっちからアプローチしたんですか?」とか「写真ありますか?」と聞かれたこともありません。もっと親密になれば別かもしれませんが、初対面のスモールトークでそんな踏み込んだ質問をするヨーロッパ人はなかなかいませんね。単純にそこまで興味がないだけかもしれませんが・・・
中国人、韓国人、台湾人など東アジアの人々の反応は日本人とかなり似ていて、国際結婚というだけで珍しがられて色々聞かれることが多いです。そんな反応を見ながら、「国際恋愛・結婚にどう反応するかにもお国柄が表れるんだなぁ」と密かに楽しんでいます。