役所での結婚式必須、ドイツの結婚は日本よりはるかに「重い」!

こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。

ドイツ人ダーリンとの結婚への道、実録vol1.~外務省に行ってきた!」などでドイツ人との結婚手続きが大変だというお話をしてきました。でもドイツでの結婚は、ドイツ人同士のカップルであっても、日本に比べるとはるかに面倒なんです。

紙一枚で結婚できる日本

婚姻届け

みなさんもご存じでしょうが、日本における結婚手続きは婚姻届を提出するだけです。婚姻届の用紙は、わざわざ役所に行かなくてもネットからダウンロード&プリントしてOK(ただしA3用紙という規定はあり)。

日本の婚姻届には、もちろん決まったフォーマットというのはありますが、それを守れば独自のデザインを施すことも可能で、結婚情報誌「ゼクシィ」などでは、付録でかわいい婚姻届がついてくることもありますね。

婚姻届の提出は常時受け付けていますし(窓口が閉まっているときは当直室のようなところで提出)、戸籍謄本さえ用意しておけば本籍地でなくても全国どこでも好きなところで提出できます。

さらには、自ら出向かずとも役所に婚姻届を郵送してもいいというお手軽さ!日本の結婚手続きってなんだか緊迫感がないというか、ゆるいですね。

役所での結婚式必須、紙一枚では済まないドイツの結婚

結婚指輪

ドイツでは、たとえドイツ人同士のカップルであっても日本よりはるかに面倒な手続きを踏むことになります。

まず、結婚するときには戸籍役場での結婚式が必須になります(だいたいは市庁舎)。近親者を呼んで婚姻証明書にサインするという20~30分の儀式ではありますが、日本のように「式はいっさい挙げず、用紙を提出するだけ」というわけにはいきません。教会など別の場所でも式を挙げたい場合は、この戸籍役場での結婚式の後日に改めて挙げることが普通のようです。

ちなみにドイツでは教会税なるものがあって、正式にクリスチャンでいることには税金がかかります。そしてクリスチャンでもない人が「教会はステキだから」とドイツでの教会式を希望しても普通は許可されません。

戸籍役場での結婚式は予約が必要で、希望通りの日時にはできないこともあるのだとか。役場での婚姻申請には費用がかかり、夫婦の双方がドイツ国籍なら33ユーロという情報や約200ユーロという情報もあり、いくらなのかは定かではありません。町によっても違うのでしょう。

ドイツ人男性とドイツで結婚された日本人女性のブログでは140ユーロ(約18000円)払ったとの体験談がありました。

いずれにせよ、紙一枚の結婚ならタダでできるのが当たり前の日本の感覚からすると、「結婚の申請が有料!?ほんと!?」と驚きではあります。

ドイツでの結婚は「重い」!!

こういった制度の違いだけでなく、自分自身の体験からも「ドイツの結婚は重みが違うなぁ」と感じています。

先日ダーリンとの結婚手続きのために市庁舎に行った際、担当者から「あなたたちは兄弟ではないか、血縁関係にないか」という質問をされました。日本人の私とドイツ人のダーリン。血縁関係にないのはどう見ても明らかなのですが、本来はドイツ人カップル向けの質問なのだと思われます。

日本と比べてドイツという国では「結婚」自体の重みというか本気度が違うように感じられます。制度自体が「結婚って簡単なもんじゃないんだよ!」と言っているような・・・

現代のドイツでは、キリスト教色が薄れてきているとはいえ、「一度結婚したら一生添い遂げるのが当たり前」というキリスト教的価値観に基づいて結婚制度が整備されているように思います。古くは通い婚など自由な結婚の形態があった日本とは、根っこの部分が違います。

おわりに

ドイツでは結婚しないパートナーシップ、いわゆる「事実婚」も多いですが、それはドイツでは結婚も離婚も大変であることと無関係ではないでしょう。

結婚制度がゆるーい日本から来た私は「面倒な国の人と結婚することになったなぁ」というのが正直なところです(笑)(関連:「ドイツでは、離婚も日本のように紙一枚ではいかない」)

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