ペットネームはネズミちゃん?ドイツ人カップルの愛称・呼び名

こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。

今回のテーマはドイツ人のペットネームについて。「ペットネーム」と言っても犬や猫の名前のことではなく、カップル間の愛称のことです。

日本ではペットネームという概念自体があまりないですね。名前や名前をアレンジしたニックネームがほとんどで、みんなが使う共通のペットネームはほとんどありません。私が思いつくのは女性が男性に使う「あなた」くらいでしょうか。それすらもはや死語と化しつつあるような気がします。

一方英語圏ではたくさんあります。”honey” “baby” “darling” “sweetheart” などなど・・・さて本題になりますが、ドイツでも恋人や夫婦間でペットネームを使うことはとても一般的です。

Schatz(シャッツ)

ドイツにおけるペットネームとして、最もよく使われるのが、「宝物」という意味の”Schatz(シャッツ)”。これは男女共通で恋人や夫婦間で使える表現で、親から子どもに対しても使います。

使い方としては、”Ich liebe dich, Schatz.”(「愛してるよ、僕の宝物」)といった具合です。

日本語に訳すとなんだかくすぐったいですね・・・やっぱり日本語や日本人って、こうしたストレートな甘ーい表現にはあまり向いていない感じがします。

Mausi(マウジー)

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“Maus(マウス)”とはズバリ「ネズミ」。なので“Mausi”は「ネズミちゃん」という感じになるでしょうか。

日本にいる頃ダーリンにドイツのペットネームの種類を教えてもらったときは、「マウジー」って花の名前かなにかだと思っていました。いざドイツに来て「マウジー」が「ネズミ」だと知ったときの衝撃といったら!

ダーリンに「マウジーってネズミちゃんって意味だったの!?」って言ったら、その翌日LINEで「僕の鼠ちゃん」と送られてきました。漢字にすると可愛いどころか「駆除される対象」って感じがしてしまうんですが・・・

これは男性が女性に対して使う愛称で、ダーリンのお父さんもお母さんに対して時々使っています。「マウジー、そんなことしちゃだめでしょ」といった感じです。

父親が愛娘に対して使うこともあり、ドイツで買ったドイツ語のテキストにそのような場面が登場しました。

Hase(ハーゼ)

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“Hase”は「うさぎ」のこと。どちらかというと女性が男性に対して使う表現のようなのですが、ダーリンは実際にこの愛称を使っている人を見たことはないそう。

ダーリンいわく、”Schatz”と”Mausi”がやはりもっとも一般的なのだとか。あとは「愛する人」「ダーリン」と言った意味で”Liebling”という表現もあるようです。

中高年カップルもペットネームを使う

日本人の感覚では、「甘ーいペットネームを使うのは若いカップルだけ」というイメージがあるかもしれません。

ところが、ドイツでは若いカップルだけでなく、何十年も連れ添った中高年カップルのあいだでも”Schatz”や”Mausi”などのペットネームを使います

日本では、特に子どもが生まれてからは、夫婦は「父親と母親」になりがちですが、ドイツ人にとってのパートナーシップとは、生涯男と女であることが理想。60代、70代になっても、”Schatz”、”Mausi”と呼び合って、手をつないで歩くカップルがたくさんいます。

日独カップル、私たちの呼び方

余談にはなりますが、日独カップルの私たちの場合。私はダーリンのことを「ダーリン」と呼んでいます。英語発音の”darling”というよりは、あえて日本語発音の「ダーリン」です。

あとは時々ふざけて”Mein Hase(私のうさぎ)”も使いますね。ダーリンはウサギのように鼻をひくひくするのが得意なので。私がどう頑張ってもあのスピードと安定感にはかないません。

そしてダーリンは私のことを基本「ぼぼ」、ときどき”baby”と呼び、”Schatz”や”Mausi”は数えるほどしか言われたことがありません。

おわりに

各国のペットネームを紐解いてみると、「それはいったいどこから来たの?」というような意外なものや意味不明なものがあって、なかなか面白いですね。もっと他の国のペットネームも知ってみたいなという気がします。

ドイツ人の巨漢の男性が”Mein Hase(私のうさぎ)”なんて呼ばれているところを想像すると、なんだか不思議な感じがしてしまいますが・・・

はるぼぼ

ドイツの意外な恋愛事情が楽しくわかる