現実は時に残酷…行ってがっかりした海外の旅先5選

  • 2016年11月19日
  • 2016年11月19日
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こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。今日のテーマは「行ってがっかりした旅先5選」。

できるだけポジティブな情報を発信していきたいという思いと、トラベルライターという仕事柄からも、このテーマについて書くかどうか、正直迷いました。

でも、どこに行こうか迷っているとき、「ここがよかった」という情報だけでなく、「ここにがっかりした」という体験談も役に立つことがあるものです。私自身、他の方のがっかり体験談が参考になったこともありますし、個人ブログだからこそ書ける内容でもあるので、やはりご紹介しようと思います。

パリ(フランス)

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ルーブル美術館やパレ・ガルニエ(オペラ座)など、パリには一つひとつがとても見ごたえのある観光スポットがたくさんあります。

それは、「初めてのパリならここがおすすめ!パリで感動したスポットベスト5」でもご紹介した通りで、ルーブル美術館やオルセー美術館など、「世界に名だたる美術館をハシゴしてアートにどっぷり浸かりたい」という方にはパリはとても魅力的な旅先です。

でも、パリはロマンティックなイメージがあるからと、「ヨーロッパの美しい街並み」への漠然とした期待からパリを訪れることはおすすめしません。

なぜなら、パリの街並みは美しくないからです。もちろん一つひとつの建物のなかには美しいものも多いのですが、パリには落書きが多く、ゴミも多いので、街全体の景観として特別美しいとはいえません。

清潔な街に慣れている日本人が、「花の都パリ」「世界一ロマンティックな街パリ」という理想化されたイメージを抱いてパリを訪れると、その現実にショックを受けるかもしれません。(関連:「期待しすぎ注意!花の都(?)パリでがっかりした7つのこと」

ルーブル美術館など、「パリでしか見られないものを見たい」という具体的な目的があればいいと思いますが、ヨーロッパの美しい街並みが目的なら、チェコのプラハやオーストリアのウィーンなどのほうがよほどおすすめです。それよりも少し渋い雰囲気にはなりますが、ドイツのハイデルベルクもとっても素敵ですよ。

また、「とにかくフランスに行きたい!」ということであれば、個人的にはプロヴァンスやコート・ダジュールなどの南仏や、アルザス地方がおすすめです。

特にアルザス地方は、カラフルな木組みの建物が並ぶ街並みが本当に可愛らしく、私のお気に入りです。ストラスブールやコルマールといったメジャーどころだけでなく、リクヴィルやエギスハイムといったアルザスの村々にもぜひ足を運んでみてください。

ジャカルタ(インドネシア・ジャワ島)

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インドネシアの首都ジャカルタは、ひょっとしたら私が今まで行ったなかで最も苦手な街だったかもしれません。あくまでも次の目的地に向かうための中継地点として滞在しただけで、もともと期待はしていませんでしたが、ひどい渋滞と空気の悪さには心底辟易しました。

ジャカルタでは、旅行者が使いやすい公共交通機関が整備されていないので、普通の旅行者ならばタクシーを利用することになりますが、距離的には近くでも渋滞のせいでタクシーがなかなか前に進みません。

じゃあ歩けばよいかというと、道路が車優先にできているので、歩行者が渡るのはままならないような道がありますし、空気が悪いので長く歩く気にもなりません。

大した観光スポットがあるわけでもないので、特別な目的でもない限り、わざわざ多大なストレスを抱えながらジャカルタを旅行する意味はまったくないと思います。


ジョクジャカルタ(インドネシア・ジャワ島)

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ジャカルタと同じく、インドネシアのジャワ島にある古都がジョクジャカルタです。世界遺産に登録されている世界三大仏教遺跡のひとつ、ボロブドゥール寺院遺跡群への拠点となる街であり、世界遺産のプランバナン寺院があることもあって、ジャワ島のなかでは外国人観光客が多い街です。

ガイドブックで「インドネシアの京都」「情緒のある街」と紹介されていたので、それなりに期待感を持って行きましたが、街がホコリっぽくて、人が多くて歩くのに苦労したという印象しか残っていません。ジャワ島は全体的に空気が汚く、それはジャカルタよりはこじんまりとしたジョグジャカルタも同じでした。

ジョグジャカルタでは、歩行者はアーケードの下を歩くことになりますが、その道がとても狭く、その割には人が多いので歩くだけでストレスが溜まります。

さらには、バリのご飯がおいしかった記憶から、「インドネシアの料理はおいしい」と思っていたのですが、ジャワ島ではちょっと高級なレストランにでも行かない限り、おいしいものに出会えなかった挙句、エジプトでもインドでも大丈夫だった私がお腹を壊しました。(たまたまかもしれませんが…)

仏教遺跡が目的なら、「絶対にボロブドゥールとプランバナンを見たい!」というのでない限り、カンボジアのアンコール遺跡群(アンコール・ワット)や、ミャンマーのバガンを優先されることをおすすめします。

また、インドネシアでどこかに行くなら、やはりバリ島がおすすめです。海あり山あり、ご飯もおいしく、独特のエキゾチックな文化が根付くバリはとても楽しかったです。

マンダレー(ミャンマー)

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マンダレーには、世界三大仏教遺跡のひとつ、バガンを訪れるための起点として滞在しました。正直「ここは無理」と思った場所です。(動き方を間違えたせいもありますが)

ガイドブックで見た限りは、それなりに観光スポットがありそうだったので、バガンだけでなくマンダレーでも観光できるようにプランを組みました。

ところが、マンダレーは交通がカオスすぎて歩行者が道を渡るのが本当に怖いです。マンダレーでは、ホテルで自転車を借りてダーリンと回ったのですが、無秩序な道路状況と苛烈な日差しのせいで、街中を自力で移動するのはかなり過酷です。

おまけに、街中に休憩できるようなカフェがない(エアコンがきいていて、涼しく清潔な場所はホテルのティールームにでも行かないとありません)ので、涼むこともままなりません。ミャンマーは、まだまだ、エアコンのきいた空間で庶民が休憩するほど豊かな国ではないのです。

観光スポットは、それなりに面白い場所もありますが、そこまで苦労して訪れるほどでもないと思います。ちなみに私は、マンダレーを観光した日、熱中症に見舞われました。

バガンを訪れる拠点としてマンダレーへの滞在を考えるなら、マンダレーの滞在は最小限にして観光をスキップするか、マンダレーを観光するのなら自力で動こうとせず、タクシーをチャーターするなどしたほうがいいと思います。

プーケット(タイ)

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雨季に行ったせいもありますが、日本のタイレストランなどに貼られているプーケットのポスターと現実とのギャップに驚きました。奇抜なクラブなどが並んでいて街並みに品がないだけでなく、タイとは思えないほど物価が高いです。

「プーケットタイム」と呼ばれるように、プーケットにのんびりした癒し系のイメージを抱いて行くととてもがっかりします。

もちろん、プーケットのなかでもどこに行くか、あるいはいつ行くかによって景色や雰囲気は異なってきますが、美しいビーチが目的ならば沖縄の離島のほうがよほどいいのでは、と思います。

落ち着いた雰囲気よりも、にぎやかなパーティースポットが好きという人にはタイのリゾートはいいかもしれませんが、タイの観光スポットは全体的にパーティ―好きの外国人観光客に迎合(欧米化)しすぎていて、個人的には苦手です。せっかく独自の文化を持っている国なのに残念に思いますね。

アジアのビーチリゾートでのんびり過ごすなら、フィリピンのセブ島はよかったです。街中ではなく、周囲には海しかないリゾートホテル「Alegre」でゆっくり滞在したからというのもありますが、景色が美しくとても癒されました。

おわりに

「ここはいいよ!」「あそこに行ったほうがいいよ!」とおすすめする旅行メディアはいくらでもあります。でも、おすすめできない場所やその理由、「ならばどこに行けばいいか」という代替案を紹介しているメディアはそれほど多くはありません。

ここでご紹介した内容はあくまでも私が感じたことであって、誰もが同じように感じるわけはありませんが、少しでも旅先選びを迷っている方の参考になれば幸いです。

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