こんなに似てる!日本とシンガポールの共通点9つ

私はこれまでシンガポールを3回訪れたことがあり、3度目は2週間ほど滞在し、「暮らすように旅する」プチノマド体験をしました。

観光地だけでなくローカルエリアにも足を延ばしていること、またヨーロッパ生活を経験したこともあって、シンガポールやアジアならではの特徴がはっきりと見えてきたような気がします。

以前から「シンガポールってちょっと日本に似てるかも」と思っていたのですが、今回それが確信に変わりました。私が発見した日本とシンガポールの共通点9つをご紹介しましょう。

街が清潔

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シンガポールは街が清潔なことで世界的に有名です。私が使っていた中学英語の教科書で、“Singapore is clean and green.”という一文が出てきたことを今でも覚えています。

というのも、シンガポールでは、ゴミのポイ捨てなどに高い罰金(初犯の場合で最高1000ドル:およそ76000円)を課して、法律で厳しく取り締まっているからです。そのため、シンガポールはしばしば“fine city”(”fine”には「素敵な」という意味だけでなく、「罰金」という意味もある)と呼ばれます。

その甲斐あって、シンガポールの街は確かに清潔です。中心部の一等地や観光エリアは、文字通り「ゴミ一つ落ちていない」と言っても過言ではありません。街にゴミや落書きが少なく、清潔であるという点において、日本とシンガポールは共通しています。

しかし、日本とシンガポールが決定的に違うのは、シンガポールは高い罰金を課して取り締まっているからその状態を維持できている一方で、日本は罰金など課さなくても清潔な街が維持できているという点です。しかも、シンガポールでは、ローカルエリアに行くとタバコの吸い殻やゴミが路上に散乱していたりします。

観光客が足を運ぶエリアと、ほとんど地元の人しか足を踏み入れないエリアとでは、明らかに清潔度に差があります。罰金制度があっても、ローカルエリアではあまり取り締まらないのでしょうか…シンガポールに来て、改めて日本の街の清潔さがいかにすごいことなのかを実感しています。

治安がいい

シンガポールは世界的にも治安のいい国として有名です。それは、国策として治安維持に高いコストをかけていて、罰則も厳しいからなのだとか。日本人が日本にいるときと同じ感覚でいてもほとんど問題のない数少ない国のひとつですね。

実際に、地元の人が公共の場所でわりと無造作にバッグを置いているのを頻繁に目にします。とはいえ、「安全」と言われる日本でも犯罪があるように、「治安がいいから絶対大丈夫」なんてことはありませんが。

どこにでもトイレがある

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シンガポールでは、MRT(地下鉄)の駅や、いたるところにあるショッピングモールやホーカーズ(ローカルフードコート)などにトイレがあるので、トイレがなくて困るということがありません。シンガポールでは、トイレ事情に関しても日本とほぼ同じ感覚でいて大丈夫です。

どこにでもトイレがあることに感動するのは、やはりヨーロッパでの生活や旅行を経験してからですね。ヨーロッパでは駅にトイレがないことも珍しくありませんし、あっても有料です。また、ヨーロッパの街の中心には大型のショッピングモールやデパートはあまりありませんし、あってもトイレはごく一部のフロアにしかなかったり、トイレを利用したらチップを置いていくのがマナーだったりします。

だから、ヨーロッパでトイレに行こうとすると、カフェに入るか、有料の公衆トイレを使うことが多くなります。トイレがどこにでもあって、しかもほとんどタダという日本とは大きく違うので、「行きたくなくても行けるときにトイレに行っておく」が鉄則になります。

でも、シンガポールでは日本と同様、行きたくなってからトイレを探し始めても大丈夫です。しかも無料が基本。シンガポールに来てから、トイレにお金を払ったことは一度もありません。

MRT(地下鉄)の表示や案内が超親切

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旅行者にとってシンガポールで最も使いやすい公共交通手段はMRT(地下鉄)です。シンガポールのMRTは、「ここは日本か!?」と思うほど、表示やアナウンスが丁寧でわかりやすいです。

違う路線への乗り換え口や出口などは一度ならず、何か所かで繰り返し表示されるので、ボーッとしていて一度見落としてしまっても大丈夫です。

駅に到着するときは「足元にご注意ください」と、すべての駅でアナウンスがあります。停車駅でいちいち「足元にご注意」のアナウンスがある国なんて、そうそうありません。しかもシンガポールは多民族国家なので、英語、中国語、マレー語、タミル語の4言語でアナウンスがあります。

また、発車の際には「ドアが閉まります」のアナウンスと発車ベルが鳴ります。日本では当たり前ですが、実は発車ベルがない国は多いです。

他にも、「エスカレーターでは手すりにおつかまりください」、「お荷物から目を離さないでください」など、過保護なところが日本とそっくりで、シンガポールのMRTを利用すると東京にいるかのような錯覚を覚えます。

電車で寝る人がいる

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日本ほど多いわけではありませんが、シンガポールでは、MRTの車内で寝ている人を時々目にします。これは日本と同様、治安がいいからできることなのでしょうね。

世界的に見ると、特急など別料金が必要な電車を除き、電車の中で寝るというのは特異な行動です。やはり寝てしまうとスリに遭ったりする心配があるからですね。「眠りが深いから寝てしまうと目的地で起きられない」という意見もあるようですが。

ちなみに、シンガポールのMRTに30分以上乗ったとき、私もつい寝てしまいました…

工事現場で「ご不便をおかけします」の看板がある

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これを見つけたときはとても感動しました。工事現場で掲げられていた「ご不便をおかけしてすみません」の看板です。日本以外にもこれがあったとは!

シンガポールのどの工事現場にもあるわけではありませんが、「工事は必要だからやっているのであって、謝る必要などない」というのが海外の感覚だと思っていたので、とても新鮮でした。

街なかに自動販売機がある

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日本ほど数はありませんが、シンガポールでは街中に飲み物の自動販売機があります。自動販売機なんて、日本では当たり前の存在ですが、街中に自動販売機がある国はかなり少数派です。

各国で自動販売機が普及しないのは、やはり治安の問題が大きいのだと思います。街中にお金の入った箱を無造作に置いておくなんてとてもできない国が多いのです。実際にドイツでは、空港などごく限られた場所でしか自動販売機を見たことがありませんし、ドイツ以外の国でも、ヨーロッパの街中で自動販売機を見た記憶がありません。

ヨーロッパの街中に自動販売機がないのは、治安の問題というだけではなく、利便性より景観を守ることを重視する価値観のせいもあるように思いますが、いずれにせよ街中に自動販売機があるのは治安の良さの証です。

どこにでも日本の商品やサービスがある

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シンガポールでは、どこに行っても日本食レストランがありますし、スーパーやドラッグストアに行けば、日本の品物がたくさんあります。シンガポール在住日本人は3万人を超えるので、在住日本人だけでもそこそこのマーケットになるというのもありますが、その数を見れば、主要ターゲットは在住日本人でないことは明らかです。

ドイツに住んでいる私からすると、シンガポールの日本の商品・サービスの充実ぶりは、「もはや半分日本じゃないか」と思いますね。ただし、シンガポールで日本食を食べようと思うと日本よりも高くつくので、シンガポールでは日本食を食べていませんが…

新しいモノ・外国モノ好き

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シンガポールには世界各国の人気商品や人気ショップがここぞとばかりに集まっています。欧米のファストファッション、韓国のかき氷、香港や台湾の飲茶、スペインのフローズンヨーグルト…何でもありです。

シンガポールには、どうも日本と同じく、目新しいものや、外国の人気商品に価値を見出す感覚があるように思います。それはシンガポール自体が若い国で、しかも多民族国家なので、各民族の伝統はあっても、国家としての確固とした伝統がないからかもしれません。

だから、例えばフランスのように「自国のブランドや商品が一番!」というプライドがなく、新しいものをどんどん受け入れる素地があるのだと思います。加えて国の規模がとても小さいので、特に製造業は輸入品に頼らざるを得ないという都市国家ならではの事情もありそうです。

おわりに

シンガポールは多民族国家であるという点など、もちろん日本と違うところもたくさんありますが、便利で秩序立ったシンガポールはどこか日本と似ている気がします。

旅慣れた方やバックパッカーには「物足りない」と言われることも多いですが、海外経験の少ない方でも安心して旅行ができるので、治安面や衛生面で海外旅行初心者にも安心。海外慣れしていない方が手始めに訪れる国としては最適でしょう。