日本で会社員だった私が、大学生のドイツ人ダーリンと結婚した本当の理由

私たちは2017年の3月に結婚しましたが、ダーリンはまだ大学生。ダーリンにとっては学生結婚ということになります。日本で学生結婚が珍しいのと同じく、ドイツでももちろん学生結婚はレアです。

日本に比べ、ドイツでは離婚のハードルが高いですし、事実婚も一般的なので、むしろドイツ人のほうが結婚に慎重といってもいいかもしれません。

今回のお話は、ダーリンが学生のうちに私たちが結婚した理由について。

国際カップルが一緒にいるにはビザが必要

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いうまでもない話ですが、国籍の違うカップルが長期にわたって一緒にいるためにはビザが必要になります。

2人でさまざまな国を旅行し続けるような場合は別として、日独カップルの私たちの場合、3ヵ月以上続けて日本かドイツいずれかの国で一緒に過ごす場合は何らかのビザが必要です。

ただ一緒にいるだけでもすんなりとはいかない。これが国際カップルと日本人同士のカップルとの一番の違いなのではないかと思います。

日本人にとってドイツの長期滞在ビザを取得するのはそう簡単ではありません。ドイツ人のパートナーがいるのであれば、その相手と結婚して配偶者ビザを取得するのが一番手っ取り早いといえるでしょう。(実はそれすらもなかなかスムーズにはいっていないのですが・・・)

ダーリンがまだ学生でありながら結婚したのは、私たちが一緒にいるためにはビザが必要だからという要素は確かにあります。

でも、それだけなのか・・・あるときふと、「配偶者ビザ以外のビザがもっと簡単に取れたとしたら、私たちはまだ結婚していなかっただろうか」と考えました。

ビザの問題がなくてもおそらく私たちは結婚していた

その問いに対する私の答えは、「ビザの問題がなかったとしても、多分結婚していただろう」でした。

私は結婚するのも、事実婚を通すのもそれぞれのカップルが自由に決めることだと思っています。でも、個人的には「この人と一生を共にする」と心に決めたなら、その相手と結婚して家族になりたいと思う価値観の持ち主です。

ダーリンと出会ってすぐに、「この人は私にとって最高のパートナーだ」と思うようになったので、相手が学生だからという理由で結婚を先送りする必要はないと思ったのです。子どもをもつためにはお金がかかりますが、結婚生活自体には余分なお金がかかるわけではないからです。

「ダーリンはどう考えているんだろう」と思って、私が自問自答したのと同じ質問をぶつけてみました。

すると、予想通りではありましたが、ダーリンの答えは「ビザの問題がなくても、もう結婚していたと思う」というものでした。

だって、プロポーズしたときは、ぼぼがドイツに来ることも決まってなかったし、先のことはわからなかったじゃない」だそうです。

最初に腹を括って「結婚する」と決めた

確かに私たちが結婚すると決めたのは、出会って2ヵ月も経っていない日のことそのときは、日本でのダーリンのワーホリ期間が終わったらどうなるかなんてまるっきりわかっていませんでした。

でも、結婚することだけは先に決めてしまったのです。客観的に見るとこの話、すごく無謀というか夢見がちな感じがすると思うのですが、私たちにとってはそれが一番自然な気がしました。

当時ダーリンは大学進学を控えた19歳のドイツ人。一方の私は日本で会社員として働いていた27歳。そんな2人が人生を共にするのが必ずしも平坦な道のりではないことはわかっていました。

でも、「これほど特別な関係を諦めてはいけない」と思っていたからこそ、最初に「結婚する」と決めたのですね。「私たちずっと一緒にいられるかな」とか「ずっと一緒にいられたらいいな」ではなくて、「ずっと一緒にいる」ことを前提にしたのです。

一度腹を括ってしまえば、色々な物事がそれに向かって動き出しますし、「なんとかするしかない」という意識になります。そして、実際にこれまでなんとかなっています。

おわりに

もし当初困難に思えたことが理由でダーリンとの関係を諦めていたら、私は一生後悔していたかもしれません。

国際結婚は、手続きや相手の言語の習得など、ラクではないことも多々ありますが、それだってダーリンと一緒にいられているからこその経験。

時に不安になったり落ち込んだりするようなこともありますが、それすらも実はとてもありがたい経験なのだなぁとこれを書きながら実感しています。