こんにちは、はるぼぼ(@harubobo_nikki)です。
昨日ダーリンがお風呂上りに、”Where is your sexy boy?”と聞いてきました(「ここにいるぞ」と言いたい)。
それに対して私は「え、セクシーボーイ?どこ?」と反応、ダーリンに「いじわる!」と言われました。
「ダーリンはセクシーっていうよりキュートだから」と返したら、「男なのにキュートなんて・・・セクシーがいい!」と言うのです。
男性も「セクシー」になりたいヨーロッパ人
男性が「セクシーでありたい」と思うのって、きわめて欧米的だと思いませんか?
日本では「カッコイイ」とか「頼れる」男を目指す男性は多いと思いますが、芸能人を抜きにして一般の男性が「セクシー」を目指すというのはあまり聞きません。
日本では男性はおろか、女性でも「キレイ」とか「カワイイ」を目指すのが主流で、「セクシーな女」を目指すのはそれほど一般的ではないように感じます。
ひそかに「セクシー」を目指している日本人女性は実は少なくないと思うのですが、それを大々的に表現すると「いかにも狙っている感じが出て周囲に引かれてしまうのでは」という葛藤があるのではないでしょうか。
日本では「セクシー」=「お色気」のような印象が強く、必ずしもいいイメージを持たれないことがあるからです。
ダーリンに「セクシーになりたいの?なんで?」と聞いたら「じゃなかったら他になにがあるの?セクシーじゃないと”ugly”(醜い)になっちゃうじゃん」という答え。「”sexy”の反対は”ugly”」という考え方はなかなか興味深いですね。
どうもヨーロッパでは「セクシー」というのは完全にポジティブなイメージで、日本のように「露骨な性的アピール」とか「はしたない」と解釈する考えはないようです。(文脈にもよるかもしれませんが)。
正直言って、ドイツはヨーロッパの中ではあまり「セクシー」に価値を置いていない国ではないかと思います。
日本に比べ、男女問わずファッションに関して多大なお金やエネルギーを費やす人は少ないですし、日常的にきっちりメイクをする女性は少数派です。私のなかでは、ドイツ人は飾り気がなさすぎて、「セクシー」という概念とはあまり結びつきません。
個人的なイメージではありますが、フランス人やイタリア人のほうが「セクシー」という価値観を大切にして日頃から実践していそうです。
とはいえ、20歳のダーリンが「セクシーな男になりたい」と言っているということを考えると、ドイツでは日本よりも圧倒的に「セクシー」という概念が広く浸透しているのでしょうね。
そもそも「セクシー」とは何か
「セクシー」という価値観が確立されていない感のある日本で育った私には「セクシーってなんだ?」という疑問が浮かんできます。昔ながらの「色香」という言葉もありますが、女性を表現するときにしか使わないので「セクシー」とニュアンスが違うような気がします。
日本で「セクシー」いうと、「セクシー女優」とか「セクシー下着」のように使われて、性的なイメージが全面に出ていることが多いですよね。
でも、欧米でうまれたそもそもの「セクシー」は、そこまで性的な意味合いが強いものではないのかもしれません。「異性を惹きつける魅力がある」ということが前提としてあるものの、女性であれば美しさや柔らかさであったり、男性であれば力強さだったりと、男女がそれぞれの性本来の魅力を発揮することなのではないでしょうか。
こんなことを言うと「性差別だ」という議論があるかもしれませんが、男と女は違う生き物。やはりそれぞれの性がもつ特性があります。
「自分の性本来の魅力を高めること」と解釈すれば、「セクシー」という言葉をもっとポジティブに、気楽にとらえられる感じがしますね。英語の”sexy”もわかりやすいセックスアピールの意味で使われることもありますが、本質はそこではないのだと思います。
ダーリンは「セクシーな男」になれるのか
ちなみに、ダーリンもセクシーに見える瞬間がないわけではありません。ドイツ語を話しているときなんかは、男らしく感じられてちょっとセクシーに見えることもあります。(話す言語で印象ってすごく変わります!)
「ぼぼはダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド俳優)がセクシーだって言ってだけど、ダニエル・クレイグにあって僕にないものは何?」と聞いてきたダーリン。意外と根にもってますね。
ダーリンは見た目がやや中性的で男臭くないベビーフェイスですし、性格もチャーミングなので、やっぱりセクシーよりキュートが圧倒的に優勢です。いぶし銀のダニエル・クレイグと比較するのは無理があります(笑)
ちょっと拗ねていたダーリンに”But I love my cute darling.”と言ったらたちまち機嫌が良くなりました。
やっぱりダーリンは一生キュートなダーリンのままなんじゃないかと思っています。